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2015春の旅(12&13)ウィーン~フランクフルト~東京~札幌 [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/14(火) ウィーン14:10→フランクフルト15:40(OS)/19:20→

 ウィーン最後の朝食をMさん、W子さんと3人でいただきました。W子さんはオーストリア航空で日本へ直行便、私はフランクフルトでJAL便に乗り換えです。W子さんは飛行機の座席がまだ決まっていないとのことで、早めに出発されることになり、ここでお別れしました。W子さんとはロマネスク巡りとオペラの趣味が一致、しかも好きな指揮者や歌手なども似ています。またどこかでお目にかかれるはずですが、私の方がずいぶんと高齢の上、次第に海外遠征も少なくなって、いつ出られなくなるか分かりません。今までのお別れより何倍も淋しい私でした。

この後は私の帰国です。地下鉄から空港までの直行電車に乗り継いでウィーンの空港へ。 

↓早速ラウンジで、ウィーンのビールにおつまみをちょこっといただいて、機上の人に。

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 次回はいつ海外の旅ができるかどうかなのですが、より短期の旅程にならざるを得ません。そうなると、今回のようなマイレージの特典は別にして、JALのビジネスは高価で勿体ないので、いろいろ工夫する必要があります。

↓最後の?JALの機内食はもう飽きた~!って言いたいけれど(笑)

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↓夜食にラーメンもいただいて

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 4/15(水)→成田13:40/18:45→千歳20:30

 順調に乗り継いで、札幌の我が家に辿り着きました。昨年までの旅より1~2週間くらいは短縮したのですが、留守中の夫の体調はおかげさまで変わりなく、函館の義兄(享年88歳)も旅に出る前から危篤状態だったのですが、帰国後1週間たって訃報が入り、函館での葬儀に参列できました。義兄には実の妹のように可愛がってもらい、私たちは共働きでしたので、姉夫婦に子供たちを預かってもらったり、本当にお世話になりました。

てるてる坊主の旅ですから、またもや90%は天候に恵まれた良い旅ができました。旅の神様ってやはりいるのかしら?と思ったり・・・。そして、ブログを見てくださる皆様に感謝しつつ、終わりにさせていただきます。

次回は昨年秋に行った五島列島の続編で、5月に参加した「佐世保、長崎、内海のキリスト教会群を訪ねる旅」をアップする予定です。


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2015年春の旅(11)ウィーン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/13(月)

 朝食を済ませ、Mさんと市内観光へ出かけました。主な観光ポイントのなかで未訪問のところを探し、ブルク劇場へ。オペラ劇場の前からトラムに乗って数分で到着。

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↓ ブルク劇場。観光馬車も待機しています。

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 入口を探してぐるりと反対側へ回りましたが、無情にも扉は閉ざされていて、大階段とクリムトの壁画は小窓から狭い範囲で覗けるだけ・・・予約が必要とは知りませんでした。諦めてウィーンのカフェ巡りをすることにして、街歩き。カフェ オーバーラーで ケーキとコーヒー(8.5€)

↓私は木イチゴのタルト

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 そしてランチは、ようやく発見したウィンナー・シュニッツェルの美味しいお店で。昨年も同店に来ましたので写真は撮りませんでした。案内された地下の部屋は窓がなくて、少々息苦しい感じ。スープ2、サラダとシュニッツェルは半分にシェア、ビール・水などで24€でした。

↓昨年同様、本店は予約でいっぱいのため案内された支店Figlmüller Bäckerstraßeです。

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 連日の暑さも午後になって一段落、涼しくなってきました。ホテルに戻って休憩の後、お隣のアン・デア・ウィーン劇場へ。W子さんはすでにウィーンに着いているはずですが、劇場でお会いできるでしょう。Mさんと私は各自NETでチケットをとったのですが、偶然にも隣同士。2階1列目ほぼ正面でした。キャストは変更なしですが、一応載せましょう。

♪ モーツアルト『フィガロの結婚』@アン・デア・ウィーン劇場 19:00~

Musikalische LeitungMarc Minkowski
InszenierungFelix Breisach
BühneJens Kilian
KostümeDoris Maria Aigner
LichtAlessandro Carletti
DramaturgieKonrad Kuhn
Conte di AlmavivaStéphane Degout
Contessa di AlmavivaAnett Fritsch
SusannaEmöke Barath
FigaroAlex Esposito
CherubinoIngeborg Gillebo
Bartolo Peter Kalman
Don Curzio | BasilioSunnyboy Dladla
BarbarinaGan-ya Ben-gur Akselrod
MarcellinaHelene Schneiderman
Antonio Zoltán Nagy
OrchesterLes Musiciens du Louvre Grenoble
ChorArnold Schoenberg Chor (Ltg. Erwin Ortner

 2回目の『フィガロの結婚』はプルミエより、全体にぎこちなさが取れた感じ。より楽しんで生き生きと歌い演じていました。なかでもコンテッサのアネッテ・フリッシュは情感あふれる歌唱で、初日はキャンセルしたシェーファーだったらと不満でしたが、今夜は納得でした。演出は2回目だからか、私自身もリラックスして臨めたので、演出の意図は難解ではあっても、演奏者が生き生きしたパフォーマンスを見せてくれて、聴かせてくれて、極上のモーツアルトでした。この後日本に帰っても♪~メロディがしばらく耳から離れなかったほどでした。

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 アフターオペラは3人でホテルのラウンジでお茶。窓からMDLGのメンバーが帰っていく姿に手を振ると応えてくれました。オペラや旅の話がつきませんが、明日はW子さんと私は帰国ですので、12時前には部屋に帰り、荷物の整理をして就寝。


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2015年春の旅(10)ウィーン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/12(日)

 ウィーンのホテルの朝ごはんはMさんとご一緒に。朝食室の隣のラウンジにいつでも熱湯が大きなポットで用意されているのに今回初めて気がつきました。パンもサーモンもピクルスも美味しくいただいて、お腹がいっぱい。

