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(2)奈良(白毫寺、新薬師寺、元興寺、文殊院) [2015秋奈良・滋賀(ミュージアム巡り)]

9/14(月)

 種類の豊富なビュッフェの美味しい朝ごはんをお腹いっぱいいただいて、奈良駅前からバスで白毫寺へ。青空の広がる良い天気。

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 白毫寺のバス停で数人下車。そのグループの方たちの後について行きました。「えっ!ここが近道?」と思うような民家の横に近道の看板。

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ここから林に入ると右手に墓地が200Mほど続きます。民家の並ぶ道をまっすぐ300Mほどで白毫寺の参道が見えてきます。この辺りは「山の辺の道」の一部とは知りませんでした。

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↓大友家持の歌碑「おみなえし(女郎花) 秋萩しのぎ さ雄鹿の 露別け鳴かむ 高円の野ぞ」万葉集巻20-4297も、道端に板が古くなって打ち捨てられそう・・・。

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さて、参道の下から見上げて、あれれ!9月中旬と聞いていた萩の花が・・・がっかりしてよろよろ登って、上の受付で尋ねましたら「お彼岸にならなければ咲きまへん」とのこと。1週間早かったのです(涙)

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↓曼珠沙華

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↓境内の日当たりの良いところでは少し咲いていました。後方は本堂。白毫寺は花の寺としても有名で、萩のほか五色椿(4月上旬から中旬)も知られています(関西花の寺第18番札所)。

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↓背後に高円山をひかえた白毫寺から大和の眺め

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↓ご朱印と版画の絵葉書。

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宝蔵で白毫寺由来の阿弥陀如来坐像、地蔵菩薩立像など、平安から鎌倉期製作の仏像を見学後、↓下に見える山門からさらに参道を下り

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 ↓元来た道の途中から右折し新薬師寺へ向かいました。

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道は複雑で、途中何度も人に尋ねて、ようやく新薬師寺へ。のんびり歩いて30分ほど。新薬師寺から歩くよりは先に白毫寺に行った方が下りになるので、良かったのではないかしら。新薬師寺は昨年4月5日の「おたいまつ」に来ていましたが、あの時は夜で人出も多かったので、今回は観光客も少なく、じっくり薬師如来坐像や十二神将立像にお参りができました。↓ご朱印もいただきました。

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↓昨年は気が付かなかった會津八一歌碑「ちかづきてあふぎみれども みほとけのみそなはすどもあらぬさびしさ」この歌は香薬師さまと呼ばれた小さな薬師如来立像(飛鳥時代)を詠んだ歌だそうですが、昭和時代に寺外に持ち出され、今も行方不明とのこと。

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↓こちらの歌碑は南門外に掲げられていました。藤原広嗣「この花の一節(ひとよ)のうちに、百種(ももくさ)の、言(こと)ぞ隠れる、おほろかにすな」万葉集巻8-1456 この花とは桜のことで、春の相聞歌。

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↓近くに入江泰吉記念写真美術館があり、寄ってみましたが月曜日で休館でした。残念。

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 ここから高畑町のバス停までてくてく歩き、奈良の中心街へ戻り、元興寺(がんごうじ)へ。このお寺は初訪問です。ならまちに近いので、散策の途中に寄ってみようかなという程度の気持ちでしたが、このお寺はなかなか立派な寺歴があります。あの飛鳥寺が平城遷都に伴って718年に官大寺として新築移転されたのが元興寺なのです。現在は寺の伽藍は大半はならまちの下に埋もれてしまっていますので、残った元興寺極楽坊の見学をしました。あまり広いとは言えない境内ですが、花があちこちに咲き乱れ、石仏が並ぶすがすがしくも心温まるお寺です。

↓重文の東門から入ります

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↓極楽坊本堂(国宝)

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↓極楽坊本堂の裏手の禅堂(国宝)。ここは萩が満開です。

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↓桔梗

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↓禅堂に向かって並ぶ石仏たちの間に桔梗や月見草の花が可憐です。

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↓奥に進みますと木陰にも石塔、石仏が散見されます

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↓秋明菊と石仏

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 朝ごはんを沢山食べたので、あまりお腹がすきません。元興寺から北のならまち大通りにある樫舎という和菓子屋さんにより、干菓子のおみやげを買っていましたら、美味しそうなかき氷を2階の喫茶室に運んでいくのが目に入りました。2階の席を勧められましたが、古い木の階段が急で怖かったので、1階脇の小上りで↓かき氷(ボリュームたっぷり)をいただきました。

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おみやげの薄焼きせんべいもとても美味しかったので、次回奈良に来たときはまた寄ってみましょう。さて、今日はもうひとつ目的のお寺が残っています。いったんホテルに戻り、途中で買ってきた中谷堂のお餅をランチ代わりにいただいて休憩後、奈良駅から桜井駅へ。

桜井駅からはバスの便が悪いので、往復タクシーで安倍文殊院を訪れました。健脚の方は歩ける距離です。私はここまで7Kくらいは歩いて疲れてましたので楽することにしました。ここ文殊院には東京の国宝展で観た善財童子をはじめ鎌倉時代(1203年)の仏師快慶による仏像が何点もあるとのことで、楽しみにしていました。すでに4時を回っていましたので、最終入場者だったようです。参拝のルートも決まっていて「まず、金閣浮御堂でお参りを」と急かされました。「七まいり」といって厄災を払うために↓のお堂の回廊を7回まわり7枚のお札を収めるのです。無宗教の私にとってはやや苦痛でしたが、ここはこのお寺の作法と心得て観念して回りました。

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↓御堂の浮かぶ文殊池の近くには史跡の文殊院古墳(645年頃)があります。

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↓内部にも入ってみました。花崗岩の切り石仕上げは当時のまま、天井は一枚岩で仕上げられています。

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↓そしてようやく本堂へ。

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靴を脱いで上がりますと、まずお座敷で薄茶とお菓子をいただきます。そしてようやく本堂の渡海文殊菩薩群像にお詣りできます。645年安倍一族発祥の地に創建された古い寺院は奈良時代の遣唐使であった安倍仲麻呂や平安時代の大陰陽師だった安倍清明が出生したところで、ご祈祷の寺として守られてきました。その御本尊は中央の大きな獅子に乗った文殊菩薩像です。像高7Mのパワフルで気高いお姿に打たれました。その足元で善財童子の振り返りながら無心に祈る姿も可愛らしく、お互いに引き立てあって素晴らしい。↓文殊院のHPから拝借しました。

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↓ご朱印も戴いて、コース終了。

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↓文殊院はコスモスのお寺として売り出し中?まだ咲き始めたばかりでした。

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お休みどころのそばにタクシーを呼ぶ専用電話もあり便利、まもなく迎えに来たタクシーで桜井駅へ。電車に乗り換え奈良駅へ帰りました。夕食はホテルの和食堂で、大和鍋という豆乳仕立てのスープに大和芋のから揚げのはいったお鍋をいただきました。

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