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(3-2)ロンドン(ロムジー) [2018春イングランドロマネスクとオペラの旅]

~続きです


  次第に気温も上がって、ロマネスク遠足には最適な気候です。数分遅れのバスに乗り(往復7.1£)ロムジーへ。終点のバスターミナルで降り、賑やかな日曜バザールのたつ広場を抜けると


↓ロムジー大聖堂へ抜ける門が見えてきました

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 上記の門を抜けると一般の住宅の間の細い道を右折します。見逃しそうな入り口なのですが、警備員さんがたっていて、修道院への道を指示してくれました。初夏の花の咲く小道を抜けるとロムジーアベイの教会の南側にでました。

一組の家族がのんびりランチ中で静かです。↓猫もまったり

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↓私が近づいても知らぬ顔。そのうち子供たちがやってきて・・・逃げてしまいました。

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☆ロムジー修道院/Romsey Abby

 オリジナルは907年にエドワード王によって建てられた女子修道院。最初の建物は多分木製でしたが後に石造りに建て直されました。960年代には衰退していた修道院をエドガー王によって再興され、後にベネディクト修道会の傘下に入りました。この教会は聖マリアと聖Ethelflaedaエテルフレーダ(創設したエドワード王の娘)に捧げられています。現在の教会はノルマン様式の教会として1120年に建設が始まり、1240年に完成したものです。西側のアーケードの一部は13世紀になってから完成したのでゴシック風ですが、全般に初期のイングランドのロマネスクスタイルを保っています。


プランと全体図(Google earthから)

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 南側の扉口から中に入ると日曜のミサが終わって、赤い僧服のシスターが幼児の遊んでいた遊具をかたずけているところでした。赤いロングの僧服姿のシスターを初めて見たのでびっくりしました。親切なかたでガイドしますよと声をかけてくださったのですが、自由に回りたいのでパンフレットだけいただきました。それでもいつの間にか傍にいて、あれを見てね!これを見てね!と念押し(笑)


↓内部は三廊式。大アーケード、トリビューン、クリアストーリーの三層形式。

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大アーケードの半円アーチはジグザグ模様


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↓St Mary Chapel に残る13世紀初頭の壁画。「聖ニコラスの生涯」らしいのですが・・・。

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↓「十字架降下」の浮彫。キングエドガーによって再興された960年代のもの。初めは金と宝石で飾られていたそうです。ビザンティンの影響も観られ、触れば崩れそうな古さですがガラスに入れられることもなく、信仰に支えられている様子に感動しました。

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南東後陣外観.軒持ち送りに奇怪な動物たちの姿が刻まれています。

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↓南外壁に残る11世紀初めの「女修道院長の扉口Abbess's doorway」と右に磔刑のキリスト像

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キリストの頭上に神の手が差し伸べられています。風雨にさらされ摩耗しているとはいえここまで保存されているのは素晴らしい~!


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 教会東側の広場でもバザールが開かれていて、美味しそうな匂いが・・・でも疲れて何処かに座りたいのとトイレ探しで、街角のカフェへ。バスの時間までホットケーキとコーヒーの軽食。バスでウィンチェスターに戻り駅前で下車。列車でロンドンに戻りました。でコヴェントガーデンのホテルに預けていたスーツケースをピックアップ、タクシーでヴィクトリア駅近くのホテルへ。The Z hotel Victoria 3泊(朝食含め約400£)


ヴィクトリア駅に近いホテルはロンドンから南西方面への日帰り旅行には便利と探したのですが駅なかの高級ホテルはバカ高く、予算内のここを選んだのですが・・・。タクシーで着いたもののホテルの玄関が分かりません。というのはグランドフロアが一般のカフェで、そのレジがホテルのレセプションも兼ねているのです。チェックインの時はたまたまハッピーアワー(チーズ、果物(葡萄)、ワインがフリー))で、混雑の中ようやく部屋へ。

予約した時は窓のない部屋とは聞いていましたが1泊20.000円でこれほど狭いとは・・・。ロンドンの物価高が身に沁みました


↓部屋/狭い通路の突き当りにダブルベット、ガラス張りのバスルーム(シャワーのみ)


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オペラもなく、ほとんど寝るだけだからと思いましたが、やはり1日目は息苦しさがありました。ホテルに戻ってもリラックスできないせいか、腰痛も心配でしたし・・・。


この日はほとんど食事らしい食事もとっていませんでしたが、食欲もありません。こういう時はやはり日本食が恋しいので、近くの寿司屋へ。ロンドンでは評判の良い店らしいので、素敵な内装でサービスも上々。巻きロールコース(スープ、デザートつき)と白ワインをオーダー。しかし、先にうやうやしく運ばれてきたスープは味噌汁(笑)巻き寿司は美味しかったです。日本の倍のお値段とこの辺で悟りの心境でした。サービス料込みで35£。





 

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