十一面観音巡りの旅(2)春の大和路 [2013春奈良(室生寺・長谷寺・聖林寺他)]
☆室生寺
この日はあいにくの雨模様のうえ気温も低く(12度くらい)、終日寒い日でした。実質、
十一面観音巡りはこの日から始まりました。
JR奈良~桜井(近鉄乗換)~室生口大野(バス乗換)~室生寺へ。時刻表はネットですべて検索済みでしたので、
乗り換えもスムーズに山深くの室生寺に着きました。バス停から2~300Mで室生川にかかる橋の袂です。手前には土門拳が撮影のため逗留したことで知られている橋本屋旅館。
↓「女人高野室生寺」の山門。ここからは直進せずに右手の道を辿ります。
↓ 山の斜面を活かした境内ですから、階段が・・・日本のお寺のほうがキツイかも。
↓正面に 「金堂」(国宝)が見えます。ここに「十一面観音立像」が秘仏公開されていました。
金堂の内陣には釈迦如来像(平安時代・国宝)などが並び、一番左側に控えめに立つのが少女のような初々しく優しい面差しの十一面観音像(平安前期)。雨の日の暗いお堂の中にぽっかりと光が当たってるような薄手の彩色が極めて美しい。光背の唐草文様の色彩も同じく洗練されています。一本の木から削りだされたというそのお姿は深い森の山寺に現れた神秘な存在ともいえるでしょう。カメラは禁止。
灌頂堂(国宝)でお参りのあと記帳所で、大和十一面観音巡礼の御朱印をいただきました。
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↓ 五重塔(国宝)と傍らに居並ぶお地蔵さんたち。雨が激しくなって手提げバックもべちゃべちゃ。あまり良い写真が撮れなくて。。。一眼レフも持たないで来たのは正解でした。
太鼓橋まで戻り、橋本屋の食堂でしょうがの効いた温かい甘酒をいただいて、ひと休み。またバスに乗って室生口大野駅の一つ手前の大野寺で降車。雨も止み青空が広がってきました。
日曜日なので、かなりの見物客で混雑していました。大野寺の枝垂桜は満開でしたが、午前中の雨が花びらをぐっしょり濡らして、重々しかったのが惜しまれました。
☆大野寺 境内に2本の枝垂桜の巨木があります。
↓ 大野寺の境内から川向こうに弥勒磨崖仏が見えました。線刻はかなり摩耗していています。
↓ 歩いて数分で室生口大野駅に戻り 、まもなくやってきた電車で長谷寺へ。
もうこの2寺は無理かもしれません。関西に住んでいた頃、何度か行きましたが、磨崖仏はかなり痛々しいお姿でした。
室生寺の十一面さん、優しくて、胸が痛くなりますね。石段の勾配も優しそうな気がしますが、やはり無理かな。
by kikuko (2014-07-12 20:02)
kikukoさま、もうご存知かもしれませんが、その室生寺の仏像たち、仙台までお出かけです。先日上京の折、三菱一号館でちらしが置いてありました。もちろん春と秋しか観られない十一面観音も。
http://murouji.exhn.jp/
by alice (2014-07-14 17:53)