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(5-2&6.7)アルサゴ・セプリオ~ガッララーテ~ミラノ&帰国 [2016初秋 ミラノ(ロンバルディア)の旅]

~続きです。

 行き先は「アルサゴ・セプリオ」までと いうと、えっ?と聞き直し「ああ、アルサーゴ・セプリーオね。」。発音が・・・汗。ガッララーテから北西に7Kほどの距離なので、10分ほどでサン・ヴィットーレ教会に到着。30分ほど待っててもらい、またガッララーテに戻ることにしました。14:30からのオープンまでまだ10分あります。洗礼堂の北側にイタリア人のシニアのご夫婦がすでに待っていました。奥さんの話ではどこそこに電話したら15:00に開けるといったそうです。そ、それは困ります。タクシーを待たせているのですから。私の情報では14:30からなのに、まったくあてにならないと嘆いていましたら、自転車に乗った年配の男性がかなりなスピードで境内へ入ってきて、私たちに目もくれず教会の北側の出入り口へ。ハッとして時計を見たら14:30ジャスト!おかげさまで無事に洗礼堂も見学できました。この係の方は時間厳守、愛想なしのイタリア人とは思えない人でしたが、私にとっては天使(笑)でした。

 ☆ サン・ヴィットーレ聖堂と洗礼堂/Basilica di San Vittole&Battistere  ロンバルディア・ロマネスクのなかでも重要な建築とされ、聖堂は9-12世紀、隣接する八角形の洗礼堂は12世紀半ばに建立。聖堂内部の円柱柱頭にローマ時代のものが一部転用されています。隣接して町立考古学博物館があり、ローマ時代やランゴバルド時代の出土品を展示。ここは日曜日の15:00からと張り紙があり、先に待っていた方はここと勘違いされたのかと思います。博物館のほうは時間もなくパス。

↓洗礼堂西側から

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↓洗礼堂と教会とはぴったり寄り添うように建てられています

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↓北側から。一辺が5Mの八角形の洗礼堂。南北に扉口があり、その上の二連窓と他の壁面に小さな開口窓だけのシンプルな基層部分。上層はクーポラになっていて、半円アーチと刳り抜かれたクロスや丸い形が見えます。

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↓洗礼堂内部

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 ↓モノトーンに近い堂内にロンバルディア帯のアーチは煉瓦のアクセント。昨日訪れたサン・トメに似た上部は半円アーケードの並ぶギャラリーになっていますが、手すり部分はなく、ここに上ることは見るからに危険ですし、禁止されています。

 

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堂内床中央に洗礼盤が置かれていましたが、それほど古いものではなさそうでした。柱頭彫刻も特に惹かれるものもなく撮りませんでした。

↓サン・ヴィットーレ聖堂、北側から。

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↓ 内部は三廊式のバシリカスタイル。基本の構造はオリジナルですが、バロックの祭壇や壁面の塗装など、古めかしさの残る洗礼堂を見た後なので、残念。でも現役の教会としては致し方ありませんね。

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↓アプスの半蓋ドーム にうっすらと残るクロスのモザイク?は古そうですが

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↓側廊 

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↓後陣外観は隣接する運動公園や建物にさえぎられて観られませんでした。洗礼堂から続く並木道は墓地 につながっています。「ゆりかごから墓場まで」この町で生まれ、洗礼を受け、人生を送った人達が眠っています。初秋の木洩れ日が優しく目に映りました。

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↓タクシーに乗る前にもう一枚 

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 ガッララーテに戻りサン・ピエトロ教会の前で降車(タクシー代はチップを含めて45€)。運転している間はずーっと携帯電話(耳にイヤホーンつけて)しているので、かえって気づまりでなくて良かったです。

☆サン・ピエトロ 教会/san Pietro   ガッララーテに残る12世紀のロマネスク様式の教会。Fs駅から徒歩数分の町の中心の広場に建っています。

↓西側ファサード。扉口上の交差アーチや菱形のモチーフ、右付け柱中央の素朴な浮彫がロマネスク。内部は閉鎖されていました。

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↓後背部は店舗が間近に迫っています。近年整備修復されたようですが、なかなか美しい連続する交差アーチと小開廊。

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↓南側面。壁面上部にも小開廊。

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 日曜日の夕方、広場の市場もそろそろ店じまいです。近隣の農家からの出店もあり、はちみつやジャムなど美味しそうでしたが、重そうなのであきらめて、駅へ戻りました。

ガッララーテ15:58→ミラノ16:31  ミラノはガリバルディ駅行きでしたので、地下鉄に乗り換えてホテルに帰着。久しぶりにガリバルディ駅を通りましたが、改装されてすっかり立派になっていました。

↓ひと休みしてホテルのレストランへ。この夜は中国人の団体さんで混雑。出遅れたこともあって良い席はとれませんでしたが、ここの食事に少々飽きたものの、最後まで食欲は衰えず・・・満腹。

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荷物の整理を済ませ帰国の準備も整いました。お風呂に入って就寝。

9/26(月)

