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2013夏の旅(6-1)バーデン・バーデン~ストラスブール [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/13(土) baden-Baden9:30→Apprnweier(乗り換え)→Strasbourg10:34

ストラスブール/Hotel De Rohan 2泊

 夏の繁忙時期だけだと思いますが、バーデン・バーデンのホテルの朝食室は狭くて大混雑。仕方なくバーコーナーのカウンターでいただきましたが、高い椅子の上り下りがこの歳ではスムーズに行きません。こんなところでハイチェアーから転がって怪我をしては恥ですから、用心しつつ思わず「よっこらしょ!」っと日本語が(笑)

↓ 8時半過ぎにチェックアウト、バスでバーデン・バーデン駅へ。

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 そして列車に乗りストラスブールへ(11.8€)。国境の町Apprnweierで乗り換えましたが、この駅はストラスブール方面へのホームが離れていて階段がありますので、荷物の重い方は要注意です。写真には写ってませんが、大きなスーツケースを運んでいる方もかなりいました。ストラスブールは人気の観光地なのでアジア人も大勢乗っていましたが、中国人と韓国人ばかりで日本人はゼロ。ここだけではなく、日本人観光客は少なかったです。

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 さて、到着した懐かしのストラスブールの駅です。1996年以来ですから17年ぶり!古い駅舎はそのままにガラスのドームでカバーされていました。なかなか素敵ですが、今は夏本番ですから暑い~!

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 暑くてふうふういいながら駅前からタクシーでホテルへ直行。大聖堂にごく近いホテルは1階は表と裏が通り抜けでき、それぞれテラス席の洒落たレストランを併設しています。レセプションはレストランのレジと同じ場所で、初めは分からなくてきょろきょろ。優しいマダムがまだ昼前でしたが、掃除係に連絡してくれて、部屋を空けてくれました。

↓ 部屋は2階で、観光客がひっきりなしに行きかう道に面していましたが、防音されているのかその割に静かでした。

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 洗濯を済ませ、1時間ほどしてから外出しました。目の前にストラスブール大聖堂が17年前と変わらない堂々たる姿で建っていました。ゴシックのカテドラルですが、夏休みの土曜日とあって(翌日は革命記念日/パリ祭)、観光客で混雑していました。

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↓ カテドラル方向からホテルを撮影

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↓ ホテルの並びのレストランでランチ。キリリと冷えたリースリングの白ワインにランチ・ムニュを選びました。前菜のサラダも◎

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↓ メインはやはり名物のシュークルート。酢漬キャベツが下に隠れて見えないほどの肉やソーセージなど◎。美味しかったので頑張りましたが、半分がせいぜい。。。

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↓ デザートは甘すぎて△

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↓ レストラン

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  カテドラル広場の南側は大工事中です。地下を駐車場、地上は公園になるようです。その工事の柵の通路を通って

☆ウーブル・ノートルダム歴史博物館MUSÉE DE L’ŒUVRE NOTRE-DAME, MUSÉE HISTORIQUE

 当初は大聖堂の倉庫の管理に割り当てられた14世紀から16世紀の建物に1939年に造られたこの美術館は、11世紀から17世紀の間におけるストラスブールとライン上流地方の美術の変遷を展示しています

 ここはぜひ再訪したいところでした。なぜなら前回訪れたときはロマネスクを知らない頃でしたから、見逃しが多かったのです。もうあまり記憶にないのですが、建物自体は変わっていないようです。

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↓ チケット売り場の横の古い階段。最後はここから降りてきました。

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↓隣がロマネスクの彫刻の展示室になっています。2、3年前に購入した「AlSACE ROMANE」がきっかけで、今回の旅を計画しました。

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↓ ストラスブールの南10KのESCAHUの旧修道院回廊の遺構。一列に並んだ柱頭彫刻はなかなか見ごたえがあります。「神殿奉献」

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↓ まだ色が残っています。ピンボケですが、「キリストの洗礼?」

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↓「ライオン退治の男」

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↓ 同じくEschau旧蔵の洗礼盤。欠けたところもありますが、

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↓ 「墓を訪れる三人の聖女」や「神殿奉献」「エルサレム入城」など、ほのぼの感のある素朴な彫が、上記の柱頭彫刻との調和を見せています。(同一の彫刻家?)

