(6)東京(7)帰札 [2016秋 湖北と明治村の旅]
11/10(木)
↓東京駅(八重洲口方面)を眺めながら朝食
年々体力が衰え、以前のように展覧会の梯子は無理になりました。特に夕方からは横浜でのオペラ がありますから、いくつか興味深い展覧会はあったのですが、比較的小規模のものを選び青山の根津美術館へ。
↓根津美術館エントランスまでのアプローチ。喧噪の街から来るとここは別世界
☆「 円山応挙展/写生を超えて」根津美術館開館75周年記念特別展
円山応挙(1733-95)は江戸時代中期に京都で活躍した画家です。修業時代に眼鏡絵制作に携わり、西洋画の透視図法を習得。その後の研究により写生を重視した多彩なテクニックによる清新な画法を確立。円山派の祖となり 、門下には長澤芦雪など。多くの弟子からも慕われた人柄や京の町人文化の感性に立脚した画風も好まれました。この時の展覧会には京都の相国寺や三井記念美術館からの貸し出しのほか、個人蔵の作品が多数集まり、好評でした。
↓ 「雪松図屏風」(国宝)三井記念館蔵/絵葉書をスキャンしたのですが、黄色が濃くでてしまいました
↓「藤花図屏風」(重文)根津美術館蔵
常設展や茶道具なども鑑賞後、ホール(ここは撮影可)の中国の石仏や庭園を観て歩きました。
↓菩薩坐像頭部(中国天龍山石窟 706年ころ )
↓十一面観音菩薩立像(西安宝慶寺)唐時代
↓上部の飛天 の微笑みに思わず「可愛いね!」
↓ 根津美術館はナチュラル感覚の庭園 が素敵。木々の間から見え隠れする茶室や道端の石仏に旅の疲れも癒されます。
↓庭園内のカフェ(裏側)。一休みしたかったのですが満席でした。
東京駅まで戻り、焼きそばのランチ・セットの昼食をとり、ホテルへ戻り仮眠。旅に出る直前まで17:00開演と思い込んでいたので、終演後、札幌の友人たちと中華街で夕食するつもりだったのですが・・・時間的に無理なので諦めました。
↓神奈川県民ホール
♪~モーツアルト『フィガロの結婚』19:00開演 神奈川県民ホール
指揮:リッカルド・ムーティ 演出:ジャン=ピエール・ボネル
アルマヴィーヴァ伯爵:イルデブランド・ダルカンジェロ 伯爵夫人:エレオノーラ・ブラット フィガロ:アレッサンドロ・ルオンゴ スザンナ:ローザ・フェオーラ ケルビーノ:マルガリータ・グリシュコヴァ
前年ウィーンでミンコフスキのフィガロを聴いてました。しばらくは耳に残るほどの秀逸な演奏だったのですが、さすが!棒を振った瞬間からムーティさまだな~と感じ入りました。好みは別にしてやはりイタリア色の濃いムーティの指揮は格別です。歌手たちもダルカンジェロは最盛期に比べると?と思いましたが、3階で聴いた友人の話では一番声が飛んできたというので、まずまずだったのでしょう。他はあまり知られていない方たちでしたが、それぞれの努力の跡がみられ(さぞかし、ムーティにシゴカレタことでしょうね)好感度高しでした。傑出した歌手のいない代わりまとまりがあり、指揮とオーケストラに助けられて、一体感のある舞台にしあがって、楽しめました。幕間では見つけられなかった札幌の友人と帰りはようやく一緒になれました。最近はそれぞれ多忙でゆっくり会えないままでしたので、東京駅の地下のバールでちょい飲み。近況を伺ったりオペラの話も尽きませんが、11時の閉店で退出。札幌での再会を楽しみにお別れしました。
11/11(金)羽田15:30→千歳17:00
↓朝からお刺身(笑)食べて、のんびりチェックアウト。
この日は歩き回るのもやめて、久しぶりに東京駅丸の内口のオアゾの本屋へ。帰途読む本を購入。1時過ぎるとレストランも空きますので、同ビルで↓昼食を済ませ、羽田に移動。コートにキルティングをセットして
千歳に着くといつもながらこの時期は東京に比べると寒くてブルブル。こうして、晩秋の1週間の旅は無事に終わりました。
札幌はまもなく雪が降って、本格的な冬が始まりました。コメントにも記しましたが20年間オペラの楽しさを教えてくれたO先生が12月初めに突然逝去され、衝撃と悲しみのうちに2016年も終わり、新しい年2017年を迎えました。リーダーを失いましたが、仲間で励ましあって会を続けられたら、天国の先生も喜ばれると思います。
次の遠征も近くなり、そろそろ予習と準備に入ります。ここまで読んでいただきありがとうございました。(終)
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