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2014初夏の旅(8)ザルツブルク [2014初夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

6/8(日)

 早いものでザルツブルクも今日で3日目ですが、この日が一番忙しいことになりました。というのはコンサートだからそう負担にはならないと考えて、欲張って3公演のチケットを手配してしまったからなのです。

 正午のコンサートまで、たまには友人におつきあいしてウィンドーショッピングへ…でも見るだけでは済みませんでした。某ブランドショップがバーゲンしている~!とTシャツを2枚買い上げ。これは予想より暑かった旅では重宝したので結果的にはオーライだったのですが・・・。問題はあるギャラリーのショーウィンドーに飾ってあったクロアチアの初期中世美術の本。これからクロアチアへ行くまでお勉強?できないでしょうね(笑)とにかく重くて、これからの移動と腰痛が心配になってきました。

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(1)♪ Stabat mater

Antonio Pappano, Musikalische Leitung
Ciro Visco, Choreinstudierung
Maria Agresta, Sopran
Sonia Ganassi, Mezzosopran
Lawrence Brownlee, Tenor
Erwin Schrott, Bass
Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Coro dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia

12:00~Großes Festspielhaus

 スターバト・マーテル の前にヴェルディのリベラ・メが演奏されました。「ロッシーニのためのレクイエム」のオリジナル版だそうです。 スターバト・マーテルは10年ほど前にゼッダの指揮でペーザロのロッシーニ音楽祭で聴いたことがあり、まだ今回で生は2回目でした。大好きな曲のうえ、当初はメゾはガランチャということで、とても楽しみにしていたのです。でもキャンセル(涙)。他のソプラノとテノールもキャスト変更となり、いったいどうなるのかと不安になりましたが、パッパーノの熱いオペラティックな音楽、それにこたえるソロの歌手たち、コーラス、オーケストラ。とても短く終わってしまって、惜しい気分になったくらい素晴らしい演奏でした。欲を言えばガランチャの深い美しい歌唱だったら・・・。ガナッシは急遽ローマ歌劇場の日本公演が終わったばかりで駆け付けたのですから、無理とは思いますが、声が通らず弱かったのは残念でした。ソプラノのアグレスタは今回初めて名前を知りました。むらなく響く声、高音も美しく感動しました。このかたもドレスデンの公演の間を縫っての出演だったとか。将来が楽しみです。バスのシュロットは実はあまり好きではないのですが、丁寧に歌っていて今までで一番良かったです。

↓ 演奏後、最前列から撮りましたが、ソロの歌手陣は見えず、ボケました。

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 次のコンサートまで時間があり、ランチをビアレストランで。ソーセージとポテト、ザワークラフトの盛り合わせ&もちろんビール(暑くて飲まずにいられません)。この後はほろ酔いながら大聖堂の見学をしました。夏の音楽祭の時にはパイプオルガンの演奏会などもある、豪華なバロックの教会です。創設時は8世紀の前期ロマネスク様式で、2度目は12世紀終わりの後期ロマネスク様式で建てられましたが、現在は残念ながら中世の面影はありません。

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 ↓今回は地下聖堂もあることに初めて気がついて見学しました。最近整備されたようですが、特に目ぼしい遺物も残されていません。影絵で臨場感を出しています。

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↓ 照明も雰囲気を出そうと石とアラべスター?で造られ、頑張っています(笑)

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(2)♪ Petite Messe solennelle

Antonio Pappano, Musikalische Leitung und Klavier I
Pamela Bullock, Klavier II
Ciro Visco, Harmonium und Choreinstudierung
Eva Mei, Sopran
Vesselina Kasarova, Mezzosopran
Lawrence Brownlee, Tenor
Michele Pertusi, Bass
Coro dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia
17:00~Stiftung Mozarteum

 ロッシーニが晩年に作曲した宗教音楽の大作「小荘厳ミサ曲」を「スターバト・マーテル」に続いて聴くことができて、やはり「ロッシーニッシモ!」に来て良かったです。

こちらはキャストの変更はありません。一回目のコンサートに続いてテノールはブラウンリーが歌い、パッパーノがピアノを弾き振りしました。キリエの導入部分から始まるピアノと合唱の美しさ、モーツアルテムの小ぶりの会場もこの曲にふさわしく、1時間半近い演奏時間も心が洗われるような感動のうちにあっという間に終わってしまいました。2つのロッシーニの宗教曲を連続して素晴らしい指揮で聴かせてくれたパッパーノに大拍手!

↓ 左からペルトゥージ、ブラウンリー、カサロヴァ、メイ

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 そして本日3回目はお待ちかねのガラ・コンサートです。少し早めに祝祭大劇場へ入り、バーで軽くカナッペやケーキをいただきました。スポンサーや会員さまたちのコーナーが近くだったせいか、どれも美味しくて、友人が「さすが!ザルツブルクね~」。私「今夜はガラのはねた後はガラ・ディナーもあるのよ。」友人「行きたかったわ~なぜそのチケット買わなかったの?」私「高いし、夜遅くで疲れますよ~」。でも不満そうな友人にやれやれ・・・。

♪ Große Rossini-Gala

Ádám Fischer, Musikalische Leitung
Cecilia Bartoli
Teresa Berganza
Montserrat Caballé
Vesselina Kasarova
Montserrat Martí
Ildebrando D’Arcangelo
Javier Camarena
José Carreras
Carlos Chausson
Alessandro Corbelli
Juan Diego Flórez
Leo Nucci
Michele Pertusi
Ruggero Raimondi
Erwin Schrott
Mozarteumorchester Salzburg
20:00~Großes Festspielhaus

 友人は最前列の席だったので、機嫌良くなりました。私は平土間でもずーっと後方の席です。ところが、なんということでしょう!出演予定の歌手たちのキャンセルが相次ぎ、大幅な出演変更がありました。何といっても痛かったのはダルカンジェロ、久しぶりに聴きたかったです(涙)始まる前はいったいどうなるのかと、はらはらしましたが、ふたを開けてみればバルトり姐さんのぎくしゃくさを埋めて余りある大活躍で華やかな舞台になりました。圧巻はやはりフローレスの登場です。颯爽と現れ、バルトリとチェネレントラのデュエットの素敵なこと!舞台にオーラが漂いました。休憩をはさんで後半はカマレナのチェネレントラからの王子さまのアリア。昨夜聴いたばかりでしたが、ビンビンと明るく響き渡る高音にはブラボーの嵐でした。カレーラスとライモンディも老いたとはいえ味わい深い歌唱を聴かせてくれて、最後に去っていく姿に「ありがとう~!」。バルトリは最後は声もかすれ気味になり、明日のオテロが心配になるほど・・・。終演はかなり遅れました。ガラディナーはいったい何時に終わったのでしょう。プログラムはかなり変動もあったようなのですが、正確なところは記憶もおぼろですので、省略させていただきました。

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 さすがに3公演制覇は疲れました。くたくた、よろよろでホテルに戻りました。 


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