2015年春の旅(9)フランクフルト~ウィーン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]
4/11(土)Frankfurt11:50→Wien13:10(OS)
↓ホテルの贅沢な朝食をいただいて、チェックアウト。ベルボーイさんが中央駅までスーツケースを運んでくれて助かりました。やはり歳と共にこういう楽ができるホテルは有難いものです。ホテル代は許容ギリギリでしたが、部屋、朝食、サービスとハイクラスの割にリーズナブルだと思いました。
電車でフランクフルト空港へ。オーストリア航空でチケットは予約したのですが(往復で114.19eur)共同運航便でルフトハンザ機に搭乗。途中ヨーロッパ内移動では珍しく大揺れで、キャーという悲鳴も。そこで、近くの乗客が「大丈夫かな~ジャーマンウィングス」というので、初めて最近墜落事故を起こしたルフトハンザの子会社の飛行機だと気が付き、やや青ざめました。揺れが収まってから、お互いに「青くなったね」とジョーク交じりの笑顔になりましたが・・・。
ウィーンミッテ駅へはCATで20分くらい。しばらく改装中だったミッテ駅は地下鉄の乗り換えもスムーズになりました。ところがカールスプラッツ駅に着いてから、セセッションの傍のエレベーターまでの通路が分からなくなって・・・去年も来てるのにぃ(汗)老いを感じました。
今回の旅の最後はウィーンで Hotel Beethoven Wien (ホテル ベートーベン ウィーン)に3泊 (88€×3 朝食含む)で終わります。ホテルのレセプションの女性はここ数年同じ方なので、また来てくれたのね~と歓迎され、こちらもニコニコ。それに札幌のオペラ仲間のMさんも数日前からここに投宿されています。早速連絡しあって、お喋り開始(笑)
計画の段階ではウィーン国立歌劇場の『エレクトラ』を予定していたのですが、チケットを手配するときにマチネに変わったことを知って、空港からは間に合いそうもなく、諦めました。急きょ『フィガロの結婚』を2回観ることにして、チケットを購入。ところが『エレクトラ』の開始時間がまたまた変更になり夜の公演ということに・・・怒。シュテンメのエレクトラは残念でしたが、ミンコフスキのフィガロを2回聴けるのは大いなる喜び~♪
というわけで、この日は初日なので、すでに良い席は残っていませんでした。2階正面後方の席でしたが66€。ちなみに2回目はファーストカテゴリーで145€。劇場自体が小ぶりなので、舞台はやや遠いものの視界を遮られることなく、お値段ほどの差は感じられませんでした。
♪ モーツアルト『フィガロの結婚』@アン・デア・ウィーン劇場 19:00~
フィガロの結婚が作曲、上演された18世紀を現代に変えた舞台ですが、映像ディレクター出身の演出家の意図は背景を変えたばかりではもちろんなくて、絡まった糸を解いていかなければならない一種の強要を観客に強いるわけです。それには抵抗がかなりあったようで、途中で消える観客も目立つ公演でした。舞台は中央にフィガロのサナトリウムと札のかかった小部屋(衣裳部屋)。周囲は入院患者たちのベットが並ぶ大部屋(上階も)です。現代のサナトリウムといえばうつ病とかドラッグなどの薬物依存症の患者たち?その治療のため院長(アルマヴィーヴァ伯爵)がフィガロの結婚のお芝居をロールプレーさせるのですが、その目的はいかに?人里離れたサナトリウムで起こるドラマとしての『フィガロの結婚』・・・この演出にはかなり違和感がありましたが、演奏の素晴らしさは特筆もの!!ドゥグーやエスポジートの瑞々しくも安定した歌唱と達者な演技に支えられ、他の新人(?)共演者たちの見事なアンサンブル。なかでお気に入りはスザンナのEmöke Barath 、黒い瞳に黒髪のロングヘアーの彼女、遠めですが最近の人気の海外TVドラマの「ダウントンアビー」ヒロインに似てて、知性的な感じのソプラノ。そのフレッシュなパフォーマンスに大拍手~♪今後を期待したいです。この日が初日なので、カーテンコールには演出家も登場したのですが、ブーの嵐を浴びていました。勿論、ミンコウスキやMDLGに対する評価は高く、歌手たちも含めて絶賛されて、音楽だけでももう一度聴けると思うと明後日の公演も大層楽しみになりました。それに演出も再度見ることで少しでも理解が進むかも知れません。
この夜はMさんとは別のオペラを観たので、終演後は待ち合わせてアン・デア・ウィーン劇場1Fのカフェで軽く夜食をとりました。このお店は奥がディスコのようになっていて、とても騒がしくて閉口しましたが、その大音響にも負けず、オペラ談義の私たち・・・でございました。