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 Eschauはストラスブールからトラムとバスで当初訪れるつもりでしたが、創建は1050年でオリジナルの部分は残っているようですが、全体的な佇まい、外壁の塗などに違和感があり、また貴重な遺構はここにあるということで行きませんでした。

↓ステンドグラスの「キリストの顔」Christ de WISSEMBOURG(1060頃/ 上ライン) ロマネスク初期の作例として知られています。

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↓ ゴシック期のもの

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 建物は複雑です。いったん中庭にでてから、また違う棟に入りますと中世ゴシック(特にカテドラルのオリジナル)が展示されています。

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↓ ゴシックの微笑の天使

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↓ ここは以前来た時と変わっていないようです。奥の部屋にカテドラルの扉口のオリジナルが見えました。

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↓ そのなかで以前の訪問で強く印象に残っていたのは「La Synagogue」。旧約の象徴である目隠しされた女性像です。

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↓ アップで撮りましたが少々怖い感じ。旧約の象徴=ユダヤ民族の差別につながっていく図像なのです。

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↓ こちらはその対照にある「L'Eglise」。新約の象徴=キリスト教徒を表わしています。勝利の冠と十字架

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2体ともに大聖堂南扉口を飾っていました(1230年頃)。バーセルで観たヴィッツの同主題の目隠しされた女性の絵画を思い出しました。ナチによるユダヤ人迫害のあの悲劇の芽がここにあるのです。ドイツとフランスの国境のライン流域は歴史的にも地理的にもユダヤの民にとってのみならず、アルザス地方の住人にとっても苦難の土地だったでしょう。今はこうして木組みの美しい家々に夏の花が咲き乱れる平和な風景です。美と醜、生と死・・・博物館のなかを巡りつつ想うのでした。

↓扉口上部の装飾彫刻 ライオンや奇妙な生き物が並んでいます。

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↓ ここから、外の緑の中庭にでて休憩タイム。この古風な場所にふさわしいアカンサスの花が咲いていました。

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↓ 塀の向こうに宿泊しているホテルが見えました。

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 続きます~


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2013夏の旅(5)バーデン・バーデン(カールスルーエ) [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/12(金) Baden-Baden10:34→Karlsuruhe10:49/14:39→Baden-Baden14:59

  ホテルとバーデン・バーデン駅は5Kほどの距離があります。ホテル近くのバス停から10分毎に走っているバスに乗り駅へ。

↓ バス停からホテル(左の白いビル)を見たところ

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 駅のホームの切符自販機でカールスルーエまで近郊扱いで6.3€でした。行くときは気がつかなかったのですが、この切符でカールスルーエのトラムも乗れたみたいです。帰りのマーケット広場から切符を買ったのですが、バーデン・バーデン行が表示され同じ6.3€でした。

↓ カールスルーエ駅前からトラムでマーケットプラッツまで。名前通りマーケットが並んでいます。帰りにアプリコットや木苺を買いました。

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 考えていたより大きな町で、人が大勢歩いて賑やかです。そのうえメインのカイザー大通りが工事中で、それを避けながら広場から美術館まで10分くらい歩きました。美術館の周辺は広大な王宮庭園になっていて、カールスルーエ城(州立博物館)も見えましたが、かなり離れています。帰りに寄るつもりでしたが、この日も暑くてパスしました。

↓ カールスルーエ州立美術館

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↓ ロマン主義の画家フュースリの「チェラドンとアメーリア」(1801)

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↓ ラファエル前派の?

