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(5-2)ロンドン(スティニング&ソンプティング) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

~続きです。


 イギリスのカントリーサイドは車も少なく、穏やかなドライブ日和です。でもあまりエアコンは効かせてくれないので、暑い~!何でもこの日は28度まで上がったそうで、春物の半コート、カーディガンはリュックに詰め込んだままです。ハーダムから南下して途中東に折れて、スティニングへ。スティニングの小さな町に入ると間もなく緑豊かな敷地に建つ教会が見えてきます。


↓教会の入り口の屋根付き門


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↓門を抜けると・・・素敵なアプローチ、木陰の道を歩きます。

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☆スティニング教区教会Steyning Parish Church

700年頃にはすでに存在していたらしく、St Cuthmanという聖人の伝説が残っています。西からやってきたこの聖人(障害のある母親を伴って)によって町の教会が初めて創建されたそうです。858年にはWessexの王の墓地として重要な場所になりました。1066年のノルマンコンクエストの前にハロルドの所有となっていたスティニングはへスティングの戦いでハロルドが死んだため、教会はノルマンディのフェカンプの修道院に与えられました。現在の教会は12世紀の建築ですが、玄関廊は15世紀の増築、鐘塔は1605年、内陣は19世紀の改修となっています。


↓プラン

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↓内部/三廊式の身廊、ポーチから数段降りての空間は低く感じました。

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きっちり並んだジグザグ模様


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メインの南扉口はサセックスでも最も古いもの(12世紀)

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↓堂内に飾られていた11世紀のお墓のカバー

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ポーチから出て教会の周りを散策

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↓東の内陣外観


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↓黄色の花の咲く樹は金鎖?

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↓ほぼ市松模様に組まれた石積みが綺麗です

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↓お花も野草系の清楚な美しさ、古い教会にマッチしてさすがイングリッシュガーデンのセンス!と感心

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 待たせたタクシーに戻り、最後の訪問地ソンプティングへ。ショーアムの西南に戻ったのですが、ドライバーさんは初めてだったらしく、高速道路を行き過ぎてしまいました。ソンプティングの個性的な塔を遠望できたので、戻ることができました。ソンプティングの町から離れた田園地帯にあるので注意が必要です。Google earthのMapは必携。


↓屋根付き門の入り口

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☆セイント・メアリー教会(ソンプティング)Church Saint Mary (Sompting)


 教会の歴史は古く、960年頃に木造の教会(塔、身廊、内陣)が建造され、現在の教会は1080年にノルマン様式で再建されたもの。1154年にはテンプル騎士団が北と南に翼廊を増築。


↓プラン

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↓玄関廊(ポーチ)は14世紀

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内部の壁は白く塗り直したらしく風情がなく、古い教会には到底見えません。残念。


↓北翼廊は12世紀終わり頃

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↓南翼廊

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↓タワー・アーチ/半円形のアーチ(サクソン様式10世紀)

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↓ここの一番の見どころはサクソン様式のこの塔です。960年にの建てられたラインランド・ヘルメットと呼ばれる屋根を載せた塔は、イギリスで唯一残ったものとして貴重です。ドイツのラインランド(コブレンツ,アンデルナッハ、ケルン)からの影響と考えられています。

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↓左の半壊した建物はテンプル騎士団が廃止された後に聖ヨハネ騎士団が14世に増築した礼拝堂の跡です

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敷地には大木が多く、撮影の邪魔になっています。


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 ここで今日の行程は終了、ショーアムに戻りました。まもなくやってきたロンドン行の列車に乗車、ヴィクトリア駅へ。もう夕方ですが、ロンドンもまだ暑くてホテルの隣のパブでビールを1杯飲もうと入店。すると今日はサービスデーで1杯の値段で2杯飲めると言います。それならここで夕食もとミートパイをオーダー。いつもお客さんでいっぱいなのは美味しいのではなくて安いからでした・・・。


 ロンドン5泊も瞬く間に過ぎました。明日はユーロスターでパリに移動します。

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(5-1)ロンドン(ショーアム&ハーダム) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

5/15(火)

VIC10:1710:47→SSE(Shoreham by sea)11:2711:57/16:17→VIC17:35


 イングランド南西部のロマネスク巡りも今日で3日目、そろそろ我が老体には無理になりそうな・・・でも、幸いこの日はお天気も良く、タクシー移動のコースなので、何とかなるでしょうと出発。朝のロンドンは肌寒く気温も15度ほど。

ヴィクトリア駅の大きな出発ボードをチェックしてがっかり。ショーアムに停まる列車はキャンセルになっています。駅員さんに尋ねると30分後とのこと。そして出発のホームが表示されたのは10分前!しかも遠いホームなので走り出す人もいます。列車の半分は途中で違う方向に分かれるとのことで、前の車両まで走って乗車。

