2015年春の旅(6-2)マインツ~マリア・ラーハ [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]
~続きです。
数分遅れてきたRhen-Mosel-Busのバスに乗車(片道4.65)。途中通過した町や村は火山の溶岩を使った黒っぽい壁の教会や家々が並びユニークです。フランスのル・ピュイを思い出したり・・・バスからは上手く写真が取れなかったので、
↓ Google earthから拝借
バスはアンデルナッハから南下して40分、ラーハ湖Laacher See(終点)に到着。マリア・ラーハ修道院は湖畔近くに建っていません。道路を隔てていて高い塀で囲われているのが見えて少々期待外れ・・・。バスは湖畔の駐車場の近くに停車。今夜のホテルは道路の下のガードを抜けてすぐのところのSeehotel Maria laach(85€朝食込)です。
↓ホテルの外観
↓シングルルームは狭いけれど、グリーン系のインテリアで、修道女の部屋みたいに清楚な感じ。湖に面した部屋ですが2Fなので、湖は木々に遮られて見えません。
ひと休みして、早速修道院の見学へ。
☆マリア・ラーハ修道院 Benediktinerabtei Maria Laach
アイフェル地方の火山湖のひとつラーハ湖の畔に建つベネディクト派の修道院。1093年帝領伯ハインリッヒⅡとその妃の寄進によって着工され、1156年に献堂され完成は1177年とのこと。1220~30年頃西側に回廊に囲まれた前庭(パラダイスまたはアトリウム)が付加されました。緑の森と湖を背景に素晴らしいロケーションです。
↓ホテルから200mほど。右の山道に小さなチャペルが見えましたがいつごろ建てられたものか不明。
↓西側正面から入ります
↓東西に建つ方形の塔がそれぞれ2基ずつの丸い側塔を持ち、黒い玄武岩とクリーム色の凝灰岩の巧みな組み合わせ。
↓中心の西塔
↓アトリウム入口の柱頭彫刻
↓アトリウム内部の柱頭彫刻
↓ アトリウムの回廊の噴水
↓教会への扉口
↓内部は三廊式で、東西に内陣を持つスタイル。身廊側廊ともに横断アーチつき交差ヴォールトで覆われています。
↓広いクリプトも三廊式で方円柱頭と円柱
↓アトリウムの外の植え込み。色とりどりのエリカが満開です。
↓外側を回ることはできませんのでここで見学は終了。全体図はGoogle earthから拝借
さきほどより一段と西構えに日が射し、ロマネスクの修道院に惚れ惚れです。カロリング・オットー・ロンバルディアの各様式が統合されたロマネスクの完成美がここにあります。
↓北方向には付随された建物やガーデン・マーケットなどが密集。花苗のショッピングで訪れる人も多いようです。
↓ 湖畔でお茶タイムのあと湖へ。振り返ってみた修道院の方向。
↓ホテルのレストランで夕食。ワインはモーゼルの白(リースリング)、牛肉のカルパッチョ、マリア・ラーハ風スープというここの名物料理。ドイツらしくダンプリングの入った野菜も多い素朴なお味で◎。これだけでお腹いっぱい、メインはパスして正解でした。
落ちそうな狭いベットでしたが、この日は移動で疲れてましたから、熟睡できました。
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