(4)台北~東京 [2018秋から冬 台北&ドイツの旅]
11/22(木)台北松山9:00→羽田12:40
羽田ザ・ロイヤルパークホテル1泊
羽田ザ・ロイヤルパークホテル1泊
結局朝食抜き、機内食少々、夕食抜きという過酷な食生活の一日を過ごす羽目になりました。羽田の国際線ターミナルに隣接するホテルだったので、なんとか最小限の動きで済ませられたのも幸いでした。札幌出発直前にホテルあてに送ったスーツケースも無事届いていました。部屋に入り休息仮眠。
目覚めると熱っぽいので、明日からドイツですし、無理しないほうが良いかもと思いましたが・・・諦めきれず初台へ。
♪~ファジョーリリサイタル 19:00~@東京オペラシティコンサートホール
ザルツブルク、チューリッヒに続いて3回目のファッジョーリですが、進化し続けるファジョーリ!ヘンデルもジャズか!と思わせるようなのりで舞台を動き回り、歌うのですから心底驚嘆しました。体調は悪くて、無理を承知でやってきましたが、来て良かった~!
ヴェニス・バロックオーケストラの最初の演奏には???正直下手で
公演はどうなるのかな・・・でもファジョーリの熱いパフォーマンスに乗せられたかのように、次第に良くなり安心。。。
↓アンコールは結局3曲(薄い字はヴィンチのアルタセルセのアリア)最後のヘンデルの名曲「涙の流れるままに lascia ch'io pianga」は客席の主に前列に座っていた女性たちとの合唱になりました。その美しい歌声は天使のようでした。
ヨーロッパまで追いかけの熱いファンがいることは承知していましたが、こんなにファンと共にあるカウンターテナーは今までいたでしょうか・・・感涙。休憩時にはファンが友人たちが集まりました。コンサート後の飲み会もいつもの2倍くらいの集まりで盛り上がったそうです。私は旅が続くので事前に欠席を伝えてました。
羽田のホテルに戻りました。明日のフライトは11:20なのですが、ぎりぎりまでホテルで過ごすことにして、札幌に送り返す台湾で着た衣類やお土産などを宅配の段ボールに詰めて、レセプションへ。これで一安心と眠りにつきました。
↓ホテルの部屋、窓側がバスルームというのは珍しい造りです
(3)台北(九份) [2018秋から冬 台北&ドイツの旅]
11/21(水)
今日は台北観光最後の日です。映画の「非情城市」や「藍色夏恋」、「ク―リンチェ少年殺人事件」、最近の文学ではお気に入りの東山彰良の「流」「僕が殺した人と僕を殺した人」の舞台になった台湾(主に台北)がショートトリップとはいえ身近に感じられて嬉しい気分。九份へ向かいました。
朝食後ホテルのシャトルバスでMRT圓山駅へ。そして九份行のバスが出る忠孝復興駅からバスで向かいました。バス停はSOGOデパートのガード側で、すでに20人ほどが列に並んでいまして、1台は置いていかれたのですが、数分で次のバスに乗れました。途中基隆の町を通り抜け1時間半ほどのバスの旅です。台北の街を離れると古い電線が垂れ下がる崩れそうな建物も多々・・・。
↓九份老街のバス停で降車
↓高台にあるバス停からの眺め
↓九扮のメインストリート基山街へ。狭い通りに大勢の観光客
↓入り口近くの臭豆腐屋さん。ここはあまり匂わないので、お試し。揚げた臭豆腐に酸味のきいたキャベツなどが載って美味しい~。
少し先へ進みますと
↓大鍋のスープと魚の団子。きびきび働くお姉さんたち。
↓魚丸湯を食べました。あっさりした味。テーブルに乗った香辛料で調節できます。
