2015年春の旅(5-1)バーデン・バーデン~ヴォルムス [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]
4/7(火) Baden-Baden8:43→Mannheim9:23/9:44→Worms10:13/13:17→Lorsh13:39/15:18→Worms15:43/15:55→Mainz16:36
Mainz/TOP Hotel Hammer-Nichtraucherhotel1泊
さて、これから3泊はライン川に沿って北上し、ラインラント・ロマネスクの聖堂をいくつか訪れます。ドイツのロマネスクはマウルブロンやスイス国境に近いライヒェナウ、昨年ベルリンから日帰りしてヒルデスハイムに行ったくらいでした。今まで積極的に巡らなかったのはフランスやイタリアのロマネスクとは違って、大型で威容を誇るタイプが多く、魅力をあまり感じられなかったのです。ただ今回のようにオペラがメインの旅の計画を立てるにあたって、やはり通り道でもありますし効率も良い(笑)ということで、チェック。ロマネスク建築はローカルな特色を表すものですが、ドイツもご多分に漏れずゲルマン系の中世の美が、私を迎えてくれました。
↓3泊したBaden-Badenのホテル前に建つ祝祭劇場
Baden-Baden駅からマンハイム経由でWormsに向かいました(33eur)。一昨日のDBのトラブルでやや不安でしたが、やはりマンハイムの乗り換えで困った場面が・・・。列車が遅れたうえに直前になってホームが変更に。もう~イタリアじゃないんだからと毒づきながら・・・階段を荷物を抱えながらの辛い移動でした。15分ほどの遅れでWormsに到着。旅の前に不安だったのが、Wormsにコインロッカーがあるかどうかだったのですが、駅構内側のホームに並んでいて安堵。身軽になって街へ。
↓WormsHBF
駅からは15分くらい歩くとDOM大聖堂です。ライン左岸のヴォルムスの町は新旧が混ざり合ったような賑やかさ。それもそのはず5世紀前半にはブルグント王国の都であったという歴史もありましたが、第二次大戦で壊滅的な被害を受けています。
↓駅前の商店街を抜けると公園。その右手に大聖堂が見えてきました。
↓大聖堂の脇の道に修道院ビールApostel Brauの看板(赤い衣の聖人がビールを抱えて)帰りはここでランチの予定でしたが閉まってました。残念。
☆ヴォルムス大聖堂Worms Dom
1018年にWormsの司教ブルクハルトによって献堂されましたが、その後の倒壊により司教コンラート2世が1171年再建。1181年に東内陣が、西内陣は1230年頃までに完成。ロマネスクと初期ゴシックの折衷様式になっています。その後は諸祭室や南扉口がつけ加えられました。二重内陣式のバジリカで、交差部と西内陣の上に八角形の塔、また東西にそれぞれ2つの円形側塔を持つバランスのとれた風格を持っています。
↓全体像はGoogle earthから
大聖堂の入り口は分かりにくく、広い道路から少し上がって、東後陣方向から見学しました。市街地に建ってますので後陣側は空き地がなく、いきなり目の前にこれ↓ロマネスクの動物たちが見下ろして歓迎?後陣の2つ塔の片方(右白いテント)は修復中でした。
↓南側は広くなっていますが、全体を撮るのは難しく、敷地内は工事関係の柵なども。
↓内部は三廊式。 西内陣は多角形。薔薇窓や小アーケードの装飾
↓ 交差部
↓ 側廊
↓ゴシックの南扉口入口。 タンパンは「説教する聖ニコラ」
↓聖ニコラチャペルに保存されている洗礼盤とモザイク
↓ ゴシックに改築される前の南扉口を飾っていたロマネスクのタンパン「荘厳のキリスト」(絵葉書上)と「獅子の穴のダニエル」(絵葉書下)も内部に保存されていました。
↓南外壁を飾る柱頭
↓西側外観
↓西後陣上部のギャラリー
↓ 北側から西後陣方向の眺め
↓道路を渡って向かいの(i)の前から。やはり東後陣の全体は眺められません。
↓最後に遠方から撮ってみましたが・・・。
駅の近くのカフェでサンドイッチとティーの軽食ランチをとり、ホーム端から出発するローカル列車でロルシュLorschに向かいました。
続きます~
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