2013夏の旅(17) カンヌ(サントノラ島&周辺クルーズ) [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]
7/24(水)
カンヌのホテルの朝食室は最上階にあり、窓ガラスを通して朝から燦々太陽が眩しい・・・。BWグループのホテルにしては朝食はあまりよくなかったのは残念でした。宿からカンヌ旧港までは15分ほどなので30分前には出発しました。
↓ 昨日は気がつかなかった動物のオブジェ。結局訪れなかった丘の上の旧市街。
↓ レランス諸島のうち目的のサントノラ島行きの乗り場。煙ではなく霧の噴射です。エクスのカフェでも上から噴射されてびっくりして席を移動しましたが、こちらの人は慣れているので微動だにせず。戸外のクーラー?なのですね。
↓ これがレランス諸島巡りの遊覧船です。
↓ 遠ざかるカンヌの街。カンヌから20~30分ほどの乗船時間です
↓ レランス諸島が見えてきました。左が「鉄仮面」伝説で名高いサント・マグリット島、右がサントノラ島です。
↓ サント・マルグリット島の向こうにカンヌの街
↓ さてサントノラ島の小さな船着場から上陸しますと突き当りに案内板があります。
↓ 私は時計回りに2/3周しました。こういう舗装のない細い道を歩きます。車はもちろん走っていません。
↓ ところどころに遺跡があります。ここにはサン・ミッシェル礼拝堂がありました。案内板には何世紀のものだったのか書かれていませんが、島で一番小さな礼拝堂で、古い墓場の傍にあったそうです。
↓ 海を眺めながら休息できるベンチもところどころに設置されています。
↓ 島の近くでは家族ずれのボートが何艘も浮かんで、夏休みを過ごしています。
↓ 1Kも歩かないうちに島の西端に到達しますが、その少し手前に☆トリニテ礼拝堂(9~11世紀)が木々の間から見えてきました。残念ながら扉は閉ざされていましたが、周囲の緑に溶け込んだ可愛らしいチャペルは鄙びたロマネスクの魅力ここにあり~といった佇まい。
↓ 粗い砕石の積まれた壁がサルデーニャ島の小教会を想い出させ、手造り感にこめられた篤く素朴な信仰がひしひしと伝わってきます。
↓ 再び海沿いの散歩道に戻り、突端を曲がり数百メートルで☆要塞修道院(11~15世紀)が見えてきました。
↓ 暑いのと疲労が重なり、ぼーっとしてガイドツアーに乗り遅れてしまいました(涙)。次のツアーまで待てませんし、階段を上るのも辛いので
↓諦めてレランス修道院へ
☆Abbaye de Lerins レランス修道院
4世紀にオノラという修道士によって創建されたという古い歴史があります。その後はサラセン人の支配や荒廃、クリュニー派の傘下に入ったりの歴史を経て、16世紀の終わりにベネディクト派の修道院として祈りと労働の共同生活を送るようになりました。修道院が経営する葡萄園で作られるワインもここの名産とのこと。
修道院のHPも充実しています。
http://www.abbayedelerins.com/accueil/
↓ このときはミサの最中でしたが、教会内に入れるのは限られた信者だけのようです。夏の花の咲き乱れる中庭は見学可です。
↓ また少し歩いたところに見えてきたのが☆サン・ピエール礼拝堂です。この時期は何と言ってもお花が綺麗で、写真もついお花が主役になってしまいました。
↓ 正面。てっぺんの小さな壁式鐘塔が可愛らしい素朴なチャペル。オリジナルが崩壊していた場所に1963年に再建されています。発掘現場では中世の彫刻がかなり多くでてきたそうです。ちなみに下に写っている大人の女性は黒人ではありません。すれ違った時は驚きました。正真正銘の白人女性、しかもかなりの美人。これほど真っ黒に焼けっちゃって…と心配になるほど。反面日本の美白化粧品も問題ですが。
↓ 内部は祈りの場としては使われていなくて、修道士さんが描いた絵画でしょうか?展示会場のようになっていました。
ここから元の船着き場まで島の中心を横断して戻りました。ランチは船着き場から近くにあるレストランで。独りなので残念ながらここのワインは高価で飲めませんでした。
↓ レストラン入口
↓ 海が見える席は予約済み
↓ 初めは空いていましたが、だんだん混んで満席になりました。予約している人も多いようです。
↓ お昼のムニュから2皿(前菜とデザート)のコース。本当はメインとデザートのコースなのですが、あまり食欲がないので、サラダの前菜にしてもらいました。これにパンがどっさりついてきますから、充分でした。
さて、食事も済んで、船着き場に戻りましたが、13:30発は私の勘違いでカンヌには戻らず、アンチィーブ方面への遊覧コースとのこと。1時間も待ちたくないのと、アンチィーブまで船で巡るのも面白そうと乗船しました。
↓カンヌまでの船が来たと思ったら
↓ 結局はこの遊覧船に乗って
↓ 同船したシニアのマダム。白い帽子にコットンのワンピースの素敵な方でした。
↓ ジュアン・レ・バン付近。フィッツジェラルド夫妻などのアメリカ人が滞在していたことでも知られています。松林の中に見え隠れする素敵なホテルや別荘…別世界です。
↓ カップ・ダンティーブ(アンティーブ岬)付近。12年前に泊まったホテルはこのあたりです。
↓ アンティーブに近くなると高級ヨットが多くなります。世界でも超のつくお金持ちのヨットが停泊するので有名なのですと。背景はピカソ美術館のあるグリマルディ城、懐かしい~!
↓ ピカソ美術館に別れを告げて
↓ほぼ2時間のクルーズを終えて、サントノラ島に戻りました。海からの眺めも素晴らしい!
↓ 船が揺れて、構図が斜めですが
サントノラで乗り換えカンヌに戻りました。この2時間、船のデッキで太陽に炙られて、すっかり日焼けしてしまいました。ホテルに戻って自分の顔を見て「あわわ~トマトのよう!」と驚きましたが後の祭り・・・。
↓ 夕食はまた昨夜のポート付近のやや高級なレストランで。すごく混んでいましたが、「独りなの」と心細そうな私にてきぱきしたサービス係がなんとか席に案内してくれました。
↓ ブイヤベースカンヌ風。家庭的な味で美味しかったです。夏の滞在客に人気があるのが分かりました。
お腹いっぱいになって、ふらふらとホテルに戻りました。夜のカンヌは食事するひとで大賑わい。少しも危ない気配はなく、意外にカジュアルで親しみやすい面もあり楽しい滞在でした。
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ご訪問、ありがとうございました。
古い旅はさておき、せめて9月中に終わらせたかった夏の旅ですが、あと4日分を残したところで10月になってしまいました。。。
by alice (2013-10-01 21:32)