2014初夏の旅(3)ウィーン [2014初夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]
6/3(火)ウィーン滞在
さて、今日から実質的な旅が始まります。朝は私よりも寝坊な友人に合わせて、のんびり朝食をとったあとは11時に出発。まずは徒歩10分ほどのミュージアム・クォーターにあるレオポルド美術館へ。私は3回目でしたが友人は初訪問でした。私が案内する形になったのですが、二人で鑑賞するとどうしても話し声が…係員に注意されたのを機に、別々に回ることにしました(しめしめ 笑)。
☆レオポルド美術館
3回目の訪問とはいえ、新しく目についた作品も多く、いつものセリフですが、美術館は何度来てもいいものです。カメラOK。
2回目の訪問は2011年でした。http://alice2005.blog.so-net.ne.jp/2011-09-05
↓「Tote Stadt死の都」1911
暗い空間にぽかっと浮かぶ古い街角の情景。クノップフの「見捨てられた町ブルージュ」のような抒情性もなく・・・。100年も前に描かれたとは思えないほどの、透徹した画家の目を感じます。
↓Egon Schieleのサイン
↓「Mourning Woman哀しみの女」1912 元同居していた女性がモデル。
↓「The Hermits 隠者たち」1912 モデルはシーレとクリムト。
↓上の絵画の左下に描かれている小さな花(薔薇?)
ここで1時間ほど過ごしたあとは、美術史美術館へ。長い間改装中だった彫刻・工芸部門がようやくオープンしていました。
☆ウィーン美術史美術館
まずは中世の彫刻・・・といってもロマネスク期のものは数が少ないです。ゴシック~ルネッサンス~マニエリスム、最後はエジプトの神殿から移築したものなど見学してお終い。
改築前にこのセクションを観たのは2001年のことでした。http://alice2000.blog.so-net.ne.jp/2013-02-03
↓ 豪華な展示室
↓狩猟用の角笛(11~12C)
↓前回も写真撮ってますが、リーメンシュナイダーの「聖母子像」1500
この像はヨハネの黙示録と関連があります。「金色のマント姿の女は三日月を踏む」
↓ドナテッロの「奏楽の2天使を伴った聖母」1460 トンド形のブロンズのレリーフ、フレームはマーブルと豪華。一時はコジモ・メディチの所有でした。
↓ 工芸部門のお宝。チェッリーニの「塩壺」に13年ぶりに再会!
↓貝形のボウル「ドラゴンボウル」と呼ばれています。Gasparo Miseroni(伊1518~1573)の作。(ラピスラズリ、金、エナメル、ルビー、パール、エメラルド)目もくらみそう~!
↓エジプトからの神殿の柱頭が並ぶ部屋
館内のカフェで軽くランチしたあとは、上階の絵画部門を巡った友人がフェルメールの「絵画の寓意」に気が付かなかったというので、「あれを見なきゃ~」と偉そうに(笑)連れて行ってあげました。奥まった部屋なので、人も少なく落ち着いた環境の中での鑑賞ができます。採光の状態も良く、何度見ても素晴らしい~。
帰りはオペラ劇場の近くで、明日の「ホフマン物語」のチケットを購入。残念ながらアン・ディア・ウィーン劇場での「コシ・ファン・トッテ」は現地手配もソールドアウトでした。
ここで私は体力的に限界になり、ホテルに戻りました。友人はホテル近くのセセッションの見学とショッピングへ。「荷物が重いから、あまり買わないように」といったのは余計だったみたい。。。
夕食は近所のベトナム料理店でビールに生春巻やフォーを食べながら明日の予定を検討。昼は晴れて20度以上と薄手の長袖でも暑いぐらいでしたが、夜は10度以下とぐっと涼しくなりました。
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