2015年春の旅(2)フランクフルト~バーデン・バーデン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]
4/4(土) FRANKFURT(HB)14:05→Baden-Baden15:25
↓ 朝目覚めると雨模様です。部屋の窓からフランクフルトの中心街の眺め。
さすがに美味しい朝ごはんをいただいて、チェックアウト。荷物を預けてから、午後からの移動の前にフランクフルト観光へ。ただし、雨足が次第に強くなり、おまけに気温も低く寒い朝。こういう日はやはり美術館に逃げこむに限ります。
↓ ホテルから徒歩数分。歩道橋の向こうにシュテーデル美術館が見えました。
こんな悪天候なのに美術館の前には行列が・・・今日は土曜日のうえ印象派の特別展があるのです。
シュテーデルは2回訪れていましたし、印象派にはあまり魅かれないので、少し離れたリービークハウス彫刻館へ。木蓮が咲いていました。
↓ここは20年ぶり!館内は新しくなっていましたが、庭園のカフェは当時のままで懐かしい~。
☆リービークハウス彫刻館(2)
元は男爵の別荘だったという館が美術館になっています。中世からバロックの彫刻作品がコレクションが中心です。外観はあまり変わっていませんが、内部は改装され、拡張もされていました。玄関ホールから右がエジプトや中近東の古代彫刻の展示室です。そちらはちらりと観ただけ。
↓玄関ホールに2本の装飾柱(南伊capua?800~1000)
この時はうっかりしていました。先に暗灰色の壁のゴシック期から見学しています。
↓「キリストと聖ヨハネ」(上ライン地方またはコンスタンス湖1350)
↓ 「聖母子を伴う聖アンナ」(ライン川周辺1290頃) イエスの祖母アンナを大きく表現した彫刻はドイツに多いです。おばあちゃんは頼もしくあらねばなりません(笑)
↓ リーメンシュナイダー「聖母子」1520頃 灰色の砂岩で彫られた地味な作風ですが、さすがの気品。
↓ライオンとグリフィンの柱頭彫刻(北伊エミリア地方1125~1150)
↓「犬を伴う二人の羊飼い」(北伊Piacenza 1150~1175)
↓紅い壁が美しい展示室はロマネスク期の彫刻専用。
↓中央の「キリストの磔刑」(ケルン1050)
マイン川に沿ってアンティークや雑貨を並べた週末のバザールがたっていましたが、雨で商品が濡れてて気の毒でした。欲しいものも買うつもりもなく、横目で眺めながらゲーテハウスを目指しましたが、寒くて断念。フランクフルトのオペラ劇場を外観だけでもと見に行きました。もう一日早くフランクフルトに来ていればここで『パルジファル』が観れたのですが・・・残念。
そろそろお昼時です。駅方向への通りには中近東系の食堂が並んでいます。角のMERKEZ DONER HAUSという食堂で暖かいお豆のスープ(パンつき)をいただいて、温まりました。朝ごはんをたっぷりいただいたので、あまり空腹感もなかったのですが、ファラフェルサンドも美味しそうだったので、列車でのお弁当用に包んでもらいました。
ホテルに戻りスーツケースはそのまま預け、6泊分のキャリーケースをピックアップして、中央駅へ。バーデン・バーデンまでの切符は事前にNETで購入済み(1等で45ユーロ)
↓週末でしたが、がら空きの車内。
バーデン・バーデンの駅からはバスでFestpielhausへ。ここで開催中の復活祭の音楽祭がお目当てです。バーデン・バーデンは2年前の夏以来です。ドイツの温泉地として有名らしいのですが、そちらの興味はゼロ(笑)祝祭劇場の目の前のHotel am Festspielhaus Bayerischer Hof に3泊しました。(部屋代は朝食を含めて1泊約12000円)
↓部屋からの眺め
↓部屋はバスタブなしですが、ベットが広くて快適に眠れそう~。。
「バーデン・バーデン復活音楽祭OSTERFESTSPILE2015」
アルゲリッチが体調不良のためキャンセルになり、代わりは新進ピアニストのイゴール・レヴィになりました。ベルリンフィルとシャイーの指揮、ソリストがアルゲリッチという組み合わせはベルリンフィルデジタルコンサートで昨年アップされていましたので、それを生で聴けると、早くにチケット手配してましたのに・・・涙。
♪~Riccardo Chailly & Martha Argerich Igor Levit
Felix Mendelssohn Bartholdy
Overture to Ruy Blas, Op. 95
Robert Schumann
Piano Concerto in A Minor, Op. 54
Sergei Rachmaninoff
Symphony No. 3 in A Minor, Op. 44
Berliner Philharmoniker
18:00~
プログラムに変更はなく、観客も立ち見の出るほどの大入りでした。まだ経験も浅いピアニストにとってはやはり重圧がかかるのは避けられないようで、高音が若々しくピュアに響きましたが、全般的には、まあそこそこ努めましたって感じになりました。観客からの温かい拍手を受けて嬉しそうな1987年ロシア生まれのレヴィでした。続いてのラフマニノフ交響曲第3番も映画音楽のような親しみやすさとドラマティックな展開。第二楽章冒頭のコンサートマスターの樫本大進とフルートのパユにうっとり。こういう曲をベルリンフィルとシャイーの指揮で聴けるのは嬉しい限りでした。
外に出ると冷たい小雨がシトシトと降り続いていましたが、傘をさすまでもなく、ストールをかぶってホテルへ駆け込みました。ここでハプニング(といっても翌日気が付いた程度の火傷でしたが)レセプションの人にお湯をもらって、部屋に行く途中、ポットの熱湯が手にかかってしまったのです。そのときは少量でしたし「熱い!」程度で、そのまま手当もしなかったのですが・・・歳と共に皮膚も弱くなっているのを痛感することになりました。カップめんとファラフェル・サンドで夜食を済ませ就寝。
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