(4-1)佐世保 [2015春(長崎・平戸カトリック教会群)]
5/8(金)
佐世保駅前のリソルホテルは福岡で泊まったばかりのホテルと同じ系列のビジネス・ホテルです。ブッフェ朝ごはんも美味しくいただきました。佐世保は20年以上も前に山の手のほうの旅館に泊まって、有田や九十九島などを巡った懐かしいところです。今日はその時には少しの関心もなかった教会建築を佐世保から黒島へ渡り見学するのです。黒島は九十九島のなかの一番大きな島だそうで、相浦港からフェリーで訪れました。
↓相浦港
↓相浦港を後に
ぼんやり海を眺めているうちに黒島に到着(所要50分)
↓港から教会までは徒歩です。1.5Kくらいですが坂道を登るので、30分くらいかかりました。
↓ ようやく見えてきました
☆黒島教会 国の重要文化財に指定されている煉瓦造りの教会。かっては「隠れキリシタンの島」と呼ばれ、現在でも島民の9割がカトリック信者です。フランスから着任したマルマン神父の設計と指導のもと信者たちの献金と労働奉仕により1902年(明治35)に完成しました。
↓正面/北向きのファサード。教会前のテラスは狭いので真正面からは撮れません。方形の鐘塔、深いポーチ、一部は島内で焼かれたという煉瓦や黒島で採掘された御影石が使われています。
↓内部/三廊式で、三層(大アーケード、トリビューン、クリアストーリー)構造の高さのある空間。天井のリブ・ヴォールトや束ね柱の木目は手書きされたものとか。祭壇の床は有田焼のタイルが貼られ、ステンド・グラスも建築当時からのもの。
↓南側
↓北側から後陣へ回って
↓ 半円の後陣の瓦屋根が傘状になって、帽子をかぶってるみたい…いつまでも忘れない姿。
教会の裏側西方向へ。昼食のための民宿まで少し行くと途中共同墓地に出ます。
↓マルマン神父の墓/フランスから1876年に来日して五島列島などで布教、黒島へは1987年に赴任。15年間黒島で働き、ここで1912年に永眠。金文字の刻まれた立派なお墓です。
ランチは数分歩いた民宿で。特に手がかかったお料理ではありませんが、心のこもったお膳、黒島の味を美味しくいただきました。
山道を下りフェリー乗り場に戻り、まもなくやってきた船で相浦港へ。港からは対岸になる入り江に建つ浅子教会を訪れました。
☆浅子教会 前は船着き場、背後は浅子岳という地区にある小さな教会です。明治17年頃、黒島から佐世保の造船業などの発展と共に移住してきた信者によって、仮教会が明治25年に建てられました。今の教会は昭和5年に竣工、後に修理された部分もあります。
↓正面/トンガリ屋根、下見板張り、単層の簡素かつ清楚な外観です。
↓聖マリアの汚れ泣き聖心に捧げられた教会
↓内部/三廊式、平天井に簡素な折り上げ風なアクセント、上部が楕円形のカーブを描くのが柔らかな印象を強めています。
↓シンプルな方形祭室の天井にステンドグラスが映って綺麗~。
↓天井にエアコン、冷暖房完備は珍しい
↓イオニア風の柱頭彫刻や、天井と梁のコーナーの四つ葉文様もさりげなく可愛いアクセント
↓カワイイ~!が続きます(笑)
↓側廊
↓窓辺に活けられたお花も良い雰囲気
↓後背部から
↓教会の左手の大木。樹木に詳しい方も分からなかった謎の樹
続きます~。
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