これなら何本も出ているブライトン行に乗って、バスでショ-アムに向かったほうが良かったかもしれません。


 ほぼ1時間の鉄道の旅。南に向かっているせい?次第に気温が上昇してきました。Shoreham by sea駅に到着したのは正午で、多分すでに25度くらいになっていたはずです。

ショーアムはブライトンの西10Kにある海辺の町です。ここにプレロマネスク期に創建されたという教会があると知って、ここを基点に個性的な3教会を回るコースを考えました。


↓駅から海岸への通りを歩き、右折する目的の教会が見えてきました。住民が散歩している程度で観光客の姿はありません。

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☆オールド・ショーアム&ニュー・ショーアム教会(St Nucolas of Old Shoreham and St Mary of Haura of New Shoreham)

一般にはOld Shorehamオールド・ショーアムとして呼ばれているようです。オリジナルのノルマン様式で1103年にウィリアム征服王の息子Braseによって創建。その後1130-40に翼廊の増築や12世紀末の改装。また中世末期には崩落の危機があり、大規模な改築が行われたため様式の変換が観られます。古い教会を基部に新しい教会を付け加えることはままありますが、ショーアムの例は参考書でも別々な教会のように扱っていて、正直戸惑いました。


↓プラン Old Shoreham

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↓プラン New Shoreham

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↓全景(Google earthから)

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↓西正面/玄関廊は1715年に増築

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↓内部/交差部から

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↓四角形のノルマンの洗礼盤は1100年頃制作されたもの。鐘塔の真下に置かれていますが、今やちらし置き場(苦笑)シンプルな模様が古風。


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↓交差部を支えるロマネスクの柱頭(旗が邪魔ですが)

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↓奥の身廊は三廊式/下層(12世紀末)と上層との違いは明らかですね。

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↓南側廊/男女の真鍮の人型。無名ですが服装から1450年頃と考えられています

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↓玄関廊の西はオールド・ショーアム当時の身廊のあった場所。。15~17世紀にかけて、街の衰退とともに崩落しました。今は建造物の一部が残っています。

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↓教会の周りはハーブを主体にした「癒しのガーデン」として、手入れされています。とても良い香りがしました。

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↓南側面/フライングバットレスががっちり。ライラックも咲いてます。

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↓東後陣外観

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↓ショーアムの入り江に架かる橋から

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 駅から海岸通りまで、カフェやレストランが並んで賑わっていますが、ここで食べたかったフィッシュ アンド チップスをメニューにするお店を見つけられません。駅の向かいでタクシーを予約するついでにドライバーさんおすすめのレストランを訊きましたら、すぐ近くのイタリアンが良いよと連れられて入店。


↓海の幸のリゾット、白ワイン、デザート(22£)。味もまずまず、冷房が効いていてのんびり食事ができました。

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 さて、先ほど予約したタクシーでまず、一番遠いハーダムへ。ショーアムからは回り道なので北西へ30Kほど走ります。パルバラという町を抜けて、まもなく一般の道路から細い農道のような道に入ってすぐに左に小さな教会が建っています。扉が固くて私の力では開かないので、道路で待っていたドライバーさんに開けてもらいました。ノブを動かすのにコツがいるようでした。私一人だったら諦めて帰ったかも・・・。


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☆聖ボトルフ教会(ハーダム)Church of St Botolph(Hardham)


 ウエスト・サセックスの小さな村の教会は11世紀中ごろの建築です。ポーチと鐘塔は19世紀に増築されています。この小さな教会が有名になったのは19世紀末、それまで塗られていた漆喰が剥げ落ちて、下に描かれた12世紀初めと思われる壁画が発見されたのです。


ドキドキしながら足を踏み入れた堂内には誰もいません。この空間を独り占め出来るなんて、それこそ僥倖というものでしょう!何百年も漆喰に守られてきたロマネスクの壁画を堪能しました。


↓内部/単身廊の堂内には祈りの清らかな空間が広がっています。

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身廊東壁下段「キリストの洗礼」

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↓身廊東壁右上の「受胎告知」と「ご訪問」光輪の水色が残っています。

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↓身廊東壁アーチの上部「神の子羊」

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↓身廊東壁左上「博士たちと議論するキリスト」

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↓内陣南壁

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身廊北壁「幼児虐殺」

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↓身廊北壁「エジプトへの逃避」

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↓内陣西壁/Temptationの下。楽園追放後のアダムとエヴァ、くっきりした輪郭線と大きな目の表情がロマネスクらしいおおらかさ。

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↓内陣西壁

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↓内陣西壁。アーチの左に「楽園のアダムとエヴァ」

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↓伸びやか過ぎる肢体(笑)のエヴァは今まさに悪魔から禁断の果実を受け取ろうとしているTemptationの場面。写真は白っぽく写りましたが、事前に観てきた写真よりぼんやり、やはり剥落が進んでいるようです。



