SSブログ

(2-2)ベルリン [2018 冬の旅(ベルリン、ウィーン、トスカーナ]

~続きです。


アッシリア美術の展示室には初期~中世キリスト教関連の展示もありました。


↓イヤリング?鳩とクロスのゴールドにバロック真珠が綺麗です

 


DSC_0934.JPG


↓スペイン系の板絵のようです(詳細不明)


DSC_0936.JPG


 最後はイスラム美術の展示室ものぞいてみました


↓象牙のホルン(10~12世紀)とケース(11世紀/シチリア島)


DSC_0937.JPG


↓「家禽またはペリカンの浮彫」ペリカンはゾロアスター教徒に人気のあったモチーフで、悪魔と戦う鳥と信じられていたそうです。

DSC_0944.JPG



↓3階の展示室から眺めたバビロンの復元ストリート

DSC_0941.JPG


↓最後はイスラムの「Mschattaファサード」ヨルダン。ウマイヤ王朝時代734-744の建造

DSC_0942.JPG


↓近寄ると細かい彫で埋め尽くされているのが分かります。

DSC_0943.JPG


ここまででほぼ2時間…フルオープンしたらランチをはさんで丸一日はかかりそうです。


 外に出ると厳寒の中を20人ほどの行列ができていました。携帯電話で予約できるのを知らないのでしょうか?

時折吹く風は札幌でもめったにないほど凍える冷たさ。フードをかぶりマフラーに顔を埋めるようにして歩きました。


↓明日観劇予定のウンター・デン・リンデン歌劇場

IMG_1086.JPG


 ランチはウンター・デン・リンデン大通りに面したドイツ料理の店で。10年前にも入ったことがあったので懐かしく、↓ベルリナービールとソーセージ、ザワークラウトもたっぷりでした。


IMG_1089.JPG


 ホテルに戻り仮眠後、歌劇場の向かいから200番のバスでフィルハーモニーへ。寒い時期なのでGフロアーをはじめ各フロアにも臨時のコート預けができていて、並ぶこともありません。さて、今夜はチケットをとるのに大層苦労した(最後はプロにお願いして)コンサートです。席は上階Dブロックですが最前列でした。(111€+手数料6500円)


♪~ベルリンフィルコンサート(指揮:サイモン・ラトル ピアノ:バレンボイム)

今夜のプログラムはドヴォルザーク『スラブ舞曲』~バルトーク『ピアノコンチェルトNO.1

』~休憩~ヤナーチェク『シンフォネッタ OP.60』というSuccessful Musical Exports from South-Eastern Europe(日本では東欧と呼ばれる国々の作曲家)を取り上げた演奏会です。

以下の解説はBERLINER PHILHARMONIKERのデジタルコンサートから~


>ダニエル・バレンボイムとベルリン・フィルとの長い芸術的パートナーシップは、バルトークのピアノ協奏曲第1番から始まりました。1964年6月、ブーレーズ指揮ベルリン・フィルとの初共演で彼にこの曲を弾くよう強く勧めたのは、当時楽団のインテンダントだったヴォルフガング・シュトレーゼマンでした。バレンボイムは早速楽譜を取り寄せ、当時まだ演奏されるのが稀だったこの協奏曲にすぐに愛着を抱くようになります。バルトークはこの第1ピアノ協奏曲を古典的な3楽章形式で書きましたが、ピアノの役割はそれまでの協奏曲とまったく異なります。ピアノを打楽器として位置づけ、エネルギーに満ちた舞踏的な性格をこの楽器に与えたからです。バレンボイムは以来頻繁にベルリン・フィルに客演してきましたが、この協奏曲をソリストとしてベルリン・フィルと共演するのは1964年以来今回が初めてです。


サー・サイモン・ラトル指揮の当演奏会では、このほかドヴォルザークのスラブ舞曲集 op.72が取り上げられます。ドヴォルザークは第1集にあたるスラブ舞曲集 op.46で国際的な名声を獲得しますが、その数年後に発表したこの第2集ではチェコ以外のスラブ地域の舞曲も取り入れました。第1集に比べて、メランコリックで内向的な曲を収めているのが特徴といえます。ラトルとベルリン・フィルはこれらの作品を単独では頻繁に演奏してきましたが、第2集をまとめて取り上げるのは稀です。

メインの演目は、チェコを代表するもう一人の作曲家、ヤナーチェクのシンフォニエッタ。ラトルはこの作曲家に特別の愛情を抱き、すでに《利口な女狐の物語》、《イェヌーファ》、グラゴル・ミサなどを取り上げてきましたが、シンフォニエッタをベルリン・フィルで指揮するのは2007年以来久々となります。金管楽器による輝かしい冒頭のファンファーレは、1926年に「ソコル」体育協会の祭典のために書かれ、ヤナーチェクは後に5楽章の管弦楽作品へと拡張させました。当時建国間もないチェコスロバキアへの愛国心と彼の故郷のブルノへのオマージュが込められたこの作品は、フィナーレに至るまで力強く、熱狂的に鳴り響きます。<