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 ウィーンはこの日は市民マラソンが盛大に行われていました。コマーシャル参加のランナーも。

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 日曜日とあって人出も多く、その中をかき分けてウィーン国立歌劇場へ。この旅を計画していた時には予定されていなかったガラ・コンサートがあることにMさんが気がついてくれて、「ラッキー!」とチケットをゲットしていました。

♪「JUAN DIEGO FLOREZ and friends in Concert for sinfonia por el peru」@ウィーンSO  11:00~

 フローレスの故郷ペルーの子供たちの音楽活動を支援するチャリティー・コンサートです。主なゲストはバルトリ、グリゴーロ、ピサローニ、アブドラザコフ、ペルトゥージなど。演奏はハーモニアシンフォニーオーケストラとウィーンフィルのメンバーで構成。席は3階正面右寄りのロッジア、前列193€。

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 予定されていたネトレプコは直前キャンセルになったらしく、がっかりでした。プログラムもかなり変更があり、ネトちゃんの代わりに新人のソプラノが歌いました(急だったので、下手と言っては可哀そうですね)フローレスは珍しくフランス語のアリア(オッフェンバックの美しきエレーヌから)を歌ったのですが・・・どうも聴きなれないせいか、ひいき目プラスしても良くないです。一転ロッシーニのアリアになるとうっとり(笑)安心して聴けます。心配だったのはバルトリ、ホントに歌うのかしら?と心配しているうちに・・・チェネレントラの一幕の掃除姿の登場!に観客は大喜び「Tutto e deserto」と昨年のザルツブルク聖霊降臨祭の時と同じコスチュームで。歌は不調でしたが、それはどーでも良いと思ったほど、彼女の登場には観客も大拍手でした。そしてもう一人、日本から戻ったのが前日?または今朝?というハードスケジュールのグリゴーロも登場しました。トスカのアリア「星は光りぬ」を彼らしいアクションで、絶唱。私は嬉しくて大拍手しましたが、ウィーンの観客には受けないのかしら?ちょぼちょぼ拍手で終わりました。こういうガラ・コンサートでは、通常のオペラファンとは違うお客さんも多いので、グリゴーロの知名度はまだまだなようです。

 コンサートは予定より遅れて終わりましたので、朝食を沢山いただいてきたのは正解でした。それでも昼食兼早めの夕食をとるために、シュテファン大聖堂の近くへ。昨年も入ったウィンナーシュニッツェルの美味しいレストランへ。しかし、何度も行ったあの小路が見つかりません。またまた老いを感じました。探すのに疲れて、目の前のカフェCafé Diglasに入りました。かなり大きなお店で地元の上品な老婦人たちが常連さんのようですが、私たちのような観光客も気軽に入れる素敵なお店でした(トイレもユニーク!)。写真撮り忘れましたが、お昼の定食から選んだお皿もまずまずでした。

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 ホテルに戻る途中、天満屋の向かいにある地元の人気アイスクリーム屋Ferrari Gelatoで行列。4月とはいえ暑い日でしたから、つられてやはり並んでしまいました。美味しかったです。

↓店員さん独りでてんてこ舞い。

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 部屋で休憩の後、着替えてSOへ。Mさんが大ファン(私は中ファン 笑)のガランチャのオクタヴィアンがなんといっても楽しみなのです。

♪~「Der Rosenkavalier」18:00~
Richard Strauss

Adam Fischer | Dirigent
Otto Schenk | Regie
Rudolf Heinrich | Bühnenbild
Erni Kniepert | Kostüme

Martina Serafin | Feldmarschallin
Wolfgang Bankl | Baron Ochs auf Lerchenau
Elīna Garanča | Octavian
Erin Morley | Sophie

Jochen Schmeckenbecher/Faninal
Ulrike Helzel/Valzacchi
Alexandru Moisiuc/Polizeikommissar

Orchester der Wiener Staatsoper   Chor der  Wiener Staatsoper

 ウィーンで『薔薇の騎士』を観るというのはオペラファンのひとつの夢ではないでしょうか。つい数日前バーデン・バーデンで観てきた『薔薇の騎士』との比較もできましたし、有意義な観劇体験になりました。まずはオペラ劇場に立ち上る熱気が違っていることに気がつきました。古くからのオペラファンに愛されてきたオットー・シェンクの演出ですから、何度も通われるファンが多いのでしょう。安心して酔えるな~という期待感でいっぱい(笑)そう、オペラは酔わなくては、ワインのように芳醇な香りの音楽ここにありと言った演奏でした。ただ好みからいえば演出も演奏も私には古臭過ぎ・・・伝統に加味されたフレッシュなものが、感じられなかったのはやはり・・・痛いです。今まで生で観てきた舞台はヴェルニケ演出のパリ・バスチーユ(ロット、オッター)などが蘇ってきたり、酔えなかったけれどもバーデン・バーデンのラトルの薔薇の覚めた演奏に計算されたものを今さらに感じたり・・・。細かいところはすでに忘却の彼方ですが、ガランチャのオクタヴィアンはさすがに抜きんでて素晴らしく、バイクルのオックス男爵の余裕の感じられるパフォーマンスと、この二人が今回の舞台の立役者でした。マルシャリンとゾフィーは平凡。同じ演出でカルロス・クライバー盤の映像を観ると違いは歴然だと思いました。優雅で美しい音楽に彩られたクラシックな舞台、時の移ろいと滅びゆくものへの哀惜、そして底に流れる貴族社会への皮肉と諧謔も込められて・・・観る度に複雑な気持ちにさせられる『薔薇の騎士』です。