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身廊南側の窓辺

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↓外観/西と東から

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 雲ひとつない晴天に恵まれ、明るい堂内でロマネスクの聖書の世界を鑑賞できました。名残惜しい気持ちでハーダムから元来た道を戻り、次の2教会を目指しました。続きます~


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(4-2)ロンドン(チチェスター) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

~続きです。


 ピーターズ・フィールド駅では15分ほど待ち時間がありましたが、勘違いをしてあやうく反対方向の列車に乗りそうになって、駅員さんに「チチェスターに行くんだよね!」とストップされ、助かりました。いったん南に向かいポーツマスの手前のバントで乗り換えるんだよと説明してくれて、それでも心配だったらしく、やってきた列車の車掌さんに引き渡されました(笑)お陰様で無事チチェスター駅に到着。


↓ウエスト・サセックスの中心地チチェスター駅から大聖堂までは1kほど歩きます。突き当りに街のシンボルChichester Cross と呼ばれる 記念碑が建っています。ここを左折するとすぐに大きな通りの左側に大聖堂が見えます。

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↓一部改修中


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☆チチェスター大聖堂Chichester Cathedral


古代ローマ時代からの都市チチェスターに1075年には司教座がおかれ、1091~1125にかけてロマネスク様式で建設が始まり、1184年には献堂されました。しかし1187年10月の火災により身廊は被害を受け、内陣の上部などが改築されてています。その後も13~15世紀には増改築が進み、回廊と鐘塔が付け加えられました。基本的にはノルマン・ロマネスクにゴシックがミックスされた様式になっています。


↓プランと全景図(Google earthより)

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 ↓北側(大通りに面したほう)

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↓ジグザグ模様の扉口

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↓怖ーい顔のガーゴイル

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西正面から内部へ

↓手前の身廊は五廊式、奥の身廊は三廊式と複雑です。中央の仕切り壁(15世紀)までかなり奥行があります。

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↓東側後陣のLady Chapel


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中央祭壇のステンドグラス


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↓床の一部に古いモザイク

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↓通り過ぎるところでした。暗い側廊にガラス入りで飾られていたロマネスク彫刻の傑作とされている2枚の浮彫。ガラスに照明などが反射して撮影は困難です。

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↓参考書からスキャンしました。左はベタニアに着いたキリストにマリアとマルタの姉妹が亡くなった兄のラザロの蘇生を頼んでいるところ。必死に手を合わせる姉妹がいじらしい。

右は特に有名な「ラザロの蘇生」の場面。キリストや立ち会ったマリアとマルタの姉妹や使徒たちの哀しみにゆがんだ表情が印象的。ロマネスク期の彫刻でここまで劇的な表現は珍しいのです。

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↓「ラザロの蘇生」の一部分は参考書の表紙にもなっています。

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夕方近くになりましたが、見学者は私一人ですから、ガラスにへばりつくようにして鑑賞しました。以前からここへ来たいと願っていましたが、75歳になってようやく観ることができました。


↓大聖堂の北隣に建っている独立型の鐘塔

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↓後陣

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↓なんとなくユーモラスな墓石

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↓大聖堂の周りは古い墓標があちこちに

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↓最後は回廊を眺めて駅に戻りました。


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 ところが余裕を見て30分前に駅に向かったのですが、記念碑のところで駅に曲がるところを直進してしまいました。記念碑がゲートではなく多角形なのを失念したのです。注意力散漫過ぎ。。。途中で気が付き、走るようにして駅に駆け込みました。往復切符(18.80£)を買ってあったので、なんとか間に合いました。


 ロンドンのホテルに着いたのはハッピー・アワーも終わる頃でしたが、窓際のカウンター席も空いていたので、赤ワインとチーズをいただきました。ワインもチーズも好みのものを選べて、それぞれ美味しくほろ酔いになりましたこうなると外食するのも面倒になり、レトルトのご飯を厨房の人に頼んで、チーンしてもらいました。持参の梅干しと海苔で[おにぎり]とインスタント味噌汁の貧しい夕食ですが、リラックスできました

ところが日頃の運動不足がたたって、昨日も今日も11000歩の8Kは歩きましたので、夜中にこむら返りが起きて、しかも両脚ですから(痛い×2)強烈!!


