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2015年春の旅(8-1)ケルン~フランクフルト [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/10(金) Koln16:20→Frankfurt17:30

 今日はフランクフルトに戻る日ですが、夕方の列車なのでほぼ一日をケルン観光できます。ケーテ・コルヴィッツ美術館は10時オープンなので、それに合わせて朝食とチェックアウト。荷物はセルフサービス方式です。鍵を借りて、2階の荷物預かり室に自分で収め、荷札も付けて、鍵を返却します(こういうのは初体験)。

↓ホテルの朝ごはん/ブッフェのフルーツやハム。

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↓ ケルンの地下鉄/家が走ってるみたい~可愛らしいデザインの車両。

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↓ノイマルクトNeumarkt駅で降りると案内板にKathe Kollwitz Museum ケーテ・コルヴィッツ美術館の表示。地上に出ると正面に聖アポストル教会が見えます。その手前の右のビルへ。

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↓お洒落なショップやカフェが並んだフロアの中央のエレベーターに乗って、最上階へ。

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↓トップのフロアは回廊になっていて、過去に催されたケーテ・コルヴィッツ展のポスターが壁に貼ってあります。今日も暑く夏のような日差しですが、まだ4月ですから冷房なし。汗をかきかき画廊のような小さなギャラリーを巡りました。

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↓チケット。ケルンカードの割引はないけれど4€。

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☆ケーテ・コルヴィッツ美術館Kathe Kollwitz Museum Koln

 ケーテ・コルヴィッツ(1867~1945)ドイツの彫刻家及び版画家。ドイツにおけるプロレタリア絵画の先駆者。結婚後、医者の夫と共にベルリンの労働者街に住み、その悲惨な生活を、また恐ろしい戦争体験を表現主義的手法により心情的共感を持って製作。ドイツの激動の時代を生きた20世紀前半を代表する芸術家です。この美術館はKreissparkasseのコレクションを基に1985年開設。1989年にこのNeumarkt Passaeにて開館。いつごろからか彼女の作品に感銘を受けるようになり、若桑みどり『ケーテ・コルヴィッツ』も読んで、念願かなって2003年ベルリンのクーダムにある小さな美術館を訪れました。しかし、企画展のためでしょうか版画が幾枚か展示されていただけで、物足りない思いでした。ここケルンに別の美術館があると知ったのは旅先に選んだあとのこと。ラッキーとばかりにいそいそとやってきました。新しいショッピングビルの中にあり、規模はどうかしら?と思いつつ来てみれば、予想以上の傑作の数々が並んでいて、感動の美術行脚になりました。カメラもOKでした。

↓第一次大戦で息子を第二次大戦で孫が戦死するという悲劇にうちひしがれるなかで製作された版画や彫刻はどんな言葉よりも強い反戦の訴えを感じます。

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↓自画像 (1889 22歳の時)

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↓1940(夫のカールと共に)

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 ケーテ・コルヴィッツが生きた時代に思いを馳せ、画家が作品を通して訴えたことは戦争という暴力から、貧困から逃れること…私たちは過去の苦しみを乗り越えてヒューマンな道を歩むはずでした。。。「でも、決してあきらめてはいけない」とケーテの意志的な自画像が語っているようでした。

 ↓ 外に出ますと青空が広がって、すぐ右には聖アポステル教会の堂々たる姿です。旅は続きます。気をとりなおして歩き出しました。

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☆聖アポステル教会Basilika St.Aposteln

 965年にローマ時代の市壁の西門の前に小さな教会として創立。その後は1020からロマネスク~ゴシックそしてバロックと何度かの改築拡張がありました。しかし、第二次大戦でダメージを受け、リノベーションが完成されたのは「ケルンのロマネスク教会の年」とキャッチフレーズされた1985のこと。1150-1250のシュタウフェン朝のロマネスク様式教会の面影を残しています。聖マルティン教会と同じ三つ葉型内陣を持ち

↓内部は三廊式で高さのある身廊。内陣の天蓋にモダンなフレスコ画が見えます。

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↓天井の交差ヴォールトと明るい窓のクリアストーリーがシンプルな美しさ。

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↓側廊

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 ここからNuemarkt広場を横切って10分ほど大きな通りを東へ歩くと、右に次の目的であるシュニュートゲン美術館のビル、そして横の緑地に聖セシリア教会が見えました。

↓聖セシリア教会(美術館の一部になっています)後陣外観

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↓シュニュートゲン美術館(こちらから入場)

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↓ 館内のカフェから見えた聖セシリア教会の西正面。左の白い部分が教会の展示室への渡り廊下です。

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↓ この近辺はケルンの旧市街の面影が残るエリアです。美術館の庭から撮りました。

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 気分を高めて(笑)、いざ中世美術セクションへゴー。

続きます~。


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