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ガランチャの夫君(指揮者のカレル・マーク・チチョン)も同列右にみえて、ほぼ満席の華やかな夜。閉幕後はサインに並ぶためMさんと30分ほど楽屋口で待ちましたが、ガランチャは現れず、腰が痛くなったのでMさんを残して退散。私が去って数分後にお出ましのガランチャと2ショットできて、Mさんは頑張った甲斐がありました。私の分もプログラムにサインをいただいてもらいました。ありがとう~。ガランチャはまだ来日公演の予定はないようですが、夫君は昨秋だったかしらN響の指揮にも来日していますし、そのつて?近い将来の可能性は高いと思いますが。。。

 夜食はホテルのカフェコーナで熱湯をカップラーメンに注いで、部屋でいただきました。


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2015年春の旅(9)フランクフルト~ウィーン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/11(土)Frankfurt11:50→Wien13:10(OS)

 ↓ホテルの贅沢な朝食をいただいて、チェックアウト。ベルボーイさんが中央駅までスーツケースを運んでくれて助かりました。やはり歳と共にこういう楽ができるホテルは有難いものです。ホテル代は許容ギリギリでしたが、部屋、朝食、サービスとハイクラスの割にリーズナブルだと思いました。

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 電車でフランクフルト空港へ。オーストリア航空でチケットは予約したのですが(往復で114.19eur)共同運航便でルフトハンザ機に搭乗。途中ヨーロッパ内移動では珍しく大揺れで、キャーという悲鳴も。そこで、近くの乗客が「大丈夫かな~ジャーマンウィングス」というので、初めて最近墜落事故を起こしたルフトハンザの子会社の飛行機だと気が付き、やや青ざめました。揺れが収まってから、お互いに「青くなったね」とジョーク交じりの笑顔になりましたが・・・。

 ウィーンミッテ駅へはCATで20分くらい。しばらく改装中だったミッテ駅は地下鉄の乗り換えもスムーズになりました。ところがカールスプラッツ駅に着いてから、セセッションの傍のエレベーターまでの通路が分からなくなって・・・去年も来てるのにぃ(汗)老いを感じました。

 今回の旅の最後はウィーンで Hotel Beethoven Wien (ホテル ベートーベン ウィーン)に3泊 (88€×3 朝食含む)で終わります。ホテルのレセプションの女性はここ数年同じ方なので、また来てくれたのね~と歓迎され、こちらもニコニコ。それに札幌のオペラ仲間のMさんも数日前からここに投宿されています。早速連絡しあって、お喋り開始(笑)

 計画の段階ではウィーン国立歌劇場の『エレクトラ』を予定していたのですが、チケットを手配するときにマチネに変わったことを知って、空港からは間に合いそうもなく、諦めました。急きょ『フィガロの結婚』を2回観ることにして、チケットを購入。ところが『エレクトラ』の開始時間がまたまた変更になり夜の公演ということに・・・怒。シュテンメのエレクトラは残念でしたが、ミンコフスキのフィガロを2回聴けるのは大いなる喜び~♪

 というわけで、この日は初日なので、すでに良い席は残っていませんでした。2階正面後方の席でしたが66€。ちなみに2回目はファーストカテゴリーで145€。劇場自体が小ぶりなので、舞台はやや遠いものの視界を遮られることなく、お値段ほどの差は感じられませんでした。

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♪ モーツアルト『フィガロの結婚』@アン・デア・ウィーン劇場 19:00~

Musikalische LeitungMarc Minkowski
InszenierungFelix Breisach
BühneJens Kilian
KostümeDoris Maria Aigner
LichtAlessandro Carletti
DramaturgieKonrad Kuhn
Conte di AlmavivaStéphane Degout
Contessa di AlmavivaAnett Fritsch
SusannaEmöke Barath
FigaroAlex Esposito
CherubinoIngeborg Gillebo
Bartolo Peter Kalman
Don Curzio | BasilioSunnyboy Dladla
BarbarinaGan-ya Ben-gur Akselrod
MarcellinaHelene Schneiderman
Antonio Zoltán Nagy
OrchesterLes Musiciens du Louvre Grenoble
ChorArnold Schoenberg Chor (Ltg. Erwin Ortner


 フィガロの結婚が作曲、上演された18世紀を現代に変えた舞台ですが、映像ディレクター出身の演出家の意図は背景を変えたばかりではもちろんなくて、絡まった糸を解いていかなければならない一種の強要を観客に強いるわけです。それには抵抗がかなりあったようで、途中で消える観客も目立つ公演でした。舞台は中央にフィガロのサナトリウムと札のかかった小部屋(衣裳部屋)。周囲は入院患者たちのベットが並ぶ大部屋(上階も)です。現代のサナトリウムといえばうつ病とかドラッグなどの薬物依存症の患者たち?その治療のため院長(アルマヴィーヴァ伯爵)がフィガロの結婚のお芝居をロールプレーさせるのですが、その目的はいかに?人里離れたサナトリウムで起こるドラマとしての『フィガロの結婚』・・・この演出にはかなり違和感がありましたが、演奏の素晴らしさは特筆もの!!ドゥグーやエスポジートの瑞々しくも安定した歌唱と達者な演技に支えられ、他の新人(?)共演者たちの見事なアンサンブル。なかでお気に入りはスザンナのEmöke Barath 、黒い瞳に黒髪のロングヘアーの彼女、遠めですが最近の人気の海外TVドラマの「ダウントンアビー」ヒロインに似てて、知性的な感じのソプラノ。そのフレッシュなパフォーマンスに大拍手~♪今後を期待したいです。この日が初日なので、カーテンコールには演出家も登場したのですが、ブーの嵐を浴びていました。勿論、ミンコウスキやMDLGに対する評価は高く、歌手たちも含めて絶賛されて、音楽だけでももう一度聴けると思うと明後日の公演も大層楽しみになりました。それに演出も再度見ることで少しでも理解が進むかも知れません。