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(4-1)ロンドン(イースト・ミオン) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

5/14(月)

WAT(ウォータールー)11:00→PTR(ピーターズ・フィールド)12:00/12:32(バス67)→イースト・ミオン12:45/13:58→PTR14:11/14:32→CCH(チェチェスター)15:14/17:09→VICヴィクトリア18:46


 ↓今日も朝から晴れの良いお天気です。ホテルの朝食も美味しくいただきました

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 ウォータールー駅では出発ボードを確認してが~ん!ポーツマス行に遅れが出ています。結局30分も遅れてしまったので、計画していたバスに乗れそうもなく・・・諦めつつも駅に到着。ところがバスはすぐ駅前に停まっていて、運良くジャスト!で間に合いました。

ピーターズ・フィールドから西へ。イーストミオンまで緑豊かなハンプシャーの田園風景が広がります。美しく手入れされた農家の家々・・・日本の寂れた過疎地とはあまりにも違います。イギリスより物価が安くてもどうにもならない日本の地方の現状が悲しく、そして「政治が悪いんだわ!」と怒り・・・。


↓イースト・ミオンの教会前で降車。乗ってきたバスが待ち時間合わせ停車中。


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☆オール・セインツAll Seints 教会(East Meon)

ノルマンのイングランド征服の後にはノルマン様式の教会が多く建てられたのですが、ここも当時のウィンチェスターの司教により12世紀前半に建設されました。それから100年ほど経った13世紀に南翼廊を増築、後陣はゴシック様式に改築されました。


↓下の道路から撮影


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↓斜面を登って玄関廊へ

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ところが固く扉は閉ざされています。10年前に発売された芸術新潮の特集では拝観常時とあったので…確認をしないまま来てしまいました。大失敗です。壁に貼った紙には10:30までオープンとのこと。それならロンドンを朝早く立って、バスがなければタクシーで来たものを・・・。しばらくがっくり状態でしたが、こういうことは今に始まったことではありませんから、気を取り直して教会の外観や美しい村の佇まいを愛でることにしました。


↓玄関廊からの眺め

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内部には観られなかった黒大理石の洗礼盤(The Tournai Font)があります。1150年頃ベルギーのトゥルネィで制作されここまで運ばれました。↓参考書の『ANGLETERRE ROMANE 1』からスキャンしました。「アダムとイヴの物語」が彫られています。


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当時はトゥルネィの洗礼盤はいくつかハンプシャーに運ばれたそうで、前日観たウィンチェスターの洗礼盤のほかにSt Mary BourneとSt Michael’s Southamptonにあるそうです。


↓教会の西側は野の花の咲き乱れるセメタリ―

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↓教会の南西側から

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↓西側/左の建物は集会室?施錠され誰もいませんでした

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↓東の後陣

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 バスの時間まで村の散策とカフェタイム。昼下がりのイースト・ミオンは眠ったように静かです。↓素敵なインで軽くお昼をと思ったのですが時間もなくおなかも空いていませんので紅茶とケーキをオーダーしました。

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↓「ケーキはビスケットしか残っていないの」と可愛らしい娘さんが気の毒そうに運んできたセット。ホームメイドなのでしょう、とても美味しかったです。

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向こうに見えるのはパブのカウンター。ビールも飲みたかったのですがこれからチチェスターに向かわなければなりませんし・・・最近お昼のアルコールに眩暈したりで、弱くなったので我慢しました。ここは相当古い建物とのことですが、クラシックで素敵に改装されていて、ロンドンのホテルよりこういう宿に泊まりたかったと激しく後悔するも後の祭り。1泊でも2泊でもイギリスのカントリーサイドに宿泊すべきでした。


Ye Olde George Innから眺めた教会

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↓インの横を流れるメオン川の先も風情があります

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 そして、数分遅れのバスに乗りピーターズ・フィールドに戻りました続きます~



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(3-2)ロンドン(ロムジー) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

~続きです


  次第に気温も上がって、ロマネスク遠足には最適な気候です。数分遅れのバスに乗り(往復7.1£)ロムジーへ。終点のバスターミナルで降り、賑やかな日曜バザールのたつ広場を抜けると


↓ロムジー大聖堂へ抜ける門が見えてきました

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 上記の門を抜けると一般の住宅の間の細い道を右折します。見逃しそうな入り口なのですが、警備員さんがたっていて、修道院への道を指示してくれました。初夏の花の咲く小道を抜けるとロムジーアベイの教会の南側にでました。

一組の家族がのんびりランチ中で静かです。↓猫もまったり

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↓私が近づいても知らぬ顔。そのうち子供たちがやってきて・・・逃げてしまいました。

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☆ロムジー修道院/Romsey Abby

 オリジナルは907年にエドワード王によって建てられた女子修道院。最初の建物は多分木製でしたが後に石造りに建て直されました。960年代には衰退していた修道院をエドガー王によって再興され、後にベネディクト修道会の傘下に入りました。この教会は聖マリアと聖Ethelflaedaエテルフレーダ(創設したエドワード王の娘)に捧げられています。現在の教会はノルマン様式の教会として1120年に建設が始まり、1240年に完成したものです。西側のアーケードの一部は13世紀になってから完成したのでゴシック風ですが、全般に初期のイングランドのロマネスクスタイルを保っています。


