2013夏の旅(14) エクサンプロヴァンス [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]
7/21(日) Aix-en-Provence13:00。。。Ganagobie。。。Aix-en-Provence16:00
午前中はしばらく改修中だったというグラネ美術館へ行ってみました。ここは1999年にオペラの仲間たちと来たことがありました。インフォのあるド・ゴール広場からミラボー通りをまっすぐ歩き
↓ ミラボー通りは露店が立ち並び
↓プラタナスの樹に特別展のポスター「セザンヌからマティスへ」
突き当り付近から右折…懐かしい路地です。看板に沿って、少し先に小さな広場があり、サン・ジャン・ド・マルト教会とグラネ美術館が建っています。教会にはドラクロワの磔刑図がありますが、今日は日曜日なのでミサの真っ最中。遠慮しました。
↓ グラネ美術館は特別展なので、チケットは200mほど離れた売り場まで買いに行かなければならず・・・汗かきかき、行ったり来たり。
↓ 特別展のチケット売り場近くの噴水。エクスは街中に噴水が多く、夏の暑い日には特にほっとします。
↓ 窓辺の花
特別展のある期間だけ?手荷物や水も預けなければなりませんでした。カメラも禁止。↓ カタログも重くて買いませんでしたので、パンフレットの表紙
↓チケットに印刷されたピカソの「地中海の村」(1937)60×81
前回見逃したアングルの「ユピテルとテティス」もようやく探し出して鑑賞できました。
↓ 教会前の広場は赤ちゃんの洗礼式のあとのファミリー
↓ ランチはミラボー通りのモダンな寿司バーで。
お昼のセットメニュー。アサヒビール、味噌スープとお寿司。久しぶりだったせいか、外国の寿司としては良いほうでした。
さて、午後はホテルまで送迎つきのおひとり様ツアーでした。プロヴァンスは日本人にも人気があり、周辺の町や村は車がないと行けない美しい村も多いところです。こういう商売も充分成り立つのですね。それにしても、お財布に厳しかった・・・涙。さて、ホテルに迎えに来てくれたガイド兼ドライバーさんは、50代のチャーミングなマダムTさん。で、なんと!道産子でした。美幌出身で札幌の短大を卒業、フランス語研修に渡仏。こちらの方と結婚されてエクスから1時間のラ・セルに在住とか。ラ・セルにも10年前行ったことがあり、話がめちゃ合い過ぎ(笑)楽しいドライブになりました。
エクスから北に1時間ほど走り、小高い山の上(標高650M)にあるガナゴビへ。駐車場からラベンダー畑を眺めながら、数分歩いて修道院へ。ここを希望する観光客は今までいなかったそうで、ガイドのTさんも初訪問でした。道に迷わずに来ることができてほっとしていました。
↓ ようやく到着~記念撮影。
☆ Notre-Dame de Ganagobie ガナゴビのノートルダム教会 5~7世紀に創設。カロリング時代に修道院が設立されたが、現在の建物は12世紀の建築。11世紀から13世紀には豊富な寄付によって発展したが15世紀にはそれらの支援を失う。それでもなお暗い時代に耐えてきたが、フランス革命の時にはこのクリュニー派の小修道院は解散。しかし、19世紀の終わりにベネディクト修道会として再建された。
↓ 西ファサード
↓ タンパンは「荘厳のキリスト」、ラントウに12使徒という組み合わせ。ロマネスクらしい稚拙でユーモアのある彫刻。
↓ ラントウの下部の丸い切り込みに彫られた使徒たちの足がかわいい・・・
内部には監視人兼絵葉書やパンフレット売りのおじさんが居て、私たちがモザイクの前で話してると、静かにしなさい!と注意された。「ごめんなさい~」でした。
↓身廊は単廊で翼廊と3つの後陣が続いています。写真は明度を上げていますが、中はかなり暗く、シンプルで装飾の少ない空間です。
↓ ここの素晴らしいロマネスクのモザイクは後陣を埋めるように広がっています。北祭室には騎士が槍を持ち、手前の一段下がった内陣にはグリフォンなどのロマネスクの幻想的な動物たち。躍動感あふれる姿を見せています。オリエントの絨毯によくみられる動物たちが、ここでは舗床モザイクとして残っているのです。
↓ 交差部の北側
↓ 交差部の南側
↓ 交差部の騎士とドラゴン
↓
↓ 12世紀に教会ができてから造られた回廊はガラス越しに一部だけが見えました。見学不可なのです。ガイドのTさんが例のおじさんに尋ねてくれましたが、「ここは修道院なんだから」と半分怒られて・・・「ケチ」ねとふたりでブツブツ。活動している修道院でも回廊は開放するところが多いのに。
↓外観ですが、石塀に阻まれてここまでしか写せませんでした。
↓ 最後に扉口を写して、
駐車場近くのブックショップに寄り、リーフレットやここで作っているオリーブ石鹸を購入。そして、エクスに戻りました。また明日も午後の3時間ほどサン・レミ・ド・プロヴァンスまでをお願いして、ホテルまで送ってもらいました。ということでいつもの苦行から様変わりの楽ちんロマネスク巡りになってしまいました。
夕食はケチって部屋で手持ちのもので済ませました。夜はオペラの予定もないので、本を読んだり、i padで遊んだりしてのんびり過ごしました。
ガナゴビー。2008年(HP ではヒランス南部の旅)で行きました。 旅のスケジュールを拝見して あのいきにくいところへ どうやっていらっしゃるのかと思いましたら、タクシー利用だったのですね。
私の時はラベンダーよりコクリコの方が勢いがよかったですが、ラベンダーがよく咲いていますね。デュランス川を見下ろす景色もわすれられません。 誰からともなく あの歌を口ずさんだりして。
実は 10月に カスティーリャ・レオンのロマネスクの旅に行く予定でおります(朝日)。2012年冬の旅、スソ のところからが 範囲ですので、何度も 読ませていただいております。 これは 特記事項と思われるところがありましたら お教えくださいね。
by yk (2013-09-18 09:10)
ykさま、今回の旅ほどTAXIを捕まえるのが大変だったことはなかったので、すっかり弱気になって、ドライバーも日本人という一番楽な手を使いました。私も堕落したもんだ~と、なんとなく罪悪感もあり・・・(笑)
朝日の旅行、今スケジュール表チェックさせていただきましたが、素晴らしいですね。ソリアとコゴーリャ以外は私も行ってないところばかりで、ついて行きたいくらい~羨ましいです。
by alice (2013-09-18 22:46)