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  この夜はMさんとは別のオペラを観たので、終演後は待ち合わせてアン・デア・ウィーン劇場1Fのカフェで軽く夜食をとりました。このお店は奥がディスコのようになっていて、とても騒がしくて閉口しましたが、その大音響にも負けず、オペラ談義の私たち・・・でございました。


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2015年春の旅(8-2)ケルン~フランクフルト [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

~続きです。 

☆シュニートゲン美術館Museum Schnütgen

   ドイツ中世美術を語る上に欠かせない美術館として知られています。参考書の『ドイツ中世美術Ⅰ』(岡野Heinrich圭一)では画像は一枚も掲載されていませんので、文字だけで想像するしかなかったのですが、今回の訪問でようやく少しは理解できました。美術館フリークの私にとっても大きな喜びです。ゴシックもかなり多くコレクションされていますが、今回はロマネスク期を中心に回りました。印象に残ったものはカメラ禁止ですので、画像は絵葉書や美術館のHPからお借りしました。

↓教会内部の展示室

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↓「ディプテュヒョン・ハラッハ Dptychon Harrah」カロリング朝800年頃の象牙彫刻。33.7×23cm。縦細長の牙彫プレート2枚で、それぞれ3段の計6枚に福音書記者や受胎告知、磔刑などの新約聖書の場面が彫られています。瞳にガラス玉をはめ込む技法は「カール大帝の宮廷派」に多く見られるそうです。

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↓「ヘリベルトの櫛」(850~900)19.5cm 製作は9世紀後半(カロリング朝)とされていますが、後代になって王から大司教ヘリベルト(在位999~1021)に下賜されたものと推測。ケルンのザンクト・ヘリベルト教会に伝わったためこの名前で呼ばれています。5m厚さに施された両面の精緻な浮彫。左右対称の構図や人物のタイプからメッツ新派の特徴がみられるとのこと。

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↓左は「ザンクト・ゲオルグ教会出自の磔刑像」(11世紀の終わり)189.5×52cm 丸彫りの木彫大型磔刑像、両腕と両足首は欠損し、トルソーとして現存。右は「ケルンの牙彫聖屍卸下」(1100年頃)13.8cm。初期中世には珍しい象牙の丸彫り彫刻。ニコデモがキリストの腰を抱き下ろすところ、下に釘を抜いている人物は従者。イングランドから北フランスを経て伝わった作風。

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↓先に写していた聖セシリア教会の北扉口のタンパンはコピーで、

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↓ 美術館の中に本物があります。比べると違いが分かりますね。タンパン中央は教会の名前にもなっている聖セシリアが花弁形頭光の半身像でたち、両側に聖女の婚約者の青年貴族と兄の姿。二人とも聖女と共に殉教したと伝えられています。殉教者の標である棕櫚の枝は逸失。製作年代は1160~1170頃と推定。

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↓ 私のお気に入りはこの「フィーデル弾きのトルソー」1200/10頃?と画像はありませんが「踊る人のトルソー」1190頃?共にケルン大聖堂の西ファサード付近で19世紀に出土された浮彫断片です。玉座に座り足を交差させて、いわゆる芸人ではなく優雅な身分の方とお見受けしましたが。

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 旅に出る前に『ドイツ中世美術Ⅰ』から観るべきものをメモして、持参するのがベターでしたが、旅に出る2週間前にならないと出かけられるかどうかの難しい状況にあり、不勉強のままでした。ブログのための復習とはいえ不備が多く、せっかくラインラントやヴェストファーレン・ロマネスクを巡ったのにと・・・やや残念。

 美術館を後に大通りをライン川に向かって数分。聖マリア・イム・カピトール教会へ。ところがこの教会も家々が周りを取り囲んでいて、どこから入れるのか分かりません。ぐるりと周囲を回っているうちに、ランチもまだでしたから目も回ってきてギブアップ。地下鉄でいったん駅前に戻りました。

↓ということで、聖マリア・イム・カピトール教会は外観だけです。ここはケルンのロマネスク教会のなかでは重要なところなのに、出入りする人の姿もなかったのは今でも謎です。

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 地下鉄で2つ目の中央駅前の大きなビアレストランGaffel am Domで遅いランチをとりました。

↓広い店内

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↓最後のケルシュにお隣のテーブルの老婦人のお皿がヘルシーに見えたので、同じもBauernsülze(テリーヌのようなコールドミート)を注文。

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↓つけあわせがアツアツのポテトのグリル。とても美味しかったです。

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 美味しいものをいただいて、すっかり元気になり、汽車の出発までタクシーに乗って聖パンタレオンへ行きました。旧市街を南に走り10分ほどで到着。旧城壁(環状道路)から広い緑地を背景に建つ教会が見えてきてほっとしました。

☆ザンクト・パンタレオン教会St.Pantaleon

 ドイツ・ロマネスクのなかでもオットー朝の様式を残している教会。大司教ブルーノによって957年に創建され、献堂は980年頃。当初の教会はトリーアの古代ローマ時代のバジリカの模倣と見られ、オットー朝の古代ローマ憧憬が伺える建築でしたが、984年以降1000年頃にオットー二世の妃テオファヌ(ビザンツの皇女)により改築。ブルーノの身廊や袖廊はそのままに、東内陣を多角形アプしス、西身廊を8M延長、3塔群を掲げる壮大な西構えを造営。第二次大戦による破壊の後はロマネスク以降の改築部分を排して、妃テオファヌの再建当時の1000年頃の姿に復元されました。

↓門をくぐると教会の西構え。正面中央に正方形の大角塔と両脇に円錐形の帽子を乗せたような細い塔が控えています。洗練されつつ鄙びた感もあり魅力的です。

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↓三廊式の内部。後期ゴシックの内陣が少々そぐわない感じですが、平天井や窓からの明るい光が爽やかな空間です。

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↓西側。正面の閉ざされた扉の向こうがポーチです。出入りは南口から。

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↓ 側廊

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↓北側面から。西構えの構成が分かります

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↓北側にもポーチ付随の玄関?