プランと全体図(Google earthから)

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 南側の扉口から中に入ると日曜のミサが終わって、赤い僧服のシスターが幼児の遊んでいた遊具をかたずけているところでした。赤いロングの僧服姿のシスターを初めて見たのでびっくりしました。親切なかたでガイドしますよと声をかけてくださったのですが、自由に回りたいのでパンフレットだけいただきました。それでもいつの間にか傍にいて、あれを見てね!これを見てね!と念押し(笑)


↓内部は三廊式。大アーケード、トリビューン、クリアストーリーの三層形式。

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大アーケードの半円アーチはジグザグ模様


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↓St Mary Chapel に残る13世紀初頭の壁画。「聖ニコラスの生涯」らしいのですが・・・。

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↓「十字架降下」の浮彫。キングエドガーによって再興された960年代のもの。初めは金と宝石で飾られていたそうです。ビザンティンの影響も観られ、触れば崩れそうな古さですがガラスに入れられることもなく、信仰に支えられている様子に感動しました。

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南東後陣外観.軒持ち送りに奇怪な動物たちの姿が刻まれています。

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↓南外壁に残る11世紀初めの「女修道院長の扉口Abbess's doorway」と右に磔刑のキリスト像

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キリストの頭上に神の手が差し伸べられています。風雨にさらされ摩耗しているとはいえここまで保存されているのは素晴らしい~!


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 教会東側の広場でもバザールが開かれていて、美味しそうな匂いが・・・でも疲れて何処かに座りたいのとトイレ探しで、街角のカフェへ。バスの時間までホットケーキとコーヒーの軽食。バスでウィンチェスターに戻り駅前で下車。列車でロンドンに戻りました。でコヴェントガーデンのホテルに預けていたスーツケースをピックアップ、タクシーでヴィクトリア駅近くのホテルへ。The Z hotel Victoria 3泊(朝食含め約400£)


ヴィクトリア駅に近いホテルはロンドンから南西方面への日帰り旅行には便利と探したのですが駅なかの高級ホテルはバカ高く、予算内のここを選んだのですが・・・。タクシーで着いたもののホテルの玄関が分かりません。というのはグランドフロアが一般のカフェで、そのレジがホテルのレセプションも兼ねているのです。チェックインの時はたまたまハッピーアワー(チーズ、果物(葡萄)、ワインがフリー))で、混雑の中ようやく部屋へ。

予約した時は窓のない部屋とは聞いていましたが1泊20.000円でこれほど狭いとは・・・。ロンドンの物価高が身に沁みました


↓部屋/狭い通路の突き当りにダブルベット、ガラス張りのバスルーム(シャワーのみ)


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オペラもなく、ほとんど寝るだけだからと思いましたが、やはり1日目は息苦しさがありました。ホテルに戻ってもリラックスできないせいか、腰痛も心配でしたし・・・。


この日はほとんど食事らしい食事もとっていませんでしたが、食欲もありません。こういう時はやはり日本食が恋しいので、近くの寿司屋へ。ロンドンでは評判の良い店らしいので、素敵な内装でサービスも上々。巻きロールコース(スープ、デザートつき)と白ワインをオーダー。しかし、先にうやうやしく運ばれてきたスープは味噌汁(笑)巻き寿司は美味しかったです。日本の倍のお値段とこの辺で悟りの心境でした。サービス料込みで35£。





 

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(3-1)ロンドン(ウィンチェスター) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

5/13(日)WAT(Waterloo)9:35→WIN(Winchester)10:32/13:35→ROM(Romsey)14:03/16:07→WAT17:52


 当初はここフィールディングホテルで5泊するつもりでしたが、2泊しか空室がなく、面倒ですが3泊はヴィクトリア駅近くに宿替えすることになりました。

昨日は贅沢な朝ごはんでしたので、今日は部屋でコーヒーと手持ちのお菓子だけ。スーツケースはホテルに預け、コヴェントガーデン駅からウォータールー駅へ。地上に上がるとウォータールーの鉄道駅です。今日の目的地はウィンチェスターとロムジーですが、まずはLondon→Winchesterの片道切符37.7£を自販機で購入。これは失敗でした。というのは購入後に同日往復すると割引の切符がほとんど変わらない金額で買えると気がついたのです。高い授業代!当然考えられることでしたから、無念。。。


イギリス国鉄南西線South-west Lineのサウザンプトン行きの乗ってウィンチェスターへ。列車は時間通りに↓ウィンチェスター駅に到着。

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中世にはイングランドの七つの王国の一つの首都であり、統一後もロンドンにその座を明け渡すまで首都であり続けたというので、大きな都市の駅を想像していましたが、簡素な駅舎です。駅前もタクシーは並んでいますが、カフェなども見当たらず、いたって静かです。


