(4-2)ロンドン(チチェスター) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]
~続きです。
ピーターズ・フィールド駅では15分ほど待ち時間がありましたが、勘違いをしてあやうく反対方向の列車に乗りそうになって、駅員さんに「チチェスターに行くんだよね!」とストップされ、助かりました。いったん南に向かいポーツマスの手前のバントで乗り換えるんだよと説明してくれて、それでも心配だったらしく、やってきた列車の車掌さんに引き渡されました(笑)お陰様で無事チチェスター駅に到着。
↓ウエスト・サセックスの中心地チチェスター駅から大聖堂までは1kほど歩きます。突き当りに街のシンボルChichester Cross と呼ばれる 記念碑が建っています。ここを左折するとすぐに大きな通りの左側に大聖堂が見えます。
↓一部改修中
☆チチェスター大聖堂Chichester Cathedral
古代ローマ時代からの都市チチェスターに1075年には司教座がおかれ、1091~1125にかけてロマネスク様式で建設が始まり、1184年には献堂されました。しかし1187年10月の火災により身廊は被害を受け、内陣の上部などが改築されてています。その後も13~15世紀には増改築が進み、回廊と鐘塔が付け加えられました。基本的にはノルマン・ロマネスクにゴシックがミックスされた様式になっています。
↓プランと全景図(Google earthより)
↓北側(大通りに面したほう)
↓ジグザグ模様の扉口
↓怖ーい顔のガーゴイル
西正面から内部へ
↓手前の身廊は五廊式、奥の身廊は三廊式と複雑です。中央の仕切り壁(15世紀)までかなり奥行があります。
↓東側後陣のLady Chapel
↓中央祭壇のステンドグラス
↓床の一部に古いモザイク
↓通り過ぎるところでした。暗い側廊にガラス入りで飾られていたロマネスク彫刻の傑作とされている2枚の浮彫。ガラスに照明などが反射して撮影は困難です。
↓参考書からスキャンしました。左はベタニアに着いたキリストにマリアとマルタの姉妹が亡くなった兄のラザロの蘇生を頼んでいるところ。必死に手を合わせる姉妹がいじらしい。
右は特に有名な「ラザロの蘇生」の場面。キリストや立ち会ったマリアとマルタの姉妹や使徒たちの哀しみにゆがんだ表情が印象的。ロマネスク期の彫刻でここまで劇的な表現は珍しいのです。
↓「ラザロの蘇生」の一部分は参考書の表紙にもなっています。
夕方近くになりましたが、見学者は私一人ですから、ガラスにへばりつくようにして鑑賞しました。以前からここへ来たいと願っていましたが、75歳になってようやく観ることができました。
↓大聖堂の北隣に建っている独立型の鐘塔
↓後陣
↓なんとなくユーモラスな墓石
↓大聖堂の周りは古い墓標があちこちに
↓最後は回廊を眺めて駅に戻りました。
ところが余裕を見て30分前に駅に向かったのですが、記念碑のところで駅に曲がるところを直進してしまいました。記念碑がゲートではなく多角形なのを失念したのです。注意力散漫過ぎ。。。途中で気が付き、走るようにして駅に駆け込みました。往復切符(18.80£)を買ってあったので、なんとか間に合いました。
ロンドンのホテルに着いたのはハッピー・アワーも終わる頃でしたが、窓際のカウンター席も空いていたので、赤ワインとチーズをいただきました。ワインもチーズも好みのものを選べて、それぞれ美味しくほろ酔いになりました。こうなると外食するのも面倒になり、レトルトのご飯を厨房の人に頼んで、チーンしてもらいました。持参の梅干しと海苔でとインスタント味噌汁の貧しい夕食ですが、リラックスできました。
ところが日頃の運動不足がたたって、昨日も今日も11000歩の8Kは歩きましたので、夜中にこむら返りが起きて、しかも両脚ですから(痛い×2)強烈!!
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