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(11&12.13)ザルツブルク&帰国 [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

5/21(月)


 今日も朝から快晴、青空の広がるザルツブルクをのんびり過ごしました。

4年前にもザルツでお見かけした日本人のシニアの女性と朝食室で一緒になりました。いろいろな方に声をかけられるそうですので、私のことはお忘れでしたが、明日はウィーンに行かれるそうです。「ザルツに来る前は体調が悪かったけれど、ここへきてバルトリの歌声を聴いて元気になったの」と・・・朝ごはんもたくさん召し上がっていて、私も元気をいただきました。

夕方のガラコンサートまで街の散策です。


↓初めてツアーでザルツに来て以来のミラベル庭園(21年ぶり!)

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↓観光馬車が通ります

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↓グラスハーモニカ?清楚な美人の奏でる曲にウットリ~(^^♪

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昼ごはんは食欲もなくホテルに戻りました。手持ちの残ったレトルトの五目御飯などで済ませ、仮眠&休憩。


♪~「FESTKONZERT ガラコンサート」@祝祭大劇場18:00~250€

指揮:Danel Barenboim オーケストラ:Staatskapelle Berlin

Ceceilia Bartoli /Jonas Kaufman


出演予定だったロナルド・ヴィラゾンが健康上の理由でキャンセルになりました。彼は久しぶりなので楽しみでしたが残念。でもヨナス・カウフマンは出演とのことで、安堵しつつ席に着きました。4年前のガラもキャンセルがあり、バルトリはその穴埋めに大変だったので、今回もまた・・・と彼女の苦労を察しました。

プログラムも大幅に変更され、

「セヴィリアの理髪師」の序曲~同じく「セヴィリアの理髪師」からロジーナのカヴァティーナ<Una voce poco fa>~ロッシーニの「オテロ」からのデズディモーナのアリア~「チェネレントラ」の序曲~同じく「チェネレントラ」からアンジェリーナのアリア<Non piu mesta>

休憩の後はいよいよカウフマンの登場

ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第一幕への前奏曲~同じく「ニュルンベルクのマイスタージンガー」からワルターのアリア<静かな炉辺でAm stillen Herd>と<朝はバラ色に輝いてMorgenlich Leuchtend>との合間に<徒弟たちの踊り>をはさんで~最後は「トリスタンとイゾルデ」からの前奏曲と愛の死でした。カウフマンはワルターのアリアだけでは物足りなかったけれど、アンコールでいくつかシューベルトの歌曲など歌ってくれました。ガラコンサートのチケットも出発決定近くまで粘って、正規に購入した甲斐がありました。


↓終演後のバレンボイムとバルトリ

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来年の聖霊降臨音楽祭の立派なプログラムもできていて、内容もバロック主体とあって,そうそうたるカウンターテナーたちが勢ぞろい(惜しいのは私の好きなB・メータの名前がない!)します。今年が最後かもと思いながら出かけてきましたが・・・。


↓帰途ガーデンレストランで白ワインと野菜サラダ(まだ食欲なく)だけの食事をすませホテルに戻りました

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↓10時ごろようやく日没です

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5/22(火)Salzburg14:35→Frankfurt 15:40/17:25

LFフライトキャンセルのためフランクフルト泊


 今回のホテルは初めて泊まった宿ですが、バスタブはないものの広く清潔で良いお部屋でした。↓特に気に入ったのは大きな天窓です。カーテンが付いていないので外から見えるのではと心配でしたが、周りには高い建物もなくベットに横になると空しか見えません。

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↓エレベーターやホールもガラス張り

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正午のチェックアウトまで部屋で粘り、タクシーで空港へ。空港内で軽食のランチ。ほぼ定刻にザルツからフランクフルトへ移動。ところがフランクフルトの乗り換えボードを確認してガーン!!キャンセルの表示です。すぐにルフトハンザのデスクへ。ところがすでにものすごい行列ができていて、並ぶこと2時間!日本に帰るJALには間に合いません。JALのフランス支店に電話して明日の便をお願いしたところ、あなたの格安チケットは変更できないので片道の航空券を購入するか、マイレージを使って下さいとのこと。不幸中の幸い?マイレージが残っていたので27500マイルで予約しました。ここまで簡単そうですがすでに日本は真夜中の娘をたたき起こして、JALの連絡先をNETで調べてもらったり大変でした。ほとんど立ちっぱなしでようやくルフトハンザのデスクにたどり着きました。パリ便のキャンセル待ちを進められ,食券20€をもらってもいよいよ食欲なく10€くらいで、簡単夕食。指定されたパリ便のゲートへ。この便も遅れに遅れたうえにキャンセル待ち10番目で、6番目で切られてしまいました。また先ほどのデスクに戻ったものの、明日の便になるから出発ロビーのデスクへ行ってと言われ、延々歩いて・・・また行列に並びました。一人一人の対応はとても時間がかかります。10人並んでいたら1時間は待つ・・・。明日のパリ便も丁度良いフライトは満席で、早朝のミュンヘン乗り換え便になりました。ホテルのバウチャーとタクシー券を渡され空港を出たのは10時半過ぎ。なんと!ホテルの部屋に入るまで7時間も空港にいたことになります。それも半分は立ちっぱなしですから・・・号泣。我ながらよく耐えられたな~と思います。個人の旅ですから、いろいろなアクシデントは経験しましたが、これほどひどい目にあったことはなかったです。この年齢では何があるかわからない旅はもう無理かもしれません。i Padがあったので、空港のWifiは繋がらなかったものの、Kindleで雑誌や本を読んだり、数独や上海ゲームをしたりで時間つぶしができました。