 先ずはウィンチェスターの大聖堂を目指して歩きました。1Kくらいの道のりです。途中に街のインフォや図書館があり、その前にこの後訪れるロムジー行のバスの停留所を発見。今日は日曜日なので1時間に1本のようです。事前のチェックではバスの時間が正確なのか、停留所の場所(駅まで戻る必要あり?)など気にかかっていましたので、これで一安心です。

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↓ウィンチェスター大聖堂までのJewry St

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日曜日なので賑やかなSt.George's St


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☆ウィンチェスターWinchester大聖堂

イギリスが統一された9世紀からの歴代の王が戴冠した由緒ある大聖堂。7世紀に創建。現在の教会は11世紀のロマネスク様式ですが、12世紀末から初期ゴシック様式に拡張。その後も拡張工事が続き、ヨーロッパの大聖堂でも最も長い身廊と全長を持つ、イングランド最大級の大聖堂の一つとされています。


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生憎葬儀の最中でしたので、遠慮しつつ見学しました。カメラは身廊部分は写せませんので

↓南翼廊から


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↓後陣のLady Chapl

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↓北翼廊に残るロマネスクの空間

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中央祭壇には木彫の衝立(14世紀初頭)


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クリプトへの扉は閉鎖されて見学不可。そしてここで一番観たかったのが洗礼盤(12世紀、黒大理石)です。ところがお葬式の真っ最中で、側廊の方からしか観ることができません。2面がせいぜいでカメラも向けられず・・・で、参考書からスキャンしました。


↓洗礼盤の西面(上)は「聖ニコラスの物語」から司教杖の聖ニコラスが殺された3人の子供を生き返らす場面と嵐から舟を守る場面。南面(下)は3人の娘の父親に婚礼の資金を与える場面。

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↓プラン

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↓全景(Google earthから)

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↓南側面

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↓南翼廊に続くチャプターハウスと僧の宿舎跡地

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隣接して小高いところに展望の良い庭園THE DEAN GARNIER GARDENがあります。白い花が何種類か咲いていて、静かな空間を独り占め。

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↓司教館



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 ここで一休みしてから、教会の周りを歩きました。


↓後陣外観/ 菩提樹でしょうか大本が邪魔をしています。

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↓古い煉瓦の塀に囲まれた小道が続きます

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↓北側面(ロマネスク様式が残る翼廊の外観)。北側は広い敷地ですが、柵があり近くには行けません。

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 バスの時間が近くなり、停留所へ戻りました。続きます



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(2-2)ロンドン [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

~続きです。


 前年の1931年秋に50歳になったピカソにとって、1932年は大転換(Make-or-break yaer)の年になりました。彼の展覧会に人々は殺到し、同時に批評家たちは過去よりも未来の芸術家としてピカソを評価するようになります。家庭的にはすでにロシアのバレリーナだったオルガを妻に迎え息子も生まれ、パリの大邸宅でブルジョワ的な暮らしをしていました。しかし、ピカソは本来のボヘミア的な資質からか次第に落ち着かず、批評家にも酷評が目立つようになると、ノルマンディの田舎に18世紀のシャトーを買い、画室とは別に彫刻のための小さなアトリエも造り移住します。しかし一方では家族との生活とは別の秘密裡に若い娘マリー・テレーズとの共同生活を始めます。大きなカンバスに描かれた秘密の恋人だった22歳のマリー・テレーズをモデルに1932にセクシャルな作品を描いています(下に紹介)が横の説明に「~Perhapps after sex」いちいち説明しなくても観ればわかるって(汗)

展示は1932年の1月から順を追ってピカソの画業を紹介するもの(写真も多い)ですが、最後はやはりこのあとのゲルニカの悲劇(1937)や世界大戦へ時代の流れが予測されて・・・ピカソの1932年の世界は永遠に戻ってきませんでした。

20世紀で最も影響力のある芸術家ピカソの1932年に焦点を当てた展覧会はやはりというべきか、私生活とは切り離せないものでした。テレーズにも出会わずあのパリの暮らしに満足したままだったら・・・やはり小ものの画家として終わっていたのかも知れません。

ということで、愛、女、悲劇は哀しみと訳したほうが良いのかも知れません。カタログは購入しませんでした。カメラOK


↓パンフレットの表紙にもなった「夢」(1932.1) 137×97 個人蔵

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↓「赤い肘掛椅子の女」(1932.1)130×97 ピカソ美術館蔵

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↓「黒い寝椅子の裸婦」(1932.3)162×130 個人蔵

