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2014初夏の旅(19-1)プリトヴェッツェ~ザダール [2014初夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

6/19(木) 午前中はザダールの観光

 昨日は一日中歩いたのもかかわらず、良い目覚めでした。お天気もこの日から太陽が輝く夏らしい日が続きました。いつものように朝食に行く前にスーツケースをドアの外へ、荷物を持ち歩かずに済むのがツアーの良いところです。

 8:00にホテルを出発し、いよいよクロアチアの内陸からアドレア海沿岸のダルマチア地方に入ります。

↓ バスの車窓から

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 ダルマチア地方で最も古い港湾都市のザダールは画家カルロ・クリヴェッリ(伊1430/35~1495))が一時ヴェネチアを逃れて滞在した街でもあり、いつかは訪れたいものと機会を狙っていました。ただ残念なことにカルロの作品は1枚もザダールには残されていません。祭壇画も依頼されなかったとは考えにくいのですが…。単体の作品はマルケに移住するときに持ち帰ったのかもしれません。それとも流浪の身では絵の具など(特に金地のための)の調達ができなかったのかもしれません。望郷の想いでアドレア海を眺めていたことだけは確かでしょう。

 ザダールの起源は紀元前9世紀迄さかのぼり、ローマ帝国の支配下を経て中世にはヴェネチア共和国と競うほどの勢力を持っていました。そのヴェネチアとの争いで第4次十字軍の襲撃を受け、13世紀にはヴェネチア共和国の支配下に入ります。

 ザダールの旧市街に見どころは集中していますので、徒歩での観光。

↓旧市街のメインストリート、シロカ通り

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↓ 狭い路地を抜けて、旧市街北西部の海岸へ向かいます。

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↓フランシスコ会修道院の回廊。現地ガイドさんは通過してしまったので、勝手に覗いてここだけ撮りました。ここは1283年の建立で、ダルマチアでは最も古いゴシック様式の教会と宝物館(12Cのロマネスク様式の十字架を収蔵)が併設されています。見学できず残念でした。

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↓ シー・オルガンやザダルの太陽と呼ばれる床が七色に光るという仕掛けなどある海岸へ出ました。北方向。

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↓ 南方向。目指すものはこちらですから、早く行きたい~!

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↓ 丸く刈られたピンクの夾竹桃

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↓ この花の名は?/追記「ランタナ」だそうです。 はるるさまから教えていただきました。

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↓ ミニトレインも走っています。

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 フォーラムと呼ばれる広場からはあちこちに教会の塔が散見されます。

↓ さきほどの聖フランシスコ修道院の鐘塔も

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↓聖ストシャ大聖堂の鐘塔

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↓左に恥の柱、聖ドナト教会の鐘塔、右に少し切れましたが、聖マリア教会の鐘塔が見えます

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↓ フォーラムにはかってローマ時代の神殿が建っていましたが、現在残るのは2本の柱だけ。恥の柱(右)と呼ばれるものは中世では軽犯罪を犯した者はこの柱に縛られて、嘲笑の的にされたそうです。

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☆聖ドナト教会 St.Donat's Church

 9世紀に建てられたプレ・ロマネスク様式の円形教会。ザダールのシンボルだけあって、突出した存在感。

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↓教会の土台はローマ時代の神殿から転用されたもの

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↓ 内部 は音響効果が高いのでコンサート会場にもなります。こういうところでバロックでも聴きたいものです。

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↓ やや馬蹄型の窓が良い雰囲気

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↓青空に美しく映える聖ドナト教会

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↓ 聖ドナト教会の前には緑の広場があり、ローマ時代の柱頭などが置かれています。

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↓ 聖ドナト教会の鐘塔側からメインの通りへ出て聖ストシャ大聖堂へ向かいます

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☆ 聖ストシャ大聖堂 St.Anastasija Cathedral

 12世紀に建てられたロマネスク様式の大聖堂。正面ファサードはイタリアのピサ様式の影響がみられます。1202年の第4次十字軍の攻撃や第2次大戦の連合軍の爆撃など大きな被害がありまましたが、その都度修復されてきました。

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↓ 大小の2つのシンプルな薔薇窓も素敵です。

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↓左の扉口

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↓ タンパンに「神の子羊」@ザダール(クロアチア)

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↓ 中央扉口 タンパンに聖母子と2人の聖人

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↓ 右扉口 こちらにも神の子羊がいました。

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↓ 内部は入り口からの撮影だけ許可されます。3廊式、大アーケード+トリビューン+クリアストーリーの三層からなり、正面内陣にキボリウム。洗礼盤も撮影できませんでした。

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 見学が終わり、この後は30分ほどの自由時間になりました。走るようにして聖ドナト教会の向かいに建つ考古学博物館へ急ぎました。

続きます~。


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コメント 2

はるる

クロアチアも見どころたくさんですね~。楽しませていただいています。 円形教会、タイムスリップさせてくれますね。鐘塔との写真素敵です。

夾竹桃の下の写真のお花、うちのあたりにも見かける「ランタナ」と呼んでいる花と似ていると思います。南方系の花かと思うのでalice様の地方では見かけられないかもですね。欧州で見た記憶はないんですけど。
それと夾竹桃、南仏でも多くて日本のよりお花が大きくてあらためて可愛い花だなと、日本では思ったことなかったのに・・・。
by はるる (2014-08-26 20:55) 

alice

はるるさま、クロアチアのなかではここザダールが一番印象良かったです。ロマネスクの聖堂も多くて・・・泊まりたかったわ。

あの花「ランタナ」なんですね!多分北海道でも南では咲いているかもですが、庭木の冬越しは難しそう。
夾竹桃も南欧では多いですね。日本のより元気に咲いていて風景にマッチしていて、夏のヨーロッパに来た!って実感します。
by alice (2014-08-28 09:43) 

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