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(2-2) クレモナ~ミラノ [2016初秋 ミラノ(ロンバルディア)の旅]

~続きです。
 
 クレモナ駅までの途中、アラ・ポンツォーネ市立美術館 に寄りました。 
↓入り口は階段の上。入場7ユーロ カメラOK
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↓中庭
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↓美術館前の通り 
 
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☆ アラ・ポンツォーネ市立美術館 Museo Civico Ala Ponzone
16世紀の館に設けられた美術館で、別棟にストラディヴァリ博物館もあるのですが、時間もなく絵画館だけ見学しました。ここにはカラヴァッジョがあると聞いて、寄ってみたのですが…貸出中。見事にフラれましたが「祈る聖フランチェスコ」って、以前東京の庭園美術館に来ていたみたい・・・すっかり忘れていました。もう一度見たかったなと思いながらクレモナ派といわれる祭壇画など鑑賞。
 
↓アルチンボルド「庭師」35×24 1590頃  Arcimboldoはミラノ出身のマニエリスムの画家。故郷のミラノには1点もなくて(多分)、ここにあるのも面白いですね。陶器の皿に様々な野菜を盛って、画面上下を逆さにして顔になるだまし絵。ここでは鏡を使って展示してありました。
 
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↓ クレモナ派の画家たちの展示室
 
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↓ ヴェロネーゼ「死せるキリストと聖母、天使」…模作? Da Paolo Veroneseと表記されています。 
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 美術館を出たのは列車の発車まで15分!汗だくになって駅へ。しかし、10分遅れの表示です。やっぱりな、イタリアだしぃ・・・ホームにはシニアの男性2人と女性1人の日本人の旅行客がいて、おしゃべり。男性の1人は旭川の方でした。私同様ツアー嫌いで今回はミラノからあちこち巡るそうです。ここクレモナで買われた乾燥ポルチーネはなかなか上等みたいで、落ち着いた街並みも気にいられたようでした。列車は結局20分遅れで発車。
ミラノに戻って、ホテルの部屋にはいると大きなアイロン台が置かれていました。別にリクエストしたわけでもありませんが、帰国の朝まで置いてあったので、多分女性客なのでサービスなのでしょう。でも一度も使いませんでした。皴になって困るような服はもともと持参してないので。
 
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オペラは夜8時開演なので1時間ほど横になり仮眠。7時過ぎに支度をして部屋を出たのですが、ホテルの玄関の回転ドアのところで、ガラス戸に激突「ガーン!」ホテルマンが慌てて駆け寄ってきたのですが、かけていた眼鏡は壊れなかったので、大丈夫よと外へ。でも私の場合はおでこが眼鏡を救ったようなもの。少し痛くなってきて・・・でもオペラが待っています。ハンカチで額を抑えながら近くにいたタクシーに飛び乗り(10ユーロ)、コンパクトの鏡で確かめたところ、出血はなく赤く腫れているだけです(ほっ)。前髪でおでこを隠し、素知らぬ顔で(誰も観てないけれど)スカラ座へ。ロビーには中央駅同様、ポリスや軍人さんが多勢で警戒中。でも荷物検査はありませんでした。
 
チケットは出発の3日前にNETで予約したのですが、その時で300席もあったので、よほど人気がないみたいに思っていたのですが、さすがに初日ですから それなりに80%くらいは埋まっていました(プログラム15ユーロ)。席は2階パルコ、中央近くの最前列。後の席はアメリカ人の老夫婦でしたが、私も経験がありますが、スカラ座のパルコ後方席は観難くて、腰も痛くなる席なのです。ご夫婦は途中から平土間の空いてる席に移られました。後半は1ボックスで、独りになってリラックスできました。
↓開演前に自分の席から
 
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♪~モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』20:00~@ミラノスカラ座
Conductor Rinaldo Alessandrini

Staging, Sets e Lights
Robert Wilson

Nerone Leonardo Cortellazzi
Poppea/La Fortuna  Carmela Remigio
La Virtù/ Ottavia  Monica Bacelli
Amore  Silvia Frigato
Ottone  Sara Mingardo
Lucano, 1°soldato, 2° famigliare, 2°console Luca Dordolo
2°soldato, Liberto, 1°tribuno Furio Zanasi
Arnalta Adriana Di Paola
Nutrice Giuseppe De Vittorio
Seneca Andrea Concetti
Valletto, 1° Console Mirko Guadagnini
Drusilla Mária Celeng
Mercurio, Littore, 3°famigliare, 2°tribuno Luigi De Donato
Damigella Monica Piccinini
1° famigliare Andrea Arrivabene  
 
 「ポッペアの戴冠」はコンサート形式を含め今回で4回目。エクサンプロヴァンス(1999)とパリ(2004)の公演が指揮者、オーケストラ、歌手 、演出ともども秀逸な舞台で、今でも忘れがたいほどでしたので、今回は正直あまり期待はしていませんでした。でも、この作品自体の輝きは失われず、演出も音楽の邪魔をするほどの強い個性もなく、安心して久しぶり(2003のボローニァ以来)のアレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの演奏を楽しむことができました。一番残念だったのはネローネ(テノール)で、声は大きくよく出ていましたが、表現が荒く演技も下手。他の歌い手のなかで光っていたのは、レミージョ(ポッペア)とバッチェリ(オッターヴィア)で、この舞台を引き締めていました。オッターヴィアの「あ~、あ~、あ~」と3回の悲痛な叫び、それぞれ異なる想いを込めて、続くアリア「さらばローマ」に思わず落涙。ミンガルド(オットーネ)はやや期待外れ。アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの演奏はバロック・オケのなかでも地味なタイプなのか、スカラ座が大き過ぎなのか、初めは響かない感じがしたのですが、彼らのまとまりのある古雅な演奏に魅せられました。円柱を並べただけの簡素な舞台も、照明が工夫され、中世風な衣装も美しく好みでした。
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↓初日なので、演出のロバート・ウィルソンも 。
 
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 ↓プログラムとチケット(216ユーロ
 
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 幕が下り、スカラ座を後にしたのは11:30に なっていましたが、まだまだ賑やかなガラリア・エマヌエーレを抜けメトロの駅へ。
 
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 久しぶりのミラノの地下鉄、自販機でもたもたしていたら、親切な男性がヘルプしてくれました。で、改札を通ってまたうろうろしていたら、同じ男性が中央駅は何番だよ~と、わざわざ引き返して教えてくれました。恥ずかしい~何回もミラノに来ているというのに・・・。メトロ中央駅のホテル側の出口がわからなくて、FSのほうから駅前広場を通ってホテルへ帰りました。昼間は大勢警戒のポリスがいたのに、真夜中は見かけませんでした。スカラ座の休憩時にカナッペを食べたので空腹でもなく、お風呂に入って就寝。
 
 
 
 
 
 
 

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