空港からホテルへは15分ほど。お寿司屋さんも入っている5☆のデラックスなホテルでした。

でも翌日の便が早朝なので、バスタブに浸かってすぐに就寝。


5/23(水)Frankfurt7:15→Munhen8:30/9:30→ParisCDG11:00/20:30→

 5時間寝ただけで起床。朝ごはんも用意はできない時間なのです。

↓早朝のホテルからの眺め

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ミュンヘンで乗り換え、パリにたどり着きスーツケースと無事ご対面できましたが、夜の出発まで9時間も!!空港移動もなるべくゆっくりと動き歩いて、ターミナル2の荷物預け室へ。ランチは空港内のシェラトンホテルのレストランへ。パリまでくると安心したのか、昨日一昨日と粗食だったせいか、↓急に食欲が出て豪華版ブッフェにしました。

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食後はしばらくホテルのロビーで過ごし、お掃除のおじさんが怪訝な顔でやってきたので、ロビー横のカフェバーでお茶して i Padで遊んで過ごしました。5時ごろ荷物をピックアップしてJALのカウンターへ。3時間前でも開いていてホッとしました。入り口のチェックで昨日のトラブルと名前を言って、別のデスクへ。そこでプレミアエコノミーに空席が出たとのこと、7500マイルがまだ残っていたのでラッキーでした。デスクの女性も大変な目にあいましたねとやさしく労ってくれて、心が和みました。ラウンジが使えたので安楽な椅子でまどろみ・・・機内の席は前が壁のシートだったので、広々。なんとか倒れずに済みました。


5/24(木)→HND15:25/17:30→CTS19:00

 最後に散々な目にあった旅でしたが奇跡的に腰痛も起きず一日遅れで我が家に帰ることができました。亡き夫が見守ってくれたのか?もうそろそろそういう旅から引退しなさいとのお告げ?かも・・・ということで終わります


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(10)ザルツブルク [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

5/20(日)


 ザルツブルクは天候の変わりやすい街です。この日も朝は晴れていましたが、日中は一時強い雨が降りました。

さて、この日の聖霊降臨祭の音楽祭のスケジュールは3公演。ですが全部をこなすのは夜にメインのオペラがあるので到底無理です。それで、11:00からのバレンボiイム指揮のコンサートを選びました。ちなみに14:00からはカマルナ(テノール)のリサイタルです。

品数は少ないですが、美味しいホテルの朝食を済ませ、10時半ごろコンサートへ。


↓ホテルの前の緩やかな坂道に水遊びのできる細く浅い水路があり、子供たちが大喜び


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↓Makartsteg橋(恋人たちの誓いの鍵で橋も落ちそう~!)からの眺め

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 賑やかに市の立つユニヴェルシタ広場で妙なものを発見!↓「マルモットのクリーム」って?

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上の写真を撮っていたら、これからスタンドで朝食するというPさんとばったり!昨夜のぺリコールの後、遅くまでMDLのメンバーと飲んだそうで眠たそうですが、この日は3公演制覇するそうです。Pさんは働き盛りで、激務の合間を縫ってザルツブルクまでこられたのですから、当然頑張りますね~(^^♪


祝祭大劇場までの通りに塩専門のお土産屋さんができていて、ここで友人のお土産を購入。


↓コンサートなので気楽な服装で来てみれば・・・やはり侮れないザルツブルク、ドレスアップの方たちが多かったです

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♪~「ORCHESTERKONZERTオーケストラコンサート」@Großes Festspielhaus 11:00~ 110€
Interpreten: Daniel Barenboim, András Schiff, Staatskapelle Berlin
Werke von Gioachino Rossini, Edvard Grieg, Peter Iljitsch Tschaikowski