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↓近寄ってみましたがここからは教会には入れません。

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↓どこからか子供たちの声がします。敷地内の一画が幼稚園?玄関の列柱は回廊の跡なのでしょうか。

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↓最後に西構えを眺めて、お別れしました。

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↓北側に広がる公園の芝生に早くも裸で日光浴の人たちが・・・。

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公園の脇から歩道橋を渡ると地下鉄のPoststraße駅です。ホテルに戻り荷物をピックアップして、列車でフランクフルトへ。週末で混雑が予想されファーストクラスを奮発したのですが、当日発売なので122.8€もしてちょっぴり反省・・・。でも快適、楽ちんでフランクフルトのホテルに戻れました。

ホテルのロビーはどこかの会社のビジネス商談会?日本人も数人見えて混雑していました。前回の部屋と違う古い方の棟の↓クラシックなお部屋でしたが、宿泊費は同じ(159.5朝食込)。

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↓疲れたのでホテル内のレストランで白ワインとラビオリの軽い夕食。

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久しぶりにバスタブにゆっくりつかって、明日からのウィーン行きの準備をして就寝。


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2015年春の旅(8-1)ケルン~フランクフルト [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/10(金) Koln16:20→Frankfurt17:30

 今日はフランクフルトに戻る日ですが、夕方の列車なのでほぼ一日をケルン観光できます。ケーテ・コルヴィッツ美術館は10時オープンなので、それに合わせて朝食とチェックアウト。荷物はセルフサービス方式です。鍵を借りて、2階の荷物預かり室に自分で収め、荷札も付けて、鍵を返却します(こういうのは初体験)。

↓ホテルの朝ごはん/ブッフェのフルーツやハム。

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↓ ケルンの地下鉄/家が走ってるみたい~可愛らしいデザインの車両。

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↓ノイマルクトNeumarkt駅で降りると案内板にKathe Kollwitz Museum ケーテ・コルヴィッツ美術館の表示。地上に出ると正面に聖アポストル教会が見えます。その手前の右のビルへ。

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↓お洒落なショップやカフェが並んだフロアの中央のエレベーターに乗って、最上階へ。

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↓トップのフロアは回廊になっていて、過去に催されたケーテ・コルヴィッツ展のポスターが壁に貼ってあります。今日も暑く夏のような日差しですが、まだ4月ですから冷房なし。汗をかきかき画廊のような小さなギャラリーを巡りました。

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↓チケット。ケルンカードの割引はないけれど4€。

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☆ケーテ・コルヴィッツ美術館Kathe Kollwitz Museum Koln

 ケーテ・コルヴィッツ(1867~1945)ドイツの彫刻家及び版画家。ドイツにおけるプロレタリア絵画の先駆者。結婚後、医者の夫と共にベルリンの労働者街に住み、その悲惨な生活を、また恐ろしい戦争体験を表現主義的手法により心情的共感を持って製作。ドイツの激動の時代を生きた20世紀前半を代表する芸術家です。この美術館はKreissparkasseのコレクションを基に1985年開設。1989年にこのNeumarkt Passaeにて開館。いつごろからか彼女の作品に感銘を受けるようになり、若桑みどり『ケーテ・コルヴィッツ』も読んで、念願かなって2003年ベルリンのクーダムにある小さな美術館を訪れました。しかし、企画展のためでしょうか版画が幾枚か展示されていただけで、物足りない思いでした。ここケルンに別の美術館があると知ったのは旅先に選んだあとのこと。ラッキーとばかりにいそいそとやってきました。新しいショッピングビルの中にあり、規模はどうかしら?と思いつつ来てみれば、予想以上の傑作の数々が並んでいて、感動の美術行脚になりました。カメラもOKでした。

↓第一次大戦で息子を第二次大戦で孫が戦死するという悲劇にうちひしがれるなかで製作された版画や彫刻はどんな言葉よりも強い反戦の訴えを感じます。

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↓自画像 (1889 22歳の時)

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↓1940(夫のカールと共に)

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 ケーテ・コルヴィッツが生きた時代に思いを馳せ、画家が作品を通して訴えたことは戦争という暴力から、貧困から逃れること…私たちは過去の苦しみを乗り越えてヒューマンな道を歩むはずでした。。。「でも、決してあきらめてはいけない」とケーテの意志的な自画像が語っているようでした。

 ↓ 外に出ますと青空が広がって、すぐ右には聖アポステル教会の堂々たる姿です。旅は続きます。気をとりなおして歩き出しました。

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☆聖アポステル教会Basilika St.Aposteln

 965年にローマ時代の市壁の西門の前に小さな教会として創立。その後は1020からロマネスク~ゴシックそしてバロックと何度かの改築拡張がありました。しかし、第二次大戦でダメージを受け、リノベーションが完成されたのは「ケルンのロマネスク教会の年」とキャッチフレーズされた1985のこと。1150-1250のシュタウフェン朝のロマネスク様式教会の面影を残しています。聖マルティン教会と同じ三つ葉型内陣を持ち

↓内部は三廊式で高さのある身廊。内陣の天蓋にモダンなフレスコ画が見えます。

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↓天井の交差ヴォールトと明るい窓のクリアストーリーがシンプルな美しさ。

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↓側廊

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 ここからNuemarkt広場を横切って10分ほど大きな通りを東へ歩くと、右に次の目的であるシュニュートゲン美術館のビル、そして横の緑地に聖セシリア教会が見えました。

↓聖セシリア教会(美術館の一部になっています)後陣外観

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↓シュニュートゲン美術館(こちらから入場)

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↓ 館内のカフェから見えた聖セシリア教会の西正面。左の白い部分が教会の展示室への渡り廊下です。

