(2-2)台北 [2018秋から冬 台北&ドイツの旅]
~続きです。
台湾の国立故宮博物館についてはその収蔵品や成り立ちなど、中国本土の歴史を抜きにしては語れません。しかし、貴重な文化遺産が本土の戦火を逃れて、ここ台北で安住の地を得たのは喜ぶべきことです。いつかは訪れたいと願っていましたので、はやる気持ちを抑えつつ向かいました。
↓故宮博物院入り口。この日は28度まで気温が上がり汗だくで階段を上りました。
☆国立故宮博物院
北京故宮(紫禁城)の清朝内府に所蔵されていた書画、陶磁器、工芸品などを主に収蔵。1965年に現在地の新館が落成、中国美術の宝庫となっています。先ずは3階の特別展いくつかを鑑賞。カメラOKでしたので、気に入ったものを何枚か激写。
とても残念だったのは「翠玉白菜」貸出中で観られなかったこと。
↓「翠玉白菜」と「肉形石」は博物館の至宝。日本語の解説のあるのはこの2作品だけです(ほかは英語)。
↓「肉形石」焼き豚の旨い香りが漂ってきそう~!清朝
鐘・鼎の銘文-漢字の源流展より
↓「毛公鼎」西周晩期(BC8世紀ごろ)/祭祀儀礼に使われた器。内面に500字の銘文
↓「宗周鐘」西周晩期厲王時代。祖先の祭祀用の楽器。上の鼎と同じく銘文122文字が刻まれています。
玉器の展示室へ。小品から順にお気に入りだけ写しました。
↓「四神紋玉帯扣」ベルトのバックル /東漢(日本では後漢と呼ぶ)時代
↓「碧玉屏風」 日中戦争時に日本の天皇に献上。戦後戻されました。
古代青銅器の輝き展へ。
↓「乳丁紋羊首罍」商時代晩期(BC13世紀からBC11世紀ごろ)の酒器
↓紋鏡 /東漢時代(8~220年頃)日本にも伝来して、正倉院にも収蔵されています。
↓「連枝鐙」鐙(あぶみ)は高いところに登るという意味もあるそうです。枝を登る猿たちがユーモラスな燭台
漢時代(BC206~AD220)
↓「殷句壺」西周中期(BC10世紀~9世紀)の酒器(部分拡大)
ここまでで2時間ほどですが疲労感甚だしく、1階のカフェでお茶とケーキで休憩。タクシーでホテルに戻りました。
夕食は夜市に出かける元気もなく、ホテル内のレストランで、夜景を眺めながら飲茶の入ったコースをいただきました。
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