 5泊して、元気に未訪問のロンバルディア・ロマネスク を巡りました。オペラもひとつだけですが大好きなポッペアも鑑賞できて、短いながら中身の濃い旅でした。8:30ごろには朝食を済ませチェックアウト。リナーテ空港へは中央駅近くからミニバス(5€)で。

ミラノ(LIN)11:00→パリ(CDG)12:30/20:30→

 ミラノからのパリ便も乗り換え時間の適当なフライトは取れなくて、おまけにスーツケースを1度受け取りターミナル移動しなければなりません。しんどくてサンリスへ行く気力もわきません。結局JALのカウンターが開くまで近くのポール・ブラッセリーで昼食。PAULといえば最近は札幌駅構内にも出店している有名なパン屋&カフェ です。そのCDG2の店がひどくつっけんどんなサービスで唖然。笑顔無しはまだしも、いやいやながら働いてるモード満載なのです。アジア系なので馬鹿にしてるのかなと思ったのですが、白人系にも同じ調子、オーダーを受けにもいかないので、しびれを切らして席を立つ人も。空港ですものスピーディじゃないとね~お昼の一皿+飲み物の定食16.9€。味は普通。

JALのカウンターが開くのを待ちかねて、チェックイン・カウンターへ。プレミアエコノミーなのでラウンジが使えます。機内食はまた不味いかもと、おつまみや ワインなどいただき、日本の新聞も久しぶりに読めて、のんびりできました。搭乗口に行く前にこの旅の最初で最後のおみやげ、定番のマカロンやチョコ、紅茶などショッピング。

プレミア・エコノミーは帰りも満席でした。食事は羽田→パリよりはましでしたが、ラウンジでかなり食べていたのでほとんど残し、映画『レヴェナント: 蘇えりし者』を見ました。残酷なシーンに辟易しながら(歳とともに苦手になってます)。そうそう『ジャングル・ブック』も観たのですが、すでに忘却の彼方。。。

9/27(火)

→羽田15:25/17:30→札幌19:00

 1週間の留守でしたが、夫も変わりないものの、ほっとした様子で出迎えてくれました。「悪妻我が家に帰る」の図?(笑)

好天に恵まれたこともあり 、元気にロンバルディアの町や村を歩くことができました。許される範囲でまだまだ一人旅ができそうです。今夏は夫の退院後に私の人間ドックでの膵臓がんの疑い(精密検査の結果1か月後にシロ)騒動があり、大層心労が重なった日々でした。実家の両親は60歳前後にガンで亡くなっていますし、死を想わなかったといえば噓になります。それだけにイタリアの青空が生の喜びに満ちて映り、エネルギーをもらいました。

短い海外遠征なので、思いつくままだらだらと書いてしまいました。読んでくださった皆様に感謝しつつ、終わります。 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 2

yk

やはり、万難を排して(?)おでかけでしたのね。
私はツアーで ドイツ東部ロマネスク教会めぐりをしてきました。目下 緑の風に簡単な報告を書いています)
エッセン、コルヴァイ、ヒルデスハイム、クウェトリンブルク、マグデブルグ、ゲルンローデ、、、レーゲンスブルク どこもずっと行きたかったところです。 夢がかなってうれしかったのですが、なんだか今ひとつ高揚感がありませんでした。 
去年、一人でポンポーザなどを訪ねた余韻がまだ残っているせいでしょうか(ホームページ完成が出発間際だったせいかもしれません)
ツアーのかげでお食事もちゃんとできて、帰ってから去年のように寝込むことお亡く、ありがたさは大いに感じたものの、 また去年のようなスタイルの旅してみたいなとしきりにおもいました。 
あの会社ではミラノ滞在のプランもあるのです。それを利用して、モンツァやパヴィア、カステル・セプリオなど行きたいな、と思いつつ、アリーチェ様のblogを開いてびっくり。
このホテルよさそうですね。夕食こみでビュッフェなら各種いただけるし、、。 場所がいい、お値段もミラノ駅前夕食付なら高いとは言えないのでしょうね。これなら自分の都合にあわせて日程もくめますものね。
でも いざ、というときのため、やはり添乗員付きがいいかしら、なんて夢を膨らませながら読ませていただきました。 
by yk (2016-10-31 10:20) 

alice

ykさま  ドイツ東部のロマネスク教会巡り、良さそうですね。私はヒルデスハイムだけしか行っていませんが、机上プランだけで終わりそうです。オペラでベルリンに行くことがありますが、そこから回るのも日にちが足りなくて・・・。
今回のミラノの旅はykさまの昨年のボローニャ滞在の旅からの影響もありました。短期間で、荷物を持たずに回れるのは疲れも少なく良かったです。ykさまがお使いになった旅行代理店のHPでは冬のローマ滞在もあるようですが、詳しいことはパンフレットを送ってもらう必要があるみたいで、考え中です。
最近友人たちが転んだり(家の中でも)することが多く、私も一人で旅して怪我をしたら大変。田舎の教会付近は石段も多いですし、心配になってきました。
ミラノで泊まったホテル、気軽に自分の好みと量で野菜もたくさんいただけて、良かったです。味はまあ普通ですが、美味しいイタリアンは日本で食べていますから(笑)我慢しました。
by alice (2016-11-02 14:43) 

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