お土産は買わないつもりでしたが、あまりにも安いので、台湾元も残りそうとからすみを購入。
↓豊崎路の階段を上ったり下りたり、疲れて「九份茶坊」で一休み。
↓テラス席は満席なので室内へ
↓お茶うけはピスタチオの炒ったもの
↓九份茶坊の近くの展望台から
夕方まで待つと赤いランタンに灯りがついて綺麗だそうですが、それまで待つ体力はありませんから、そろそろ帰り道へと急ぎます。
↓九份のランドマーク阿妹茶樓
帰りのバスは降車したバス停とは違う階段を降り切った道の「九份バス停」へ。台北に戻りました。
夕食には早い時間でしたが鼎泰豊の本店へ。東門駅のすぐ近くなので迷わず行けました。すでに何人かは並んでいましたが10分ほどで名前と注文の皿を書き、数分で案内されました。従業員のきびきびした接客はさすがですが、お値段は台湾価格より日本価格かも。でも台湾元が余りそうでしたので、トリュフ入りのを奮発して・・・
おなかがいっぱい!食べ過ぎました。タクシーでホテルに戻りました。
↓夜景に映える圓山大飯店
↓ホテルの門
台北最後の夜、気分良く眠りにつきましたが・・・夜中に目が覚めシマッタ!食べ過ぎておなかを壊したのです。いつもの懲りないパターンです。ああ~明日は東京まで移動とファッジョーリのコンサートがあるのにぃ~涙。
タグ:九份
(2-2)台北 [2018秋から冬 台北&ドイツの旅]
~続きです。
台湾の国立故宮博物館についてはその収蔵品や成り立ちなど、中国本土の歴史を抜きにしては語れません。しかし、貴重な文化遺産が本土の戦火を逃れて、ここ台北で安住の地を得たのは喜ぶべきことです。いつかは訪れたいと願っていましたので、はやる気持ちを抑えつつ向かいました。
↓故宮博物院入り口。この日は28度まで気温が上がり汗だくで階段を上りました。
☆国立故宮博物院
北京故宮(紫禁城)の清朝内府に所蔵されていた書画、陶磁器、工芸品などを主に収蔵。1965年に現在地の新館が落成、中国美術の宝庫となっています。先ずは3階の特別展いくつかを鑑賞。カメラOKでしたので、気に入ったものを何枚か激写。
とても残念だったのは「翠玉白菜」貸出中で観られなかったこと。
↓「翠玉白菜」と「肉形石」は博物館の至宝。日本語の解説のあるのはこの2作品だけです(ほかは英語)。
↓「肉形石」焼き豚の旨い香りが漂ってきそう~!清朝
鐘・鼎の銘文-漢字の源流展より
↓「毛公鼎」西周晩期(BC8世紀ごろ)/祭祀儀礼に使われた器。内面に500字の銘文
↓「宗周鐘」西周晩期厲王時代。祖先の祭祀用の楽器。上の鼎と同じく銘文122文字が刻まれています。
玉器の展示室へ。小品から順にお気に入りだけ写しました。
↓「四神紋玉帯扣」ベルトのバックル /東漢(日本では後漢と呼ぶ)時代
↓「碧玉屏風」 日中戦争時に日本の天皇に献上。戦後戻されました。
古代青銅器の輝き展へ。
↓「乳丁紋羊首罍」商時代晩期(BC13世紀からBC11世紀ごろ)の酒器
↓紋鏡 /東漢時代(8~220年頃)日本にも伝来して、正倉院にも収蔵されています。
↓「連枝鐙」鐙(あぶみ)は高いところに登るという意味もあるそうです。枝を登る猿たちがユーモラスな燭台
漢時代(BC206~AD220)
↓「殷句壺」西周中期(BC10世紀~9世紀)の酒器(部分拡大)
ここまでで2時間ほどですが疲労感甚だしく、1階のカフェでお茶とケーキで休憩。タクシーでホテルに戻りました。
夕食は夜市に出かける元気もなく、ホテル内のレストランで、夜景を眺めながら飲茶の入ったコースをいただきました。
タグ:国立故宮博物院