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↓ この近辺はケルンの旧市街の面影が残るエリアです。美術館の庭から撮りました。

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 気分を高めて(笑)、いざ中世美術セクションへゴー。

続きます~。


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2015春の旅(7-2)ケルン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

~続きです。

 ケルンの大聖堂とローマ・ゲルマン博物館を見学後、近くの横丁のビアレストランBrauhaus Sionでランチ。例のごとくメニューを見てもさっぱり分かりませんので、まずはケルシュ(ケルンの地ビール)を飲みつつ、周りをきょろきょろ。ここの名物らしいザウアーブラーデン(牛肉の赤ワイン煮込み)を頼みました。ビールにぴったりの軟らかい牛肉が美味しくて完食でした。ドイツに来てからビールは小(200ml/1.7€)を昼は一杯、夜は2杯の割合で飲んできましたが、この日のケルンは夏の気候でしたから、ついお替り。他の方もほとんどがこの小ジョッキで飲んでました。数杯を携えて、適度にテーブルをまわってくる係からお替りをいただくので、いつでもフレッシュなビールを飲むことができます。素晴らしいシステムだと感心しました。

↓Brauhaus Sion(ケルンでも老舗だそうです)

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 ケルン旧市街にはロマネスク様式の教会が12もあります。今回はケルンに1泊のうえ大聖堂とローマ・ゲルマン博物館、ケーテ・コルビッツ美術館は必須ですから、そのうえ12教会をすべて回るのは無理というもの。かなり迷いつつ計画した中で最初に訪れたのは聖マルティン教会でした。ランチした横丁からも近く、まずはライン川方向へ。

↓旧市街を走るプチトラン

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↓このエリアはBrauhausが多いので、夜も楽しみ~笑

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↓ライン川岸にでますと、左にホーエンツォレルン橋

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↓そして振り返ると聖マーティン教会が私を待っています。

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↓周りは町家が密集していますので、近づくと見えなくなってしまいます。

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↓ こういう立地は入口が分からなくて困ります。なんとか狭い路地を抜けて反対側の西正面へ。豪勢な後陣に比べると簡素です。

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☆グロース・ザンクト・マルティン教会Groß Sankt Martin

 ベネディクト派の参事会教会として960年頃に開基。現在の教会は1150年の火災によりシュタウフェン朝ロマネスク様式で再建(三つ葉型の内陣、フィールング塔、長廊など)

↓西扉口もさりげなさ過ぎ・・・。

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↓内部は三廊式バジリカ、天井の交差ヴォールト。1階の武骨な感じのアーケードの上は細い円柱が支えるブラインドアーチの連続。その上に壁龕と窓が並んでいます。きちんと整列された建築デザインはドイツらしい質実で簡素な空間を作り出しています。

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↓三つ葉型内陣。シンプルな身廊との美しい調和が素晴らしい~うっとり状態。

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↓緑で蓋された洗礼盤(12世紀)

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↓この教会の創建者であるピピン2世とその妃の顔を刻んだ柱頭。ただし、第二次大戦後に復興されたもの。

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↓三つ葉型内陣の上部に壮大な「フィールング塔」(1220完成)と呼ばれる角塔が見えます。その四隅に4つの細い塔が付随。北側から撮りました。

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 この近辺は迷路。道ならぬ?道を強引に通り抜けて、いったんホテルに戻り休憩。その後、近くの聖アンドレアス教会へ。

 ケルン中央駅から2ブロックほどの近さです。夕暮れ時で大勢の観光客やら仕事帰りの地元の人で混雑した通りを右折しますと閑静な一角。普通の建物に?と思いつつ上を見ると、そこにはまぎれもないロマネスクの塔が「ここだよ~」と呼んでるみたいで・・・にっこり。

☆聖アンドレアス教会 Sankt Andreas

 創立は974年という先に訪れたマルティン教会とほぼ同時期の古い歴史があります。しかし、12世紀を含めて改築が重ねられたようで、現在はケルン市内に残るロマネスク教会のなかでは、あまり重要視されていなく、情報も少ないのです。大戦前にすでにネオ・ロマネスク建築で建て替えられたからでしょう。でもロンバルディア帯の装飾が素敵です。

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↓メインの通りの反対側は意外に広く、西日が射して綺麗でした。中には鍵がかかって入れませんでした。12世紀のクリプトが残っているそうですが・・・。

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 ↓ 西側はあまり教会という感じはしませんでしたが、現在はドミニコ会修道院に属しています。

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↓西正面扉口 青銅の扉も新しいもののようです。

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↓夕暮れのケルン大聖堂の前を横切って

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↓東洋系の感じの良い若い男女がきびきびと働くビア居酒屋LEDERERで夕食。日本人のグループ(ビジネス客らしい)もいて、親しみやすい雰囲気。Gaffelというケルシュビールにソーセージという定番で満腹、満足。

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↓そして、酔いどれおばばはふらふらとホテルに戻りました。夜のケルン中央駅、左の茶系の建物がホテルです。

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2015春の旅(7-1)マリア・ラーハ~ケルン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/9(木)Maria Laach8:35→Andernach9:20/9:28→Koln10:37

 昨夜はぐっすり眠れましたので、朝の目覚めは爽やかでした。↓窓から朝焼けの空を眺め

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↓ 7時からの朝食に一番乗り

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 ↓8時過ぎにホテルをチェックアウト、湖畔のバス停へ。

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↓バス停から見た朝のマリア・ラーハ修道院。さようなら~。

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  昨日も終点まで乗ったのは私ひとりでしたが、今朝も他の乗客はいません。朝の便なので、途中の町や村では乗ってくる人は多いです。Andernaachで降車したのは昨日のバス停ではなくて、駅の近くでした。おかげさまで10分足らずの列車への乗り換えもスムーズに、予定より早めにケルンに行くことができました(15.7€)。

