(14)ミュンヘン [2018秋から冬 台北&ドイツの旅]
12/2(日)
大型のホテルですが、静かでよく眠れました。日本人の姿も多く見かけました。ブッフェスタイルの朝ごはんを美味しくいただいて、今日は久しぶりにアルテピナコテークへ。ミュンヘンは5回目ですが、ほとんどオペラがらみで来ています。前回といっても2005年(サルデーニャの帰りに寄りました)ですから、13年ぶり!!つい昨日のように思えますが、時は容赦なく過ぎていきます・・・。
ベルリンよりは暖かいけれど、生憎の雨。今回のドイツの旅は天候に恵まれず、鉛色の曇り空や雨の日がほとんどでした。
ホテルから徒歩数分のカールスプラッツへ。トラムの乗り場は地下から上がっていくように変わっていました。階段登り口に行き先が書いてあるのに気がつかずウロウロしてしまいました。おまけにチケットの回数券を買ったのですが、刻印を折り曲げてするのも分からなくて、親切な方に教えてもらいました。
↓今日は日曜日なので、入場制限があり15分ほど待たされました。
☆ アルテ・ピナコテーク/Alte Pinakothekk(4)
以前に訪れたときはレンブラント、アルトドルファーやパッヒャーなど印象に残っていましたが、今回はフィレンツェのルネサンスを中心にした特別展があり、それを先に鑑賞しました。
↓エキシビジョン用のポスター(若い男の肖像画/フィリッポ・リッピ)サングラスにフィレンツエの街が写っている凝ったデザインです。
↓本物はこちら
↓マゾリーノ「聖母子」1435頃はここアルテ・ピナコテークの収蔵品(バイエルン王のルードヴィッヒ一世旧蔵)
↓ウッチェロ「幼子への礼拝、聖母とヒエロニムス、下はマグダラのマリアと寄進者」1430-40/カールスルーエ州立美術館蔵
↓ギルランダイオ「男と女の対画肖像画」1490 ハンチントン(米カルフォルニャ)アートコレクション蔵
↓ギルランダイオの「婦人肖像画」詳細不明
↓フラアンジェリコ「受胎告知」1420/25 ミュンヘン・アルトピナコテーク収蔵
ヨーロッパを旅してあちこちでみたことのある作品に出合いました。思わず駆け寄ったのは
↓A・ポライウォーロ(兄)の「勝利のダヴィデ」1465/70 ベルリン国立絵画館蔵
館内は間接照明効果が配慮されて、その上フラッシュ無しの撮影可でした。ランチは特別展と常設展の間にあるカジュアルなレストランで。週末なので簡単なものを頼んでも、来るのが遅くたっぷり1時間・・・。食後は常設展も覗いて、その名作揃いにため息つきながら館内を歩きました。
↓アンドレア・デ・ラ・サルト「聖家族」1514/15 フィレンツエで活躍した画家ですがルネッサンスの後期で、マニエリスムにつながるとみられたのか、先ほどの特別展には出品されていませんでした。
↓ここの美術館の至宝。ラファエロの2点も常設室にありました。
フィレンツエのルネッサンスか~と軽く見て入館したのですが、興味深い作品多数で驚きました。絵画鑑賞でかなり体力消耗しましたので、ホテルに戻り休息しました。そして夕方からは今回の旅の最後になるオペラです。そして指揮者,出演者と豪華な顔ぶれです。旅の予定が立った時点チケットは当然売れきれていたのですが、諦めつつももう一度HPをのぞいたところで戻り券?が出ていたのです。ラッキー!!の一言です~。
ところが、歌劇場に向かうトラムをホテルの北側から乗ったのですが、反対方向に向かってしまいました。幸い途中数分で気が付き降車して、まったく別の電車だったのか?と近くのパン屋さんで尋ねました。親切な女店員さんがこのまま反対方向に来た電車に乗ると着くから大丈夫!と励ますように言ってくれました。何回かミュンヘンに来てますが、歌劇場の近くに宿泊していましたので・・・初体験の失敗はやはり老いて機転が利かなくなってる証拠なのかもしれません。
♪~ヴェルディ『オテロOTELLO』19:00開演@バイエルン州立歌劇場/チケット第2カテゴリー192€
Conductor
Kirill Petrenko
Director
Amelie Niermeyer
Sets
Christian Schmidt
Costumes
Annelies Vanlaere
Lighting
Olaf Winter
Chorus master
Soren Eckhoff
Dramaturge
Malte Krasting
...
Otello
Jonas Kaufmann
Jago
Gerald Finley
Cassio
Evan LeRoy Johnson
Rodrigo
Galeano Salas
Lodovico
Balint Szabo
Montano
Milan Siljanov
Ein Herold
Markus Suihkonen
Desdemona
Anja Harteros
Emilia
Rachael Wilson
Kirill Petrenko
Director
Amelie Niermeyer
Sets
Christian Schmidt
Costumes
Annelies Vanlaere
Lighting
Olaf Winter
Chorus master
Soren Eckhoff
Dramaturge
Malte Krasting
...
Otello
Jonas Kaufmann
Jago
Gerald Finley
Cassio
Evan LeRoy Johnson
Rodrigo
Galeano Salas
Lodovico
Balint Szabo
Montano
Milan Siljanov
Ein Herold
Markus Suihkonen
Desdemona
Anja Harteros
Emilia
Rachael Wilson
ペトレンコを聴いたのはまだ2回目です。初めての東京でのコンサート形式のワルキューレも良かったのですが、今回は本拠地でのオペラですからわくわくしました。
さすがに緻密なドライブでこの緊迫したドラマを盛り立てます。演出も含めて「今の時代のオペラ」を強く意識させられました。歌手陣も揃って好調で、思いがけずイメージチェンジの短髪に軍服のカウフマン、すらりと気品ある姿のハルテロス(下の写真/プログラムからスキャン)の愛する人に信じてもらえない哀しみの表現は特に感銘を受けました。ヤーゴのフィンリーもただの悪役でない複雑さを聴かせて優れ、全体に演出に沿った纏まりを見せていました。満席の聴衆からの熱い声援ぺトレンコの人気は絶大です。
幕間にはベルリンでもお会いしたIさんとシャンパンで乾杯しました。ホテルが同じなので終演後は一緒にトラムに乗って帰りました。彼女は明日帰国とのことで、ホテルのバーで小麦のビールでちょい飲みしてお別れしました。