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十一面観音巡りの旅(22)秋の京都 [2014秋の京都(三井寺・青蓮院・相国寺]

11/13(木)

 今年最後の旅も最終日になりました。さすがに昨日のハードスケジュールの疲れが残っていましたので、朝寝坊してゆっくり朝食をとり、チェックアウト。荷物を預けて相国寺(初訪問)へ。京都御所からも近く同志社大学の構内に隣接しています。

☆相国寺

 足利義満(三代将軍)が後小松天皇の勅命を受け1392年に完成させた臨済宗大本山です。その後、応仁の乱の兵火で焼失したこともありましたが、禅宗行政の中心地として多くの高僧を輩出。豊臣家の庇護のもと秀頼が現在の法堂を建立。その後の大火にも被害を受けながらも1807年に至って、桃園天皇皇后の下賜を受け堂宇の整備が進みました。

↓ 参道を進みますと右手に鐘楼(1843再建)

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↓ 受付のある門~大きい破風や壁面が印象的な庫裏

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↓ 庫裏の西側に方丈(1807再建)があり、江戸時代に描かれた「観音菩薩」(加藤信清筆)など見学カメラ禁止のため絵葉書です。法華経の経文の文字によって描かれているそうですが、近くでは見られないので、判別できませんでした。

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↓方丈の裏に庭園があります。江戸時代作の枯山水式。

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↓ 方丈の南に建っているのが法堂(はっとう)です。重文。天井には狩野光信によって描かれた大迫力の蟠龍図。鳴き龍としても有名なので、私も手を叩いて鳴かせてみました。ここもカメラ禁止なので絵葉書です。

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 この後は夢想国師像を安置している開山塔へ。ここは別料金なのでひっそりしていましたが、円山応挙と応端の杉戸に描かれた可愛らしい「芭蕉小狗子図」があり、白砂の庭園もうっとりするほど美しく、お勧めです。

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↓開山塔庭園(江戸時代、枯山水式)

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 そして相国寺で忘れていけないのは境内にある美術館です。

☆承天閣美術館

 相国寺をはじめ金閣寺、銀閣寺などに伝わる国宝、重文を展示しています。なかでも伊藤若冲の「鹿苑寺大書院旧障壁画」の一部を移設しているのが見所です。来年の春まで特別展「花鳥画展」を開催中。

↓ 境内の樹木に囲まれたアプローチも素敵

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↓ 開山塔で拝見したばかりの円山応挙が4点。そのうちの「豆狗子図」と応端の「朝顔狗子図」(絵葉書)

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 長谷川等伯の「竹林猿猴図」、伊藤若冲の「鹿苑寺大書院旧障壁画」は書院造りの一部を移設した「葡萄小禽図床貼付」と「月夜芭蕉図床貼付」がガラス越しがちょっぴり残念ながら、見学者もまばらななかで、落ち着いて鑑賞できました。

↓総門を抜けて

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↓同志社大学の煉瓦壁の校舎を眺めながら

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 地下鉄とタクシーを乗り継いでホテルへ戻り、荷物を受け取り京都駅へ。デパ地下で京都の漬物などのおみやげや関空までの列車内でいただいた和久傳のお弁当などのお買い物。このお弁当は以前は予約が必要?だったかで、数も少なかったのですが、今は大量生産みたいで、その分味も落ちた気がしました。

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 関空から札幌に順調に帰途につきました。ヨーロッパからはほとんどお土産なしで帰国しますが、京都からは美味しいお土産がいっぱいなので、家人の受けも良いようで…笑。

 紅葉の時期の京都は外国からのツーリストも多く混雑していましたが、有名な観光寺などからちょっとはずれると閑静な古寺巡りを堪能することができました。私の旅のテーマである十一面観音さまにお会いするには外れた部分も多かったのですが、またの機会を楽しみにしつつ、終わります~♪


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