プログラムはロッシーニのセミラーミデの序曲~グリークのピアノ協奏曲(Aシフ/P)~休憩~チャイコフスキの交響曲第一番「冬の日の幻想」


前回でも書きましたが、今年はロッシーニの没後150年記念なので、バレンボイムもあえてこの曲を選んだのでしょう。。。バレンボイムとベルリン歌劇場オーケストラの奏でるセミラーミデは重厚でご立派(笑)軽やかなロッシーニの愉悦感には浸れませんでした。何年か前に聴いたゼッタ&ベルリン・ドイチェオパーは良かったのになと懐かしく思い出されました。シフのグリークも違和感がありましたが、このバレンボイムとの組み合わせ自体が異色?なのかも。こういう音楽祭ならではの面白さでしょう。最後は素晴らしいチャイコフスキ―の瑞々しさとロシアの哀調、重厚さあふれる演奏にどっぷり浸って終わりました。


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ホテルまで迷路のような路地歩き。↓可愛い木製の人形や飾りのウィンドー

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 再びホテルに戻り、近くのカジュアルなレストランで昼食、テラス席が混んでいたので、室内の席へ。食事の途中で急に激しい雨が降ってきたので、ラッキーでした。


↓ホテルが目の前

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↓海老のグリル

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午睡の後はオペラへ。橋の近くでまたPさんと遭遇。大興奮の「カマレナのリサイタル」のお話を伺い「しまった!!」と後悔しつつ会場へ。カマレナは4年前の6月に聖霊降臨音楽祭で「チェネントラ」のドン・ラミーロを聴いていました。あの時のバルトリのチェネントラ(スニーカーにエプロンのお掃除おばさん)姿でカマレナのリサイタルに闖入、客席も大層な盛り上がりだったそうです。当夜のオペラの休憩時にカマレナをみかけましたが、4年前のあか抜けない(ごめんなさい)お兄ちゃんから今やトップのフローレスに迫る勢いの堂々たる(お髭も素敵な)テナー歌手に拍手~(^^♪


♪ロッシーニ「L'italiana in Algeri 」@Haus fur Mozart 19:00~ 340€
Jean-Christophe Spinosi, Musikalische Leitung
Moshe Leiser, Patrice Caurier, Regie


 Cecilia Bartoli:Isabella

Peter Kálmán:Mutafa

Edgardo Rocha:Lindoro

Alessandro Corbelli:Taddeo

José Coca Loza:Haly

Rebeca Olvera:Elvira

Rosa Bove :Zulma

Philharmonia Chor Wien
Ensemble Matheus

Luca Quintavalle:Hammerklavier


この公演のチケットは完売で取れないものと諦めていたのですが、3月のヨーロッパから戻ってきて再トライしたところ、一枚売りに出ていました。もう迷わずにゲット(しかもオーケストラ席最前列!)。スピノージも4年前の「チェネレントラ」以来です。彼の指揮はロッシーニやバロックしか聞いてませんが、今回も心弾む爽やかな序曲で幕が開きました。実はこのオペラの生舞台は初めてです。イタリア的なカラフルで楽しい演出で、歌も芸も達者なキャストに幻惑されつつ、ロッシーニの愉悦に浸りました。当然のことながら、バルトリ姐さんのイザベッラはグラマラスなイタリア美人にぴったりです。リンドーロのエドガルド・ロチャも大健闘。特に一幕一場でのイザベッラへのアモーレのソロが素晴らしくてうっとりでした。怪演のムスタファのペーター・カールマンやタッデオのコルベッリにも大拍手。あっというまに幕が下りたような気がするほど、難しいことも何も考えずに舞台に没頭できました。


↓ラクダに乗ったイザベッラの登場は刺激的(笑)/プログラムからスキャン

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↓カーテンコール/イタリア人の奴隷がサッカーチームに(笑)


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↓帰途の橋の上からの夜景(船のレストラン?)

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↓ホテルと同じ建物の中にあるイタリアンで,シュパーゲルとチョリソのパスタの夜食

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 夜は涼しくなりますが、日中は25度くらいに気温が上がり、春物の衣服計画が大幅に狂い汗かきかきここまできましたが、早くも明日のガラコンサートを残すだけです。


 予習CD/ロッシーニ『アルジェのイタリア人』CD/Amazon Music Unlimited

クラウディオ・アバド指揮 ウィーンフィル

アグネス・バルツア、フランク・ロバルド、パトリシア・パーチェ、ルッジェロ・ライモンディほか


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