(8)パリ [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]
5/18(金)
どうもパリでは怠け心がでてしまいました。この日は郊外のサンジェルマン・アン・レイに行き考古学博物館とドビッシーの生家の予定でしたが、それすら面倒になって・・・。とにかくまだ旅は続きますから、無理は禁物とばかり11時ごろまで、ホテルでごろごろしていました。結局、この日はルーヴル美術館とMemorial de La SHOAH(ユダヤ記念館)の見学で終わりました。
ルーヴル美術館/Musee du Louvre
チケットはずらりと並んだ自販機で。以前は並ぶ人はわずかでしたが、この日は行列ができていて、やはりNETで買ったほうが良かったと後悔。
久しぶりのルーヴルですが、閉鎖中の部屋も多く、2階の仮設の展示室から古代オリエント、毎回来てしまうフランスの中世の彫刻へと回りました。
↓ゴヤ「ラ・ソラーナ女侯爵、カルピオ伯爵夫人」1794-95 181×122
モデルは喜劇作家。この肖像画が描かれた1795年11月28歳で没。大病後の死を覚悟していたはかなさが漂う黒白の画面にリボンやショールの女性らしい華やかさを添えて。内面描写にすぐれた作品として知られています。
グランドフロア―へ降りて、古代オリエント部門へ。
↓シリアのTell Halaf Kapara王の宮殿より出土の浮彫 紀元前9世紀ごろ
↓インシュシナクの神殿(イラン)の復元されたファサード 紀元前12世紀中ごろ
↓古代王国マリの「青銅のライオン」に再会!
↓「ライオンを従える英雄」紀元前8世紀/アッシリア(現イラク)の古代都市ドゥル・シャルキンの宮殿の玉座の部屋のファサードを飾っていたもの(サルゴン2世)。
フランス人学者ポール=エミール・ボッタの1843年の発掘調査で見つかった巨大な像。明るい陽射しのそそぐテラスに置かれています。
↓英雄の像の右はアッシリア美術のなかでも有名な「有翼人面牡牛像」紀元前8世紀/同上の1843年に発掘されたもの。
しばらく閉鎖されていた部門なので、この像を見たのは初めてでした。先ほどの青銅のライオンと同じマリ王国の発掘品ですが、別格の扱い?あちこち結構探しました。
最後はいつも来てしまうロマネスク彫刻部門へ。
↓「イーグルの嘴をもつ4つ足の動物たち」ブルゴーニュ 11世紀
↓「キリストの墓を訪れる3人のマリア、天使」ラングドック1150-1175
↓「天使とセラフィン」ラングドック 1150-1175
↓「イサクの犠牲」ポワトゥー1150頃
↓不明(顔の彫にスペイン・ロマネスクの特徴有り)
↓「玉座の聖母子像」オーベルニュ1150頃(幼児イエスの頭部は13世紀)
展示が変わったものも多く、各地方のロマネスク彫刻の特色など興味深いです。訪れたことのある教会を思い出したり・・・。またフランスの田舎を巡る旅ができるかしら?と少々弱気になったり・・・。
昼食はカフェ・ド・ラ・ピラミッドのスペインブースで。2時頃でしたが、テーブルを探すのも大変なほどの混雑のなかようやくセルフサービスの
↓ガスパッチョとパエリアのランチ
メトロでサン・ポールに戻り、メモリアル・ドゥ・ラ ショアMemorial de la SHOAHへ。
館内の展示室はカメラは不可でしたが、写す気持ちも起きません。犠牲になった子供たちの写真など、観るのも辛い中、クリプトの灯は優しく慰めを与えてくれました。改めて人種や宗教で差別や争いが起きませんように祈りました。最後に犠牲になった人々の名前が刻まれた壁に手を合わせ、館外へ。
マレの周辺はパリの中では宿泊することも多く、馴染みといってもよいエリアです。お惣菜やさんに寄って今夜の部屋食のためにサーモンなど何種類かのセットを買って、ホテルに戻りました。ホテルの調理場にある電子レンジも使えたので、レトルトのご飯もいただきました。一人旅は気ままで良いけれど、外食が億劫になります。
明日はザルツブルクへ移動します、
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