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2013夏の旅(12) チューリッヒ~エクサンプロヴァンス [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/19(金) Zurich10:40→ParisCDG12:00/13:10→Marseille14:35。。。Aix-en-Provence

エクサンプロヴァンス/Hotel Augustins 4泊

 昨夜はぐっすり眠れたはずですが、朝になってどうも体調がおかしいのです。食欲もなく、体に力が入りません。旅も半分が過ぎて、疲れの出るころですから、無理をせずに動かなければなりません。なんとか朝ごはんを済ませて、チューリッヒ空港まではTAXIで。

 この日の移動で一番心配だったのが、パリCDG空港での乗り換えでした。過疎ターミナルのGからFターミナルまで、1時間10分しかありません。今まではここで荷物をピックアップする必要のある乗換ばかりでしたので、どうなるかしら?とAFのチェックイン・カウンターへ。でもマルセイユまでもAFだったので、バッケージ・スルーとのことで、一安心。無事にターミナル移動して表示通りの搭乗口へ。ところがそれらしい行列も無いのできょろきょろ。搭乗口が替わったそうで、またあたふたと移動。エアコンもあまり効いてなくて、ガラス張りのターミナル内は大層暑く、汗だくでした。フランスって原発国だからこんなにけちけち節電するとは思わなかったわ~と毒づきながら機内へ。

 そして、南仏プロヴァンスの玄関口マルセイユ空港に降り立ちました。アルザスも暑かったけれど、こちらはまたレベルが違います。容赦なく降り注ぐ強烈な太陽の光!道産子の私は体調不良もあって眩暈して倒れそうでした。TAXIで30分ほどのエクサンプロヴァンスの街へ。宿はミラボー通りから少し入ったところの修道院を改装した古いホテルです。

 ↓ 2階の部屋はピンクが基調のインテリア。エアコンも効いて寒いほど。

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↓ 洗面ボールが二つなので、洗濯しやすかった広いバスルーム。トイレも別。

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 今夜から早速エクサンプロヴァンス夏の音楽祭のオペラ鑑賞です。早めに食事して、仮眠をとらなくてはなりません。とりあえず、近場の広場に面したカフェでローカルワインのロゼとクレープなどいただきました。

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↓10年ぶりのミラボー通り。以前はプラタナスの枝が緑のトンネルのようだったのですが・・・聞くところによると、何年か前にプラタナスに病原菌がついて、伐採した木もあったそうです。

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 20時ごろ起きだして、開演1時間前にホテルを出ました。まだ陽が落ちていません。ゆっくり歩いても10分もかからないくらいで、懐かしい司教館の会場に着きました。以前は(1999)ドレスアップした観客が多かったのですが・・・。30分前にならないと入場できないので、20分ほど立ってました。開幕前から疲れました。

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♪ ヴェルディ「リゴレット」21:30~@Théâtre de l'Archevêché

Musical directionGianandrea Noseda
Stage directionRobert Carsen
DramaturgyIan Burton
Stage designRadu Boruzescu
CostumesMiruna Boruzescu
Light designRobert Carsen and Peter van Praet
ChoreographyPhilippe Giraudeau
  
RigolettoGeorge Gagnidze
GildaIrina Lungu
Il Duca di MantovaArturo Chacon Cruz
SparafucileGábor Bretz
MaddalenaJose Maria Lo Monaco
GiovannaMichèle Lagrange
Il Conte di MonteroneWojtek Smilek
BorsaJulien Dran
MarulloJean-Luc Ballestra
Il Conte di CepranoMaurizio Lo Piccolo*
La Contessa di Ceprano / PaggioValeria Tornatore
  
ChorusEstonian Philharmonic Chamber Choir
  
OrchestraLondon Symphony Orchestra

 席は最前列の少し左側。エクサンプロヴァンスで観る3公演の中では一番良い席でした。チケットを取りやすかったのは、やはりキャスト。いわゆるスター歌手は歌わないので魅力が乏しくなります。私も初めて聴く歌手ばかりでしたが、指揮のノセダと演出のカーセンに期待して席に着きました。

司教館の中庭は野外ですから、音響は決して良いとは言えません。ただ私は夏の音楽祭らしい雰囲気重視派(笑)なので、うるさいことは言いません。ノセダの指揮は熱のこもった良い演奏でしたし、演出も一部(特に最終場面)えげつなさ過ぎると思いましたが、サーカス小屋の出来事のような舞台設定には、違和感はありませんでした。ピエロ役はもちろんリゴレット。マントヴァは若き好色な団長。歌手陣は比べては可哀そうですが、当代随一のフローレスやダムラウ、ヌッチなどで聴いてしまった身には物足りなかったのは致し方ありません。でも、新人でしょうか?それなりに役どころをつかんで、演技にも気持ちがこもっていて心動かされました。なかでもジルダのIrina Lunguは可憐な容姿がぴったりでした。ストーリーはともかくとして、全編に流れるヴェルディの名曲は何度聞いても、どこで聴いても感動させられます。休憩の時、演出したカーセンを見かけました。友人たちにでしょうか、大きな声でこの舞台のことを解説していました。カーセンの演出は初めて出会って、度胆を抜かれた(笑)ホフマン以来多く接してきましたが、出来不出来はあっても印象に残る舞台が多かったです。これからもエロは少々に抑えて、色っぽくもピリッと辛口な現代のオペラをお願いしたいです。刺激的な舞台でしたから、チューリッヒから飛んできた長旅の疲れがあったにしては、眠気もなくて、まずまずの滑り出しでした。

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 終演は日付が変わった真夜中でしたが、週末ということもあって、まだまだ人の絶えない賑やかなエクスでした。


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つるりんこ

ロバート・カーセン大好きです。
by つるりんこ (2013-09-16 11:10) 

alice

つるりんこさま、こんにちは!ロバート・カーセンのファンでいらっしゃるのですね。残念ながら、エクスでのこのリゴレット、あまり評判が良くなかったみたい。。。休憩の時目撃した彼はそのこともあって、一生懸命説明してたのでしょう。好感持ちました。

オペラの演出家としては現在最も活躍している売れっ子なので、たまに手抜きが噂されたりしていますが、スカラ東京公演のファルスタッフは良かったみたいですね。
by alice (2013-09-16 17:44) 

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