(9)ベルリン(ブラウンシュヴァイク) [2018秋から冬 台北&ドイツの旅]
11/27(火)
お待ちかねのウエスティンの朝ごはん(部屋代に含まれています) 鰊の燻製や酢漬、ピクルスが特に美味しかったです。昼ごはんも食べる暇があるかどうか?なので時間をかけてたっぷりいただきました。
この日はベルリン中央駅から列車でブラウンシュヴァイクBraunschweigに行きました。ホテルからすぐのウンター・デン・リンデン大通りのバス停からTXL(テーゲル空港行)に乗って10分~15くらいで中央駅です。
朝早く出発すればブラウンシュヴァイクの近郊にあるエルム修道院まで行けたのですが、天気もパッとしませんし、体調も考慮して予定を変更、ブラウンシュヴァイクだけに絞りました。
直行するICEインターシティエクスプレスは当日券売機で購入しましたが…高くてびっくり!往復60€。やはりDBは早割が良さそうです。
BerlinHB10:05→Braunschweig11:55/14:01→BerlinHB15:53
時間的に余裕がないので、駅からはタクシーで数分のアントン・ウルリヒ美術館へ。ところが降ろされた建物にはKunstmuseumの名のついた看板しか見当たりません。丁度ボランティアらしき地元のミセスが入館しようとしたところでした。尋ねましたら間違いないとのことで続いて入りました(9€)。地下のロッカーに貴重品以外は預けるように指示されました。カメラも預けたので写真は禁止。上階の彫刻、陶器などの展示室はパスしたのですが、帰国してからここにカロリング朝の牙彫小箱があることを知って...(涙)
☆HERZOG ANTON ULRICH MUSEUMヘルツォーク・アントン・ウルリヒ美術館
アントン・ウルリヒ侯爵(1633-1714)により18世紀に創設。古い歴史のある個人コレクションとして、数は少ないもののきらりと光る名画のある美術館として知られています。
実はここの収蔵品であるフェルメールが目当てでやってきました。フェルメールは特別に追いかけをしたというわけではありませんが、各地の美術館巡りをしているうちにいつのまにか全作品35点を制覇していました。ただし、ここの作品の「ワイングラスを持つ少女」とダブリンの「手紙を書く婦人と召使い」は何年か前の東京の展覧会で観ていましたが、現地の美術館は未訪問だったのです。東京の大混雑の中で観たので感銘も乏しく、記憶も薄らいでいました。
↓「ワイングラスを持つ少女」(絵葉書を撮影)1660頃78×67 少女のオレンジ色のドレスが美しい光沢で描かれています。まだフェルメールの知名度が低いころに購入した初めてのドイツ人貴族でした。
↓ジョルジョーネ「自画像」1508-10頃 52×43 (絵葉書をスキャン)16世紀のヴェネツィア派の巨匠ジョルジョーネは30代前半で亡くなったため寡作です。カステルフランコ・ヴェネトの祭壇画など建物に付随した作品を除いて、美術館で鑑賞できる作品は20点ほどでしょうか・・・。
↓レンブラント「家族の肖像」1668-69頃 126×167(絵葉書をスキャン)レンブラントの晩年の作品。優しい表情の母親と後ろで見守る父親の姿が家族の愛を感じさせます。
他にはクラナハやルーベンスなど。
さて美術館の外に出たもののタクシーで来たので、駅までの帰り道が分かりません。地図もなくふらふらと電車通りから歩き始めて、振り返るとアントン・ウルリヒ美術館(青い屋根)↓
↓電車の向こうに教会の屋根(あちらが旧市街らしいわ~)
↓ドンピシャ!美しい木組みの家が並ぶ広場に出ましたが、右のSt.Magni教会(オリジナルは11世紀)は閉まっていました。
↓案内板にはHofanlageと書かれていた建物
↓1階に帽子屋さんのあるここも古い建物
↓この広場から続く旧市街の小路
↓ピンクの建物はレストラン
↓小路を抜けると市立博物館
ここで迷子状態になりましたが、親切な若い女性に助けられました。近くのトラム停留所を教えてもらい、鉄道駅に戻れました。安心したのか急に空腹
↓駅前のホットドック屋さんで焼き立てを頬張りました!
ICEでベルリンに戻り、やれやれとホテルで休息してから、コンサートへ。小雨が雪に変わりそうな悪天候で傘を持って出ました。席はParkett Links 4-6(37€)
♪~Les Musiciens du Louvre 1(BAROCKTAGE 2018)19:00~@Staatsoper Unter den Linden/GROSSER SAAL
指揮:マルク・ミンコフスキ オーケストラ:レ・ミュージシャン・ドゥ・ルーブル
一昨日バーデン・バーデンで聴いたばかりでしたが、やはり1曲は被ってしまいました。でも何度聞いても幸せ感に包まれます。メンデルスゾーンの「SCHOTTISHE/スコットランド」!
それに前半はラモ―の「UNE SYMPHONIE IMGINAIRE/空想の管弦楽曲」!!このCDを聴いてミンコ&LMDLのファンになられた方も多いと思います。
ラモ―のオペラから魅力的な17の曲を選び、躍動感+色彩感あふれる、魅力的なオーケストラ曲に編成されたもの。CDを購入してから10年以上は経ちますが、生で聴くことができる日が来るとは!!
ベルリンに来てよかったと、終演後雨の中ニコニコ顔で歩いてますと、顔見知りのオーケストラのメンバーMさんが隣を歩いてました。立ち話でしたが、日本に行く予定は今のところないけれど、再来年(2020)は韓国にオッターと演奏の予定とか・・・絶対行くわ~!!(生きていれば 汗)ただ明日のアポロザールには出られないとのことで(彼女は正確にはバロック組ではないので)がっかり。。。
ホテルに戻り、手持ちのカップ麺などで夜食を済ませました。ドイツでは食を愉しむ気分には何故かなれなくて・・・味だけでなく量の多さにも怯んでしまいます。
↓参考CD/2005ドイツ・グラモフォンから発売
*2004年に亡くなった父アレクサンドル・ミンコフスキに捧げられています。マルクの父アレクサンドルはフランスの高名な小児科医でした。