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↓詳細不明

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↓パリのピカソ美術館から貸し出されていた何点かのうち、正妻のオルガを描いた作品の一部分

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↓ランチはテイト・モダンの上階にあるレストランの窓際のカウンター席で。注文してから番号を書いた箆をもらうシステム。それはいいけれどリエットが塩辛すぎて閉口。サーモン・リエットのプレートとロゼワインで11.4£


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 食事をしている間に雨がとうとう降ってきました。バックファイアー橋を渡り、地下鉄でコヴェントガーデンまで戻りました。今夜のオペラは8時開演です。それまで持参のおせんべいや栗羊羹をいただいて、のんびり過ごしました


♪~George Benjamin 『LESSONS IN LOVE AND VIOLENCE』@ロイヤル・オペラハウス 20:00~ 


指揮:George Benjamin  

演出:Katie Mitchell

台本:Martin Crimp


King Stéphane Degout

Isabel Barbara Hannigan
Gaveston / Stranger :Gyula Orendt
Mortimer Peter Hoare
Boy 、Later Young King :Samuel Boden

Girl :Ocean Barrington-cook

Witness 1 / Singer 1 / Woman 1 Jennifer France
Witness 2 / Singer 2 / Woman 2 Krisztina Szabó
Witness 3 / Madman Andri Björn Róbertsson


 イギリスの著名な劇作家マーティン・クリンプの台本とベンジャミンの作曲の組み合わせは、2012年のエクサンプロヴァンス音楽祭で初演された『Written on Skim』に次ぐ新作オペラで、世界初演です。新作ものは乏しい私のオペラ歴にはほとんど登場していませんが、今回は一度生で聴きたかったソプラノのハン二ガンが王妃役というので、旅の初めに聴くことにしました。チケットの売れ行きはあまり良くなかったようですが、8~9割くらいは埋まっていました舞台は現代に移されてますが、14世紀プランタジネット朝のエドワード2世からエドワード3世の史実をもとに展開されます。Kingのエドワード2世の同性愛や王妃の不倫など、結構生々しいストーリーですが音楽は意外にモダンな難解さとは違って抒情的。2階の舞台に近いバルコン席にハープなどの楽器が置かれて、その音色がうっとりするほど清冽。舞台上の生々しい王家の争いは「愛と暴力のレッスン」として、子供たちに受け継がれていきます王妃イザベラのお気に入りだった男の子(後のエドワード3世)へと。ハンニガンは歌唱は勿論のこと、演技の巧さや美しい舞台姿も含めて完璧でした。ドゥグーのキングも容姿やちょっとした仕草が〇〇王子に似ていて、英国王室のおひざ元でこういう出し物って・・・皮肉な演出にも思えましたが。休憩なしの2時間足らずで幕が下りました。音楽があまり主張しない演劇的な作品ですが、新鮮で楽しめました。


↓カーテンコール

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↓プログラム

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終演後、ホテルの近くのタパス・バーBarrafinaで。パドロン、ソフト蟹のから揚げ、リオハの赤などで40£

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 雨も上がって、明日は晴れそうです~。


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(2-1)ロンドン [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

5/12(土)

  夜半3時ごろに一度目が覚め、その後はウトウトしながら朝を迎えました。このホテルは朝食の用意がありませんので、身支度してからコヴェントガーデン界隈をウロウロ。


↓マーケット近くのイギリスのトラデッショナルな朝ごはんを食べさせるレストランを見つけました。

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↓美味しいコーヒーと生絞りオレンジジュースに山盛りのベーコンと卵。

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↓食後の散策/24年前初めてのヨーロッパひとり旅で「ミス・サイゴン」を観たドルリー・レーン劇場

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劇場街からいったんホテルに戻り外出。徒歩でホテルサボイの横の細い道からテムズ川へ。


↓サボイのピア桟橋/ここはプライベート用

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少し先にヱンバンクメント桟橋があり、チケット売り場で片道切符を購入。ロンドントラベルカードを持っていないので正規料金でお支払い。(8.4£)

今にも雨が降り出しそうな雲行きですが、土曜日ですし観光客でほぼ満席でした。遊覧船はサービスなのかいったんウェストミンスターに逆戻りしてから、ロンドンブリッジ方向へ進みました。初めて母娘3人でロンドンを訪れたときにもテムズ川遊覧船でロンドン塔見物をしました。あれから25年・・・歳をとるはずです。ノスタルジックな想いは当然ありますが、今や『おらおらでひとりいぐも』の心境・・・(笑)


↓ウォータールー橋、赤い二階建てのバスが行き来しています。


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↓ハンガーフィールド橋

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↓下船した桟橋からタワーブリッジが見えました。手前に艦船が浮かんでいます。第二次大戦で活躍したイギリスの軍艦で、現在は内部は戦争博物館になっています。

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 タワー・ブリッジとは反対方向へ。テイト・モダンを目指して歩いていたのですが、途中にBorough Marketバラ・マーケットがありました。買い物の予定はありませんから、通り抜けるだけでしたが、美味しそうなものがいっぱい!