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↓ ドイツ・ロマン派の画家フォイアバハの「ラベンナのダンテと若い女性たち」

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↓ フランス19世紀の風景画家コローも何点か。そのうちの好きな「コローのアトリエ、カンヴァス」(絵葉書)です。

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↓ 展示室兼コンサートホール

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↓ ここの美術館の宝は一番奥の部屋にありました。ようやく見つけましたが、嬉しさのあまりかカメラが歪んで、見苦しい・・・。

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↓ ドイツ・ルネッサンスの画家グリューネヴァルト「タウバービショップスハイム祭壇画」のキリストの磔刑が中央

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↓ 「キリストの磔刑」(絵葉書)

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↓ 向かって右にグリザイユで描かれた2枚の聖女の絵「棕櫚の枝を持つ女殉教者/聖ルチア?」101×43

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 ↓「聖エリザベス」95×43

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 それぞれ部分を拡大した写真でお分かりのようにグリザイユと言っても淡くベージュ系で着色されていて、それが画家の厳しい信仰の表現の中に柔らかさを感じさせる描写。修復間もないのでしょうか、セピア色がとても美しい。。。プリーツの衣装の描き方も素晴らしくて、しばらく2枚の聖女の前から離れられませんでした。中央の磔刑図も含めて、数少ないグリューネヴァルトの作品の中でも貴重なコレクションです。この作品はもとはデューラーの「ヘラー祭壇画」の翼部を構成していた4枚の聖女たちのうちの2枚です。多翼祭壇画の中央部のデューラーが描いた「聖母被昇天」は喪失。

 オランジュリーと呼ばれる別館の現代アートのコレクションは観る時間がなく(体力もなく)残念でしたが、ここでは最後にマルケやモダーソン・ベッカーも鑑賞できて、満足しつつ美術館を後にしました。

↓ フランス・フォーヴィズムの画家マルケの「サン・ミッシェル橋」

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↓ ドイツの女流画家(初期の表現主義の画家)パウラ・モダーソン=ベッカーの「果物」。 窓からの光で右にストライプが入ってしまいました。

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 ランチは美術館の近くのカジュアルなビッフェスタイルのレストランで。言葉が通じなくて、お魚のフライもソーセージもポテトも山盛り(涙)。でもビールは美味しかったので許します。トラムと列車を乗り継いでバーデン・バーデンに戻りました。バスの終点近くにブラームスが住んでいた住居跡が公開されているとのことでしたが、疲れたのでホテルで下車。夜のコンサートまで休んでいました。

↓ バーデン・バーデン祝祭劇場の裏手、噴水のある池と睡蓮。

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♪~Baden-Baden-GALA /Elina Ganca & Jonas Kaufmann  20:00~@バーデン・バーデン祝祭歌劇場

 今夜はコンサートなので、気軽かなと思いましたが、場所柄でしょうかかなり着飾ったお客さんたちで満席でした。今を時めくメゾ・ソプラノのエレーナ・ガランチャとテノールのヨナス・カウフマンの組み合わせですから華やぐのは当然といったところ。でもザルツブルグに比べるとなんとなくダサイ・・・。祝祭劇場のホールは収容2500席の大きな空間で、私の席は2階席の後方でした。指揮はガランチャの夫君Karel Mark Chichon、Deutsche Radio Philharmonie Saarbrucken Kaiserslauternというオーケストラ。この二大歌手の伴奏としては劣るのかしら?(というか名前を聞いたことがない)と思ったのですが、ガランチャのファンの方に夫君であると聞いて、納得(笑)でした。

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 プログラムは来シーズンのMETで共演を予想されるマスネの「ウェルテル」、サンサーンス「サムソンとデリラ」、ビゼーの「カルメン」からの有名な序曲やアリア、デュエットがⅠ部。Ⅱ部がヴェルディの「シチリアの晩鐘」の序曲、マスカーニの「カヴァレリア ルスティカーナ」の間奏曲やアリア、デュエットという内容。ポピュラーな曲ばかりでした。アンコールは良く覚えていませんが、声援に応えて、何曲も歌ってくれました。二人とも調子はあまり良くなかったようです。特にカウフマンはバイエルンからの脱け出しですし、疲れていたと思います。でも、人気者らしい笑顔のファンサービスと指揮のチチョンさんにも気を使って、気配りのいい男(笑)してました。チチョンさんは内助の功ならぬ外助の功?満席の大ホールにあまり慣れていない手勢のオーケストラとともに奮闘されていました。それなりに頑張ったね!と温かい拍手でした。余談ですが、帰国してからガランチャの第二子おめでた説が流れていて、METのウェルテルをチェック・・・シャルロッテはソフィー・コッホに変更になっていました。

