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十一面観音巡りの旅(19)秋の京都 [2014秋の京都(三井寺・青蓮院・相国寺]

11/8(土)~11/10(月) 福井市に住む次女一家を訪ねて3泊しました。奈良から京都乗り換えで富山行きの特急サンダーバードに乗車。

奈良JR9:54→京都10:41/12:10→福井13:33

↓京都駅のホームで。表示に札幌行のトワイライト・エクスプレスの文字…。来春で廃線になってしまうので、その前になんとか乗りたかったのですが、切符入手は困難であきらめムード。うらめしく出発ボードを見上げました。

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↓特急サンダーバードは琵琶湖の西を走ります。京都デパ地下で買ったお弁当を食べながら越前へ。

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↓ 越前ガニ解禁2日目に福井入りして、今年も越前ガニとセイコ蟹を堪能。

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↓福井の地酒、飲み比べセット。普段は日本酒よりワインかビールなのですが、福井では断然!日本酒。旨いカニに合うのはここの地酒です。梵とか黒龍は有名ですが、桜ばしは初めてだったかも。

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 孫たち(小3女の子&4歳幼稚園児男の子)に会うのは夏以来ですが、3か月でも子供の成長は早いのに驚きました。春休みには札幌に来てくれるので、また楽しみ~♪

11/11(火) 福井10:42→京都12:09

 福井に3泊して連夜の越前ガニ賞味という贅沢なグルメ体験(一生に一度かも 笑)。さて昨年に比べるとさほど寒くなかった福井から京都へ移動。京都は海外からの観光客が今までになく多く、駅構内のコインロッカーも空きを見つけるのは困難な状態でした。地下に行ってようやく荷物を出している人を見つけ即確保。二条城近くのANAクラウンプラザホテルに投宿する前に京都国立博物館などの見学をしたかったのです。

↓Iデパートのレストラン街で京都の湯葉料理のヘルシー・ランチを済ませ、

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 駅前から行列、混雑しているバスで京都国立博物館へ。入口にはやはり待ち時間90分、入場してから50分という看板が・・・殺人的な混みようです。ここは夕方ぎりぎりに来ることにして、未訪問だった近隣の智積院へ。

☆智積院

 真言宗智山派の総本山。真言宗は弘法大師空海によって開宗されたのですが、平安末期には衰退しました。しかし、その後興教大師によって再興され、上人が晩年移り住んだ紀州の根来寺は大寺として隆盛をきわめました。しかし、1585年豊臣秀吉によって全山焼き払いにあい、当時の智積院の学頭は学僧たちと共に高野山や京都に逃れました。その後、1615年徳川家康によって建立された祥雲禅寺を智積院に寄進され、真言宗の学山として現在に至っています。

↓ 紅葉にはまだ早かったのですが、利休好みとされる美しい庭園があります。

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 また、ここ智積院で忘れてはならないのが寺院内に残る長谷川等伯の国宝障壁画です。多くの愛好家を集めています。そういう私も安部龍太郎「等伯」を読んでますますファンになった一人です。東京国立博物館に出品された「松に秋草図」は10月中旬に観ていましたので、ここではなんといっても等伯の息子で26歳で急逝した長谷川久蔵の描いた「桜図」とその翌年描かれた父等伯の「楓図」の二枚です。久蔵の桜図は生の歓びに若々しくあふれています。それだからこそ、息子の亡き後に描かれた等伯の「楓図」には自分と息子とが合体したような命のパワーが輝いていて驚くばかり。

↓長谷川久蔵「桜図」

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↓長谷川等伯「楓図」

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 鬼気迫る作品の鑑賞のあとは、少々茫然状態で縁側に座り、庭園を眺めていました。

 さて、まだ京博のご近所に寄るところがありました。三十三間堂です。半世紀以上前に修学旅行で訪れたお寺の中ではかなりインパクト大でした。とはいえずらりと並ぶ千体千手観音立像に驚いただけですが・・・。その後新婚旅行も含めて何度かここに来ました。そのたびに「仏像の森」(1001体)に圧倒され、厳かな気持ちになります。たとえどんなに修学旅行の生徒さんたちでごった返そうと、私独りと仏像さまたちのご対面です。千手であり十一面観音さま、正しくは「十一面千手千眼観世音」といいます。

↓ それに観音様たちがまつられている建物の三十三間堂(国宝)が好き。長さは約120メートルの総檜造り。

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 薄暮のころに京博へ。行列は覚悟のうえでしたが、入館まで1時間+展示室にたどり着くまで30分の大苦行。。。

↓明治古都館前

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↓行列していると新しい博物館も見えましたが、入館する時間も体力も残っていませんでした。

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 ☆「国宝 鳥獣戯画と高山寺」@京都国立博物館明治古都館

 現代漫画の原点と言われ親しまれている「鳥獣人物戯画」(高山寺蔵)の修復が朝日新聞文化財団の助成により完成。それを記念して一般公開されました。余談ですが、東京のOL時代(50年前!)に今ほど情報もなく高山寺へ行けばみられると思いこんで、開通したばかりの新幹線に乗って栂尾まで行ったことがあります。当然観ることかなわず、気の毒に思われたのでしょうか、お座敷でお茶をごちそうになったことも、里に広がる紅葉も懐かしい・・・。その高山寺に伝わる宝物なども数多く展示されていました。これだけ大勢のお客さんですから、絵巻物に辿り着いてからも足を止めてみることは許されません。流れ作業ならぬ流れ鑑賞でした。でも満足でした。何しろ50年来の望みがかなったわけですから(笑)

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↓閉館の声に押し出されるように外へ。

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次回の京都の旅で、新しいミュージアム館に訪れることを願いつつ、近くのバス停から京都駅に戻りました。夕食は駅ビルの中華レストランで、海鮮おこげ。

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 そして荷物をコインロッカーから出して、今夜から2泊するホテルへ。二条城の近くですが地下鉄からかなり歩くので、タクシーで。

この時期の京都は、なかなか宿も見つからず、1か月ほど前ようやく予約。室内は少し古いもの広く、宿泊料金も許容範囲。朝食も美味しかったので良かったです。

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 大苦行の割に腰の調子もまずまず。明日も遠出なので早めに就寝。

追記:この日いただいたご朱印です。左/智積院、右/三十三間堂(大悲殿 蓮華王院)

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