(10)ザルツブルク [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]
5/20(日)
ザルツブルクは天候の変わりやすい街です。この日も朝は晴れていましたが、日中は一時強い雨が降りました。
さて、この日の聖霊降臨祭の音楽祭のスケジュールは3公演。ですが全部をこなすのは夜にメインのオペラがあるので到底無理です。それで、11:00からのバレンボiイム指揮のコンサートを選びました。ちなみに14:00からはカマルナ(テノール)のリサイタルです。
品数は少ないですが、美味しいホテルの朝食を済ませ、10時半ごろコンサートへ。
↓ホテルの前の緩やかな坂道に水遊びのできる細く浅い水路があり、子供たちが大喜び
↓Makartsteg橋(恋人たちの誓いの鍵で橋も落ちそう~!)からの眺め
賑やかに市の立つユニヴェルシタ広場で妙なものを発見!↓「マルモットのクリーム」って?
上の写真を撮っていたら、これからスタンドで朝食するというPさんとばったり!昨夜のぺリコールの後、遅くまでMDLのメンバーと飲んだそうで眠たそうですが、この日は3公演制覇するそうです。Pさんは働き盛りで、激務の合間を縫ってザルツブルクまでこられたのですから、当然頑張りますね~(^^♪
祝祭大劇場までの通りに塩専門のお土産屋さんができていて、ここで友人のお土産を購入。
↓コンサートなので気楽な服装で来てみれば・・・やはり侮れないザルツブルク、ドレスアップの方たちが多かったです
♪~「ORCHESTERKONZERTオーケストラコンサート」@Großes Festspielhaus 11:00~ 110€
Interpreten: Daniel Barenboim, András Schiff, Staatskapelle Berlin
Werke von Gioachino Rossini, Edvard Grieg, Peter Iljitsch Tschaikowski
Interpreten: Daniel Barenboim, András Schiff, Staatskapelle Berlin
Werke von Gioachino Rossini, Edvard Grieg, Peter Iljitsch Tschaikowski
プログラムはロッシーニのセミラーミデの序曲~グリークのピアノ協奏曲(Aシフ/P)~休憩~チャイコフスキの交響曲第一番「冬の日の幻想」
前回でも書きましたが、今年はロッシーニの没後150年記念なので、バレンボイムもあえてこの曲を選んだのでしょう。。。バレンボイムとベルリン歌劇場オーケストラの奏でるセミラーミデは重厚でご立派(笑)軽やかなロッシーニの愉悦感には浸れませんでした。何年か前に聴いたゼッタ&ベルリン・ドイチェオパーは良かったのになと懐かしく思い出されました。シフのグリークも違和感がありましたが、このバレンボイムとの組み合わせ自体が異色?なのかも。こういう音楽祭ならではの面白さでしょう。最後は素晴らしいチャイコフスキ―の瑞々しさとロシアの哀調、重厚さあふれる演奏にどっぷり浸って終わりました。
ホテルまで迷路のような路地歩き。↓可愛い木製の人形や飾りのウィンドー
再びホテルに戻り、近くのカジュアルなレストランで昼食、テラス席が混んでいたので、室内の席へ。食事の途中で急に激しい雨が降ってきたので、ラッキーでした。
↓ホテルが目の前
↓海老のグリル
午睡の後はオペラへ。橋の近くでまたPさんと遭遇。大興奮の「カマレナのリサイタル」のお話を伺い「しまった!!」と後悔しつつ会場へ。カマレナは4年前の6月に聖霊降臨音楽祭で「チェネントラ」のドン・ラミーロを聴いていました。あの時のバルトリのチェネントラ(スニーカーにエプロンのお掃除おばさん)姿でカマレナのリサイタルに闖入、客席も大層な盛り上がりだったそうです。当夜のオペラの休憩時にカマレナをみかけましたが、4年前のあか抜けない(ごめんなさい)お兄ちゃんから今やトップのフローレスに迫る勢いの堂々たる(お髭も素敵な)テナー歌手に拍手~(^^♪
♪ロッシーニ「L'italiana in Algeri 」@Haus fur Mozart 19:00~ 340€
Jean-Christophe Spinosi, Musikalische Leitung
Moshe Leiser, Patrice Caurier, Regie
Jean-Christophe Spinosi, Musikalische Leitung
Moshe Leiser, Patrice Caurier, Regie
Cecilia Bartoli:Isabella
Peter Kálmán:Mutafa
Edgardo Rocha:Lindoro
Alessandro Corbelli:Taddeo
José Coca Loza:Haly
Rebeca Olvera:Elvira
Rosa Bove :Zulma
Philharmonia Chor Wien
Ensemble Matheus
Ensemble Matheus
Luca Quintavalle:Hammerklavier
この公演のチケットは完売で取れないものと諦めていたのですが、3月のヨーロッパから戻ってきて再トライしたところ、一枚売りに出ていました。もう迷わずにゲット(しかもオーケストラ席最前列!)。スピノージも4年前の「チェネレントラ」以来です。彼の指揮はロッシーニやバロックしか聞いてませんが、今回も心弾む爽やかな序曲で幕が開きました。実はこのオペラの生舞台は初めてです。イタリア的なカラフルで楽しい演出で、歌も芸も達者なキャストに幻惑されつつ、ロッシーニの愉悦に浸りました。当然のことながら、バルトリ姐さんのイザベッラはグラマラスなイタリア美人にぴったりです。リンドーロのエドガルド・ロチャも大健闘。特に一幕一場でのイザベッラへのアモーレのソロが素晴らしくてうっとりでした。怪演のムスタファのペーター・カールマンやタッデオのコルベッリにも大拍手。あっというまに幕が下りたような気がするほど、難しいことも何も考えずに舞台に没頭できました。
↓ラクダに乗ったイザベッラの登場は刺激的(笑)/プログラムからスキャン
↓カーテンコール/イタリア人の奴隷がサッカーチームに(笑)
↓帰途の橋の上からの夜景(船のレストラン?)
↓ホテルと同じ建物の中にあるイタリアンで,シュパーゲルとチョリソのパスタの夜食
夜は涼しくなりますが、日中は25度くらいに気温が上がり、春物の衣服計画が大幅に狂い汗かきかきここまできましたが、早くも明日のガラコンサートを残すだけです。
予習CD/ロッシーニ『アルジェのイタリア人』CD/Amazon Music Unlimited
クラウディオ・アバド指揮 ウィーンフィル
アグネス・バルツア、フランク・ロバルド、パトリシア・パーチェ、ルッジェロ・ライモンディほか
ブログからは遠ざかる日々が続き、すっかりご無沙汰してしまいました。札幌は猛暑日はごくわずかでしたが、蒸し暑い雨の日が続きました。青森県の2泊ツアーや東京1泊旅行、夫の初盆、墓参り、次女一家の夏休みの帰郷などなど・・・慌ただしく過ごすうちに、今日で8月も終わります。北海道の短い夏も去って行きますね。。。
by alice (2018-08-31 16:22)