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 昨年のザルツブルグに続いて、今年もカウフマンの歌声を聴けてシアワセ~☆爽やかな夜風に吹かれながら、プロムナードを歩きホテルへ戻りました。カールスルーエから買ってきた果物や手持ちのもので夜食を済ませ就寝。


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2013夏の旅(4)チューリッヒ~マウルブロン~バーデン・バーデン [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/11(木)ZurichHB10:00→KarlsruheHB12:49/13:19→Muhlacker14:08(バス700番に乗り換え)→Maulbronn14:25/16:37→Muhlacker16:55/17:21→Karlsruhe17:50/18:09→BadenBaden18:29

バーデン・バーデン/Holiday Inn Express 2泊

 今日からバーデンバーデンとアルザス地方を1週間回る予定です。スーツケースはチューリッヒのホテルに置いて、小さなキャリーバックと一泊用くらいの大きめな手提げトートを持ち、9時ごろチェックアウト。中央駅で、まずはチューリッヒからカールスルーエまでの切符を購入(154CHF)。

↓ 夏休み期間はエコノミー席は混むのでプルミエクラスで。1-2の配列。

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 ↓ カールスルーエの駅

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 カールスルーエは初めてですが、この日は荷物を預けて乗り換えだけのためで、翌日改めて来ることにします。大きな駅ですからコインロッカーも完備されています(小銭が必要)。ところが自動販売機ではMuhlackerが表示に出なくて買えません。駅員さんもどうしてなのか分からないといいますし(ドイツにしてはいい加減だわ~)、そのうち予定の電車の時間になり乗車。車内の検札もなくて、結局無賃乗車になってしまいました(ごめんなさい)。20分ほどでMuhlacker駅に着きました。バス乗り場は駅前にあり、まもなく来たバスでマウルブロン修道院へ。(往復10€)

↓Muhlacker駅バスターミナル。電光掲示板の表示があります。

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 地元の高校生のグループが一緒にマウルブロン修道院近くのバス停で降り、引率の先生らしい人が途中の道で迷っている私に「こっちよ~」と教えてくれました。高校生たちの後を歩き、バス停から数分で広い庭園、その向こうに修道院がみえました。ほっとする瞬間です。

↓ ところがかなり大きな改修工事中

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ややがっかりしながら広場に降りて行きますと、修道院の周りには木組みの素敵な建物がいくつか並んでいます。それぞれが由緒ある建築とあって、魅力的な中世の景観になっています。

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↓ その広場に面したマウルブロン修道院。 右側(木に隠れた部分)が改修中の教会堂玄関ホール(パラディース)です。

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☆マウルブロン修道院/Kloster Maulbronn

850年以上の歴史を誇る旧シトー会修道院で、アルプスより北部にあるヨーロッパの修道院の中でも、付属する建造物群を含めもっとも保存状態がよいといわれています。宗教改革後、1807年にプロテスタント神学校がここに設置され、現在に至っています。詩人のヘルマン・ヘッセがここの神学校に通ったことも良く知られています。1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。チケットは広場にある別の建物のインフォで購入。日本語の音声ガイドもあり、パスポートを預けて借りることができました。

↓ 平修道士用食堂

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↓ ゴシックスタイルの回廊(南西角)。工事中のため足場が写ってしまいました。

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↓ 教会内部

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↓ 修道士食堂

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帰途のバスの時間まで、広場のカフェでひと休み&撮影

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 ほぼ2時間の見学が終了。バスと電車と乗り継いでバーデンバーデンへ向かいました。カールスルーエからバーデンバーデンのラインは20分ですが、通勤帰りの人たちでかなり混みました。駅からはTAXIでホテルへ。

 ホテルの場所は劇場にも近く、建物の裏は遊歩道に面していて、静かな部屋で良かったのですが、冷蔵庫も、バスタブもなくて期待外れ。洗濯の後はチケット引換のため劇場まで行ってみました。

↓ すでに8時近くですが、まだまだ明るく、のんびり散歩。ホテル近くの古い建物。

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↓ バーデン-バーデン祝祭劇場/FESTSPIELHAUS BADEN-BADEN