 この3曲の組み合わせの妙はラトルの熱の入った指揮とともに最高の相乗効果で迫ってきました。ラトルも今期いっぱいでベルリン・フィルから退くことになります。バレンボエムとの共演も音楽監督としては最後の共演かもしれません。お二人で盛り上げたベルリンの音楽シーンの素晴らしさをあれこれ思い出さずにいられない夜でした。


 ところが、帰途は大チョンボ!!ボーッとなっていたのでしょうか・・・バスが来た!と慌てて乗ってしまいました。お得意の?反対方向乗車(汗)。しかもすぐ降りるにしてはティア・ガルデンの暗い道が続きますので、降りても反対方向のバスを待つのは怖い・・・明るい道に出てインターコンチネンタルHが見えたので降車。結局タクシーでホテルに戻りました。(12€)

夜食はホテルのバーで赤ワインとクラブハウス・サンドイッチ(日本の4倍くらいはある)を1/2は頑張って食べました。部屋に戻り、大きなバスタブでゆったり温まり就寝。


nice!(0)  コメント(4) 

(2-1)ベルリン [2018 冬の旅(ベルリン、ウィーン、トスカーナ]

2/24(土)


 昨夜はベットに入ってから「さて、明日は何処に行こうか?」と思案。ベルリンも今回で8回目くらいになり、美術館も現在修復中の現代美術館を除いてはほぼ訪問済み(主要なところは複数回)です。この寒さでは(マイナス6度から10度)あまり遠出はできません。前回行列で入場できなかったぺルガモン博物館へ行くことに決めて、HPから11時に予約もできました(12€)。これで念願のアッシリア美術も観られそうと安心して、熟睡・・・の筈でしたが、早朝3時には目覚め6時ごろまでウトウト。


 朝食は予約済みでしたが手違いがあり、レセプションでごたごた。昨夜も見せたBookinng.comの予約書を部屋から持ってきて、再度確認後ようやく納得してもらいました。昨日は機内食が唯一のまともな?食事でしたから、空腹でもあり不機嫌な私でした。


↓ブッフェの朝食

IMG_1090.JPG


 札幌より寒く感じるのは雪がないせいでしょうか?まぶしいほどの青空が広がるベルリンの冬の朝。肝心の毛糸の帽子を忘れてきてしまい、フードをすっぽり被って10時半ごろ外出しました。


↓ホテルの前には赤煉瓦の新古典様式フリードリヒス・ヴェルダー教会(19世紀:カール・フリードリッヒ・シンケルの設計)


IMG_1083.JPG


↓教会の右横は小さな広場(ベルリンのシンボル?熊たち)

DSC_0905.JPG


↓熊の広場から見たホテル


DSC_0906.JPG


 徒歩数分の博物館島へ。↓帰りに余力があれば寄るつもりだった旧博物館・・・。

IMG_1085.JPG



 ペルガモン博物館Pergamonmuseumは土曜日だというのに、この寒さでは誰も並んでいません。時間前でしたがi Phoneから予約画面のコードを読み取って即入館できました。1993年に母娘3人で訪れて以来ですが、今回は大規模な修復中とあって超目玉の「ゼウスの大祭壇」は観られません


↓バビロンで出土された「イシュタール門」新バビロニアの王ネブカドネザル2世(在位BC605~BC562)の建造。彩釉煉瓦による浮彫装飾。

DSC_0907.JPG


DSC_0908.JPG


DSC_0909.JPG


↓「ミレートスの市場門」小アジア、イオニア地方の古代都市の遺跡


DSC_0910.JPG


↓「オルフェスのモザイク」2世紀 個人の邸宅食堂跡から出土、自然石とガラス製。

DSC_0913.JPG


↓ローマ時代の遺跡を飾っていた美しい模様の数々。後のキリスト教の聖堂にも転用された装飾文様。


DSC_0916.JPGDSC_0917.JPG


DSC_0918.JPGDSC_0919.JPG  


このあたりから中近東美術部門のアッシリア関連展示へ進みます


↓アッシリアの王アザルハドン(BC7世紀)の勝利の碑の浮彫

DSC_0921.JPG


上のレリーフのトップ右に月と太陽(有翼 後にアッシュール神となる)

DSC_0920.JPG


↓上の部分のデッサン(NETから拝借)

Victory_Stele_of_Esarhaddon_detail[1].png


↓ずらりと並んだメソポタミア北部のテル・ハラフの神殿跡から出土された浮彫「有翼の動物や一角獣など」


DSC_0923.JPG


DSC_0925.JPG


↓中央の「一角獣」のアップ

DSC_0926.JPG



↓ 同じくテル・ハラフ出土の「大きな鳥像」

DSC_0928.JPG


↓「牡牛の狩猟」BC9世紀ごろ。 右の3頭の馬は伊のタルクイニアの博物館で観たものによく似てます。


DSC_0930.JPG


↓「精霊/部分」の持つバックにも楔形文字がびっちり刻まれています。祈りの言葉でしょうか?

DSC_0933.JPG


続きます~





nice!(0)  コメント(2) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。