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↓17世紀までシェクスピアのグローブ座のあった場所。ここから徒歩数分の

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テムズ川沿いには現在の復元されたシェクスピア劇場が建っています。

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↓目的のテイト・モダンの建物はシェクスピア劇場の隣(上の写真の右、高い煙突が目印)

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☆テイト・モダンTATE MODARN


テイト・ブリテンを訪れたときセットでテイト・ブリテンに行くつもりでしたが、疲れてパスして以来機会を逃し、ようやく今回が初訪問です。

遠くからでも見える高い煙突は99m。テイト・ギャラリーが手狭になったため近現代のコレクションを以前は発電所だったという建物を改造して2000年にオープン。テイト・ギャラリーは現在テイト・ブリテンという名称に変わりました。ロンドンは博物館美術館は無料ですが、ここは特別展だから?22£という高額チケットです。内部もエレベーターを乗り換えたりでわかりにくく、常設展も迷ってたどり着けず(涙)


↓特別展は「PICASSO 1932」

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 LOVE FAME TRAGEDY ピカソの愛・女まではわかるけれど悲劇?って…1932年に何があったのでしょうか?


続きます~

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(1)札幌~ロンドン [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]


 ヨーロッパは春といってもその年によりさまざまな気候になります。旅前の予報では10度から20度程度、雨の日も多いとのことでした。それにまだ5月です。衣服は春物中心にそろえて旅支度しました。前半ロマネスク巡り、後半ザルツブルクの聖霊降臨祭の音楽祭がメインです。


旅程は5/11~5/23の11泊13日

札幌~ロンドン(5)~パリ(3)~ザルツブルク(3)~札幌


MAP/ロンドン&イングランド南西部



5/11(金) 千歳8:00→羽田9:35/11:20→ロンドン(H)15:50

Fielding Hotel 2泊


 前回のANA便(エコノミー)が窮屈な感じでしたので、今回はJAL便にしました。特典航空券のハードルが上がったうえに予約も遅れたので諦めて、いつものようにJALのHPから格安航空券(ロンドンに入りパリから出発)を手配しました。パリとザルツブルグ間は直行便がないので、ルフトハンザで別口予約したのですが、これが帰国のトラブルになろうとは夢にも思いませんでしたが。。。


↓機内食(昨年のくまもんに続いての特別メニュー)

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 フライトは順調でしたが、ようやくたどり着いたヒースロー空港では入国審査に長い列で1時間以上は並びました。飛行機で前の席に座った3か月の赤ちゃんを抱っこした若いママも、優先レーンがなく本当にお気の毒でした。EUレーンはがら空きなのに・・・その上イミグレに引っかかって時間がかかっていました。私の方が後方だったのですが、スーツケースをピックアップしてもまだ姿が見えず。。。赤ちゃん連れでも移民扱いなのでしょうか?思いやりに欠ける対応に入国早々「イギリスはやはり人種差別する国なんだ」という気持ちになり寒々・・・。


 さて、長いフライトの疲れの上に荷物もあり、タクシーでホテルまで。ロンドンは金曜日の夜ということもあって中心街に入ると、ノロノロ運転で降車の時メーターを見て、目の玉が飛び出ました。何度かヒースロー空港を往復していますが、いつも50£くらいでしたのに、この時は85£!

よろよろと車が入らない道をホテルへ。事前にエレベーターがないホテルと知り、直接メールして1階(GF)にしてもらっていました。


↓ホテル(右)の通り

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部屋はとても狭くシャワーのみ、朝食はありません。おまけにWi-fiが故障?したとかで繋がらず。それでも1泊120£!このホテルの最大の利点は立地条件が良いことでしょう。ロイヤル・オペラハウスや地下鉄のコヴェントガーデン駅に極近く便利でした。


旅装を解いてひと休みして、夕食のため外出。金曜日の夜なのでどこも満席に近い状態でした。ベトナム料理の店がガラス越しにカウンターが1席空いていたので入店。サービスの娘さんが疲れてよれよれの私にとても優しくしてくれました。嬉しかったです。


↓サイゴンビールとベビー烏賊のから揚げ、牛肉団子入りフォー。


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ロンドン5泊のうち連泊が取れなかったので、目的に合わせて宿替えしました。初めの2泊はこのフィールディングホテル。この後の3泊はヴィクトリア駅近くに宿泊します。

5年ぶりのロンドンです。さて明日は何処へ行きましょう~(^^♪



タグ:ロンドン
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