 ケルン駅構内からも行き来できる今夜のホテルはIBS HOTEL KOELN AM DOM(朝食込138€)。チェックインにはまだ早い時間でしたが、10分ほど待ってねと言って、お部屋を用意してくれました。そしてその間にちゃちゃっとACCOR HOTELSのメンバーに入会させられました(笑)。カジュアルなホテルですが、ケルンという人気の観光地で、場所も良いので部屋代は高めです。人気があり、いつも使っているBOOKING.COMでは空き室なしでしたが、直接ホテルのHPから(日本語もある)ダブルルームに空室を見つけ、即予約しました。

↓ ダブルベットの明るい部屋。バスタブなしですが、バスルームは広く使い易いです。

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↓ 窓から見えるケルン大聖堂。賑やかな駅前広場に面してますが、防音はしっかりしています。

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↓ケルン中央駅(左側がホテル)

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 バーデン・バーデンを出てからまだ3日目ですが、気温は次第に上昇して、初訪問のケルンは真夏並みの暑さになりました。まずは(i)に寄って2日間の割引カードをゲット。そして駅の横にそそり立つ大聖堂にご挨拶。

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☆ケルン大聖堂KOLN DOM

 870年創建のカロリング朝の聖堂にまで遡る歴史を持っていますが、1164年に現在も主祭壇の背後に安置される東方三博士の聖遺物が到来し、巡礼者が増加したことから1248年にゴシック様式に改造が発足。しかし、完成は途中の中断もあり大幅に遅れ竣工は1880年。堂の全長144m、幅と高さ61m、西正面の双塔は157mというドイツ最大の盛期ゴシック式聖堂です。

↓西正面扉口

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↓内部は五廊式の大空間。

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↓十字架礼拝室の「ゲロの十字架」。976年に没したゲロ大司教が寄付した現存するヨーロッパ最古の記念十字架(187cm木製)であり、最古の「死せるキリスト」の表現でもあります。

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↓三賢王の聖櫃(1190-1225)

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↓中央祭壇(1310年頃の柵)

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他にシュテファン・ロホナーの祭壇画(1440頃)もあったようですが、見逃した模様・・・。

ケルンの街は起原50年頃には古代ローマの皇妃アグリッピーナ(皇帝ネロの母)の植民地(Colonia Agrippinansis)と呼ばれ、それが約されてColoniaすなわちケルンとなり、8世紀末大司教座が置かれ、14世紀以来ハンザ同盟都市となりました。中世ドイツ最大の宗教都市であり、商業都市として文化の中心地でもあったのです。しかし、第二次世界大戦の爆撃で歴史的市街を喪失。

↓大聖堂も大きなダメージを受けましたが復興され、1996年に世界遺産に登録されました。写真は絵葉書です。この後訪れたローマ・ゲルマン博物館で爆撃の前と後のケルンの街写真展があり、そこで購入したものです。

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☆ローマ・ゲルマン博物館 Romisch-Germanishes Museum der Stadt Koln

 大聖堂の隣に建つローマ・ゲルマン博物館の建物は古代ローマ時代の都市邸宅 で1941年にディオニソス・モザイクが発見された場所でもあり、中世の皇帝居城の跡地でもあったという場所に建てられ、1974年オープンしました。

↓ケルンでも人気の博物館です。

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↓建物は近代的ですが、チケット売り場の入り口付近はすでに古代モード

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 ケルン・カードで割引してもらったのですが、アルバイト?らしき係が計算に手間取り、なんとかかんとか説明があったのは多分特別展(ケルンの戦前と爆撃後の写真展)は割引がないという説明だったのかも(今思えば・・・)、ドイツ語ができなくても、そう困る場面はないのですが、疑問はたびたびです。

↓Mithras  古代ローマ時代の神殿を飾っていたものでしょうか?獅子の間にいる中央の羽を持つのは天使?顔が失われているのが惜しい。密教的イメージが印象に残りました。

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↓オイルランプ。細かい彫が綺麗です。

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↓青銅の蝋燭立でしょうか

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↓ 初期キリスト教の墓碑

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↓ディオニソス・モザイクの部屋

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↓こういう素朴な小像も好きです。

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↓ 地下のモザイク

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↓ 最後はこの美術館で超気になった6つの乳房の天使(こんなの見たことない~!)で終わります。

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 続きます~。


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2015年春の旅(6-2)マインツ~マリア・ラーハ [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

~続きです。

  数分遅れてきたRhen-Mosel-Busのバスに乗車(片道4.65)。途中通過した町や村は火山の溶岩を使った黒っぽい壁の教会や家々が並びユニークです。フランスのル・ピュイを思い出したり・・・バスからは上手く写真が取れなかったので、

↓ Google earthから拝借

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 バスはアンデルナッハから南下して40分、ラーハ湖Laacher See(終点)に到着。マリア・ラーハ修道院は湖畔近くに建っていません。道路を隔てていて高い塀で囲われているのが見えて少々期待外れ・・・。バスは湖畔の駐車場の近くに停車。今夜のホテルは道路の下のガードを抜けてすぐのところのSeehotel Maria laach(85€朝食込)です。

↓ホテルの外観

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↓シングルルームは狭いけれど、グリーン系のインテリアで、修道女の部屋みたいに清楚な感じ。湖に面した部屋ですが2Fなので、湖は木々に遮られて見えません。

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 ひと休みして、早速修道院の見学へ。

☆マリア・ラーハ修道院 Benediktinerabtei Maria Laach

 アイフェル地方の火山湖のひとつラーハ湖の畔に建つベネディクト派の修道院。1093年帝領伯ハインリッヒⅡとその妃の寄進によって着工され、1156年に献堂され完成は1177年とのこと。1220~30年頃西側に回廊に囲まれた前庭(パラダイスまたはアトリウム)が付加されました。緑の森と湖を背景に素晴らしいロケーションです。