ほぼ10日ぶりのブログ更新です。いつもより短かった旅なので気がゆるんで?記憶も減退のありさまで、なかなか進めません。
また一方ではブログに地図を貼ることができるようになり、「ロマネスク巡りの地図」を作製しつつあります。まだ未完成ですが↓
http://alice2000.blog.so-net.ne.jp/
ご指導くださったシニアネットの「地図クラブ」のお世話役の皆様、ありがとうございました。
by alice (2015-07-09 15:29)
しばらくおやすみなさっていらっしゃいましたので、どうなさったのかとおもっていましたよ。
私もHPにグーグルマップ挿入をやっとおぼえ、
ブログでもhelpなどを参照してやってみましたら、ブログの方が ずっと簡単、ロマネスクの旅など殆どの人が知らないようななところにいくわけですから、地図がある方が断然親切ですよね。
やってみたらストリートビューも貼り付けられる!動くバスの中から撮るよりずっときれいでイヤになりますが、、。まだ ルートをつなげていくところは、模索中。
by yk (2015-07-10 10:52)
ykさまのほうが一歩先を行ってますね~凄い!。私はまだストリートビューは貼り付けられません。教会によっては近くまでカメラが入れないところも、徐々に解消されてきてますし、是非と思いますが。。。
ルートをつなぐのもトライしてみましたが、自分の歩いた通りにはなかなか描くのは難しいです。
ブログによっては地図を貼れないのもあるそうですが、ここのSo-nethはOKでした。今まで失敗したのは「地図貼り付け」をクリックしていたからで、なんとその下の目立たない小文字のhtmlを使うんですって!何故なのか、これに限ってではないけれど、分からないことだらけのパソコンの世界です。
by alice (2015-07-10 13:38)
お久しぶりです。
このフィガロは19日に観ました。
最初黒板に書かれていたのはTherapie Heute Parsifalだったのですが、ドゥグーが出てきてParsifalをFigaroに書き換えてました。日によって変えてたのでしょうか?
治療としてのロールプレイが現実に重なっていったというのは少々無理のある演出ではありました。
出演者はでずっぱりでさまざまな役割をしなくてはならず、かなりリハは時間をかけたのではないかと思えましたが、チームワークよく完成度の高い公演だったという印象です。
Emöke Barathはエクスの『エレナ』でタイトルロールを歌った人なのですが、エレナのときは金髪で短めのカーリーヘアで体格も今回より細めだったので、見た目があまりに違っていてすぐには気がつきませんでした。
声を聴きながら目鼻立ちを見ていて、もしかすると?と後で調べたら同じ人だったのです。
彼女をはじめメインキャストの声質がそれぞれの役柄にぴったりで理想的なアンサンブルでしたね。
by kametaro07 (2015-07-22 17:00)
Kametaro さま、ウィーンはすれ違いでしたか・・・残念。
しばらくここをチェックしていなかったので、お返事遅れてすみません。確かにドゥグーが黒板をそのように書き換えていましたね。私の感想は短く端折ってますので、書き換えたことまで記してませんので、分かりにくいですね(汗)
Kametaroさんは最近更新されていないようですが、お忙しいのでしょうか?
by alice (2015-07-26 22:58)
ウィーンで観たのは19日ではなくて20日でした。
いずれにせよすれ違いで残念でしたが、またどちらかでご一緒できる機会がありますように・・・。
ブログはどうしても他にやらなくてはいけないことがあると後回しになってしまいます。1年間放置状態だったのですが、公演自体は観れるときは観に行っているのでキャストだけ記録して下書きに放置してある公演が39もあるのです^^;
今後も書く数より観る数のほうが多くなりそうで、さらに放置数が増えそうです<(_ _)>
by kametaro07 (2015-07-29 20:48)
Kametaroさま、
>キャストだけ記録して下書きに放置してある公演が39もあるのです
え~っ!そんなにご覧になってるのですか・・・せめて、どちらへ遠征されどんな舞台を観賞されたのか、知りたいです。感想は後からぼつぼつ更新されて、場所とキャスト表だけでも先にアップされてはいかがですか?
by alice (2015-08-05 17:04)