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2014初夏の旅(19-2)ザダール~シベニック~スプリット [2014初夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

~続きです。

↓  ザダールの考古学博物館の前にいた可愛らしいクロアチアの少女たちをパチリ。

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☆ザダール考古学博物館 Archaeological Museum

 3階建ての建物の1階がお目当ての中世部門(7~11世紀)の展示室になっています。時間があまりないので、焦りつつの鑑賞になってしまいましたが、なかではプレ・ロマネスクの浅浮彫りの銘板はランゴバルド美術に通じるものがあり、興味深かったです。

↓ Prince Branimir’s(879~892)の破風型仕切り壁。ブラニマーはクロアチアが初めて独立国家としてローマ教皇に承認されたときの、クロアチア公。銘文入りの記念碑?ザダールの北のNINで発見。

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↓同じくPrince Branimirの名の入ったラントウの破片。スピリット近くで発見。

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↓ 聖ドミニカ教会(ザダール)旧蔵の銘板(祭壇障壁)。左から受胎告知~ご訪問~降誕~東方三博士。11世紀初め98×235

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↓ 上の部分(キリストの降誕)

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↓聖ドミニカ教会(ザダール)旧蔵の銘板。左から嬰児虐殺~エジプトへの逃避~洗礼(部分)98×183

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↓戦士のイメージのプルタウス(冥界の王プルトー?)の断片

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↓聖ローレンス教会(ザダール)旧蔵銘板。11世紀。上段左「受胎告知部分」~「ご訪問」~「降誕」下段は馬に乗るマギたち。撮ってきた写真が不鮮明のため、参考書からスキャンしました。

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↓ 石棺(8世紀)ザダールの大聖堂にあったもの。側面は連続アーチに十字架やロゼッタ模様を挟み込んで彫られ、蓋にも十字架や植物の装飾で埋められています。クロアチアにキリスト教が広まったころのもの。

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↓グレゴリーのチボリウム Proconsul Grgur's Ciborium 11世紀初め  (134×204)韻を踏む碑文を伴い、写真でははっきりしませんが上部に孔雀、獅子、グリフォンなどが彫られています。グレゴリーは当時ザダール近辺を統治していた人物。彫は聖ドミニカ教会に残るレリーフと似ているので、同じ工房の作と考えられています。

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↓プレ・ロマネスクのモチーフで埋め尽くされた銘板(Altar screen/祭壇障壁の一部)9世紀。ザダールの大聖堂にあったもの。

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 ↓ 集合時間になり、隣接の聖マリア教会・修道院&宝物館の見学はあきらめました。ザダールにはまだチェックしていた教会があったのですが・・・残念。

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 ランチをとるレストランまでシロカ通りを南東に徒歩10分くらい、旧市街の散策をしました。

↓民族学博物館のあるナロド二ィ広場

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↓ナロド二ィ広場から聖ドナトの塔の方向と逆の正門方向。

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 広場を過ぎて100mほど先に 聖シモン教会 St Simon's Basilicaがありました。オリジナルは5世紀の初期キリスト建築だった総そうですが、現在は側面に2連窓が残るのみ。

↓鐘塔下部の方形部分はロマネスク。増築部分もシンプルでいい感じ。

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↓ 肝心の2連窓の写真を撮り忘れ、NETから拝借しました。

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↓ この聖シモン教会の建つ広場は古代ローマの石柱が残り、旧市街の趣が残っています。

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↓ そして正門をくぐって海の目の前のレストラン(FOSA)へ。

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↓きりりと冷えた白ワインを数名でシェア

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メニュは3種のカルパッチョ、自家製ラビオリ、レモンクリームとチョコレートムース。ザダールでも名高い海鮮レストランだけあって、潮風も心地よく、美味しい食事を楽しみました。

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 ザダールを後にアドリア海を南下、シベニックへ。

↓ 合歓の木や夾竹桃の花が咲く海岸通りを歩き

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↓ 写真右はシベニック市立博物館(入館しませんでした)

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 そして階段を登って聖ヤコブ大聖堂へ。

☆聖ヤコブ大聖堂(世界遺産)

 15世紀から16世紀のルネッサンス様式を母体としたカテドラル。レンガや木材を一切使わずブラチ島産の石灰岩と大理石で造られています。石だけで建てられた教会建築としては世界最大級です。第二次大戦では連合軍の爆撃を受け大きな被害を被ったのですが、修復されました。

↓ 大聖堂の正面

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↓正面ファサードの大小2つの薔薇窓

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↓薔薇窓(内部から)

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↓内部は補強工事中?

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↓ 洗礼堂の天井の彫刻は見事なものです。

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↓ここの外観で特別なものは人間の顔のずらりと並んだ彫刻とのこと。

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↓ 教会に隣接する市庁舎

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 このあとは自由行動になり、旧市街の町歩きを楽しみました。

↓ 狭い路地をふらふらと・・・吊り下がった街灯や街角の彫刻など。

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↓ 聖母被昇天教会は東方正教会。内部は女性のガイドさんがいてカメラOKでした。

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↓短い自由時間でしたが、気ままに独りでそぞろ歩き、集合場所の広場へ。旧市街の中にここだけは場違いなキティちゃんのアイスクリーム屋。

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 そして、またアドリア海沿岸を南下、沿岸最大の港町スプリットへ。

↓ 峠から見えてきたスプリット

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 スプリット/アトリウムホテル 2泊

 ホテルは旧市街から離れた場所にあり、2階の私の部屋からは海も見えず・・・がっかり。

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 夕食はホテルのレストランで。野菜のクリームスープ、タラのフライ/ポテト添え、ババロアでした。


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