↓ホテルから200mほど。右の山道に小さなチャペルが見えましたがいつごろ建てられたものか不明。

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↓西側正面から入ります

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↓東西に建つ方形の塔がそれぞれ2基ずつの丸い側塔を持ち、黒い玄武岩とクリーム色の凝灰岩の巧みな組み合わせ。

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↓中心の西塔

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↓アトリウム入口の柱頭彫刻

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↓アトリウム内部の柱頭彫刻

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↓ アトリウムの回廊の噴水

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↓教会への扉口

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↓内部は三廊式で、東西に内陣を持つスタイル。身廊側廊ともに横断アーチつき交差ヴォールトで覆われています。

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↓広いクリプトも三廊式で方円柱頭と円柱

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↓アトリウムの外の植え込み。色とりどりのエリカが満開です。

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↓外側を回ることはできませんのでここで見学は終了。全体図はGoogle earthから拝借

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さきほどより一段と西構えに日が射し、ロマネスクの修道院に惚れ惚れです。カロリング・オットー・ロンバルディアの各様式が統合されたロマネスクの完成美がここにあります。

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↓北方向には付随された建物やガーデン・マーケットなどが密集。花苗のショッピングで訪れる人も多いようです。

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↓ 湖畔でお茶タイムのあと湖へ。振り返ってみた修道院の方向。

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↓ホテルのレストランで夕食。ワインはモーゼルの白(リースリング)、牛肉のカルパッチョ、マリア・ラーハ風スープというここの名物料理。ドイツらしくダンプリングの入った野菜も多い素朴なお味で◎。これだけでお腹いっぱい、メインはパスして正解でした。

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 落ちそうな狭いベットでしたが、この日は移動で疲れてましたから、熟睡できました。


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2015年春の旅(6-1)マインツ~マリア・ラーハ [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/8(水)Mainz9: 2040→Koblenz10:35/12:16→Andernach12:30/13:20(バス)→MariaLaach14:00

 マインツの朝ごはんは今回の旅で一番種類も少なく味も不味いものでした。ドイツの朝ごはんは過去の旅ではどこも充実していましたので…苦虫。チェックアウトして早めに駅に行ったのですが、またもやDBは遅れを出して、20分も遅れたので計40分以上も座るところもなく「いつ来るか来るか」と、立ちっぱなしで腰痛(涙)

↓電車は空いていて、子供連れの家族のためのコンパートメントをおばばが独占。もちろん子供を連れた方が乗ってきたら譲りますよ。

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 マインツからコブレンツまではライン川下りの景勝地としても知られています。ライン川周辺の古城や葡萄畑などの景観をほぼ1時間の短い間でしたが楽しみました。(鉄道切符22€)

↓列車からの写真は上手く撮れません。

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 コブレンツ駅のコインロッカーに荷物を入れて、駅から2Kの聖カストール教会へ。(往復タクシー)コブレンツはモーゼル川とライン川の合流地点にあり、古くからワインなどの取引や河川交通の要所として栄えてきました。聖カストール司教座教会は「ドイツの角かど」と呼ばれる合流ポイントに建っています。

↓Google earthより

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☆聖カストール司教座教会Basilica of St.Kastor

 836年に最初の教会が建てられた後は改築され、創建当時のカロリング朝の面影はありません。10世紀と12世紀そして13世紀にも改修され、現在みられる西正面は1050年、塔の上部は1180~1230に付け加えられ、16世紀には内部が大幅に改修されたようです。現在はライン下りの船の寄港地として観光客の多いところですが、教会は訪れる人も少なく、ひっそりしていました。

↓西正面は2つの高い方形の塔。 薄茶色の煉瓦積につけ柱の色石がアクセントになっています。

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↓扉口の左右の柱群は18世紀に白い大理石に付け替えられ

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↓扉口の柱頭彫刻

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↓内部はゴシック様式の混じった三廊式。半円の大アーケードと壁面に埋め込まれた二連窓がロマネスク。壁にかかる4人の預言者の像。

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↓側廊の天井とアーチの連なりが好ましい

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 ↓ 南外観

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↓後陣外観

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↓後陣の窓にいくつかの動物の彫刻が…可愛くない(汗)

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 教会の東側にはライン川が流れ、いくつかの遊覧船が見えました。チケット売り場もありましたが、時間がないので諦めました。

↓ケーブルカーでライン川の上空を横切って対岸にも渡れます。

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↓付近を散策

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↓教会をぐるりと回って。北側にはカフェもありましたが、まだオープン前?トイレも借りたかったのに誰もいません。

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↓初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の銅像(後姿)

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 ここから帰りはバスに乗るつもりでしたが、バス停が見つかりません。数分歩いたところの賑やかな広場にタクシー乗り場があり、駅に戻りました(片道1000円弱)。後からよくよく地図を見て気が付いたのですが、駅から北へモーゼル川沿いを歩いたほうが簡単だったみたいです。

 あまり空腹感もなく、駅前のカフェでケーキとお茶でひと休みした後、列車でアンダーナッハAndernachへ(鉄道切符5.75€)。駅前に小さなバスターミナルはあるのですが、マリアラーハ行のバス停はやはり見当たらず、Google earthで見つけていた大きな通りを300mほど歩いたバス停まで行きました。途中地元のシニア女性に確かめたところ、そのバスには乗ったことがないけれどと言いながら(推定)、バス停まで一緒に行って貼ってあった時刻表を確かめてくれました。30分後に来るから大丈夫ですよとにこやかな笑顔の方でした。その間はマインツの駅で買ってきたサンドイッチを食べたり、

↓バス停の近くに建っていた古い礼拝堂?など眺めて

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↓アンダーナッハのバス停。公園や公民館?の傍です。

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 バスに乗って今回のロマネスク巡りのハイライト、マリア・ラーハに向かいました。続きます~。


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