(2)斜里~釧路 [2017初秋 道東岬8景巡りの旅]
9/25(月)斜里7:30→トドワラ9:30→道の駅スワン12:00→納沙布岬(昼食)13:30→花咲岬15:00→落石岬16:00→霧多布岬17:00→釧路19:00
釧路プリンスホテル1泊
7時半の出発なので、6時半の朝食室がオープンと同時にブッフェ式の朝ごはんをいただきました。この日は昨日よりやや寒く曇り空でしたが、ほぼ12時間の強行軍でした。
斜里から知床半島の付け根を横切る根北道路を走ります。↓車窓からの斜里岳
標茶町から野付半島へ。オホーツク海に細く伸びた28Kの砂嘴と呼ばれる半島にはラムサール条約に登録された貴重な自然が残されています。カラマツの白い幹が美しい原「カラワラ」に見とれていましたら、
↓鹿の親子が野付湾を渡って行きました。バスの車窓から慌てて携帯で撮りました。
「カラワラ」を過ぎると、野付半島で一番有名なトドマツの原「トドワラ」に近いネイチャーセンターに到着。片道1.3Kなので歩けない方はトラクターで。私は勿論歩きました。
「トドワラ」は江戸時代の中頃まで、トドマツ・エゾマツ・ハンノキ・カシワなどの樹種から成る原生林がありました。しかし年々半島周辺が地盤沈下し、それに伴い海水が浸入、立ち枯れの森となりました。
その荒々しくも滅びの美はこの世の果てとも思わせると聞いていました。しかし、昨年の道東を襲った台風で枯れ木はほとんど洪水に流されてしまったのです。ですからもう少し早く来ればよかったと後悔しつつ、
↓芒の原の細い道を自分のペースで、のんびり歩きました。
花の季節は終わっていますが、ところどころに健気に咲く野の花
↓つりがねにんじん
↓はまふうろ
↓ノコギリソウ
↓芒と枯れ木
↓並行して走るやや広い道はトラクター用です
ようやく、「トドワラ」が見えてきました。
↓湿地の上を歩くための木道
↓残っているのはほんの少しですが、特異な風景です。
↓ 厳しい自然環境の野付半島は浸食が進み、将来は消える運命にあるそうです。
その風景を目に焼き付けて、元の道を駆けるように急いで戻りました。
バスの中からですが、丹頂鶴やアッケシソウの群生地も眺めながら道の駅スワンへ。
↓風連湖
根室の街を通り抜け、岬巡り第3番札所の納沙布岬へ。お土産屋さんも兼ねた食堂で幕の内弁当と鉄砲汁の昼食。生憎の曇天で近くに見えるはずの北方領土ははっきりしませんでした。
↓沖縄返還の後、沖縄から北方領土の返還を祈って運ばれた「祈りの火」です。
余談ですが友人のおじいさまが国後島で終戦になってからのソ連との戦闘時に、自害されています。彼女から連絡があり、NHKでの特集を8月に観たばかりでした。犠牲になった人々の供養と故郷を失った人々への想いを胸に海に向かって合掌。
次は岬巡り第4番札所の花咲岬へ。ここには車石と呼ばれる国の天然記念物があります。
↓花咲岬の灯台へ。
↓波が荒くてびっくり!背後の車石を撮るのを忘れてしまいました。
↓カモメの群れが飛ぶ
そして、鹿を横目で見ながら
↓岬巡り第5番札所の落石岬へ
ここも片道1K以上はあり、木道は平らでなく細い丸太を組んだものなので、非常に歩きにくく、しかも、ところどころ朽ちてしまっていて危険!
↓林を抜けてもまだ続きます
↓ようやく灯台です
↓ 崖の下は太平洋の荒波
↓付近には枯れた草原や木々の幻想的な風景でが広がっています。
帰途は丸太道に慣れて、ぴょんぴょん飛ぶように走って戻りました。
今日の最後の岬巡りは霧多布岬(第6番札所)ですが夕闇が迫り、霧雨も少々という生憎のシチェーションですが、↓霧多布灯台の光が遠くに見えました。
そして、今夜の宿泊地釧路へ。釧路の街が大都会に見えました。部屋に入ってのんびりする暇もなく、ホテルのレストランへ。ブッフェスタイルの夕食でいろいろいただきましたが、食べすぎ~!
そして、歩きすぎ~!万歩計/18780歩 13.3K
タグ:野付半島
好きです、こういう景色。 まさに さいはて。
北海道発のツアーなのですか?いってみたいです。
北海道は大学時代、友人たちと均一周遊券をつかって20日くらい旅をしただけです。ユースホステルにとまって、夕ご飯の残りでおにぎりをつくって。道路が舗装されていないのに、窓を開けて砂埃を浴びて。森繁久彌の「知床旅情」が流行ったころで大声歌いながら歩きました。懐かしい思い出です。サロマ湖や原生花園も行きました。案内人なしなので、1日あるいても湖を見られなかった知床。すべて懐かしい。根室沖のユルリ島は御覧になれましたか。
そこの野生馬のことを書いた『颶風の王』という小説を読んだことがあるので あのあたり なおのこと惹かれます。
alice様の後追いで19日から五島列島です。
by yk (2017-10-04 10:19)
ykさま 海外遠征はしばらく無理なので、近場を(道産子なのに、巡っていないところも多い)歩くことにしました。『颶風の王』は未読でしたので、ガイドさんの解説も?だったのですが、ユルリ島は霧の彼方に見えました。最近ようやくキンドルに慣れてきたので、早速注文しました。
来年は利尻礼文に初夏に行ってみたいと思っています。クラブツーリズムという会社のバスツアーで札幌発でしたが、関西と東京方面からのご夫婦の参加が二組ありました。斜里のホテルで朝食のとき同じテーブルになった千葉からレンタカーで回られているご夫婦。根釧平野が広くて、同じような景色が続き眠気に襲われたとか。バスだと眠れるし、のんびり周れますね。
by alice (2017-10-06 17:26)
哀愁のある写真沢山いいですね。
お元気にしてましたね、
この時期には行ったことがないので道内旅行もいいものですよね。
フットワークのよいaliceさま、これからも楽しみにしています。
いつもブログ見ていただきありがとうございます。
先月以前ご一緒したクラブでYさんに会いました。
皆さん鍛えてますね、無理をせずに歩きましょう。
by ooruri (2017-10-30 22:14)
ooruriさま ありがとうございます。夫の入退院が繰り返され、落ち着かなくてこちらもしばらくお休みしていました。気持ちにも余裕が持てなくなって、ラジオ体操もウォーキングもお休みしています。
でも、今日は秋日和なので当日券でコンサートに行ってみようかと思っています~(^^♪
by alice (2017-11-07 12:57)