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↓ この夜も演奏会があったようです。カジュアルな装いの若い人たち。

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↓ 遊歩道に沿って帰る途中のイタリアレストランで。アンティパスト・ミストと白ワインで軽い夕食。

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↓ ホテルの裏側。入口ドアは部屋のキーカードで開きます。

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バーデンバーデンは日本で言えば軽井沢?保養と避暑を兼ねたお客さんが多いようです。温泉施設もあるのですが、日本と違って水着が必要ですし、ホテルからも遠いので、未体験に終わりました。さすがに涼しくて熟睡。


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2013夏の旅(3)チューリッヒ [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/10(水) 

 今日はのんびり寝坊して、部屋が広いのでラジオ体操(ラジオがないので途中から自己流に)。身体のあちこちが痛く、昨日の疲れがかなり残っているのが分かりました。3☆のホテルにしては上等な朝食を済ませ、トラムに乗って中央駅へ。

↓ トラムの停留所「OPERA」、上のボードに次の電車は○分後と表示されます。

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 今日も朝から暑く日差しが強いのですが、湿気がなく日陰に入るとひんやり。中央駅近くのスイス国立博物館の見学をしました。ここは3回目ですが、特別展も面白そうなので行ってみました。

↓ 中央駅から見える☆スイス国立博物館(一部修復中)

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 左の建物は修復が済んだらしく、内部の常設の展示室もすっかり新しくなっていました。以前はやや日陰の身(目立たなかった)だった中世の彫刻などは入口近くに置かれていました。

↓ 中世美術の展示室(博物館のHPから)

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↓ 「荷車のロバに乗るキリスト」(11世紀) この形態は10世紀からあらわれたそうです。隣にゴシックのものが並べられて比較できます。キリストやロバの表情はやはりロマネスク期のほうが断然好ましいです。ロバに乗ってエルサレム入城するイエスの姿は棕櫚の日Parm sundayの聖体行列に欠かせません。そのために可動式で造られたのでしょうね。

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↓ 「ラロンの聖母」木彫りの聖母子像(12世紀) 聖母の腕が椅子の肘掛につながっているのは珍しい意匠と観ましたが、他にもあるのかも?

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↓ この彫刻も中世美術の部屋にあったのですが、詳しいことは説明パネルの撮影を忘れたため不明です。聖職者の戒めのために教会内に置かれていたものなのでしょう。中世末期?

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 特別展「ANIMALI」はいったん外に出てて、仮のプレハブらしい建物で催されていました。タイトル通り動物(蛇、龍、鹿、象など)がアートにどんなふうに表現されてきたのか美術品(ほとんどが彫刻)を観ながら考察するというのがテーマです。フランスやイタリアからの貸し出しも多く、動物ごとにコーナーができていて見易く構成されています。学生やシニアの団体も多く、かなり混雑していました。(カメラ禁止)

↓ 絵葉書ですが「魚の尾を持つ蛇/ラピスラズリ、ゴールドとエマイユでできたカップ」Giovanni Battista Cervini(1576)

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 大部分はキリスト教のイメージなので、中世から近世までのもの。ここの博物館以外の貴重な作品も多数展示され、人気を集めていました。

ランチはホテル近くのブッフェスタイルのレストランで。ここは物価の高いチューリッヒでは珍しくカジュアル系とあって、前年来た時よりお店も拡張(隣の建物にも同じ店)され・・・そのせいか前ほど美味しくなくてがっかりでした。午後の仮眠もたっぷりとって、夕方にはすっきり。今夜はグルべさまですからと「異国の女」風に気取ってオペラへ。薄墨色に淡いイエローの牡丹の絽の小紋にベージュ地の絹芭蕉の紅型の夏帯をあわせました。写真は撮り忘れましたので、帰国後追加しました。色が微妙に違いますが・・・。

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 Vincenzo Bellini「La Straniera 異国の女」19:00~@チューリッヒ歌劇場

指揮:Fabio Luisi   演出:Christof Loy

Alaide:Edita Gruberova   Isoletto:Veronica Simeoni   GrofArturo:DarioSchmunk    

Baron Valdeburgo:Franco vassallo       Osburgo:Benjamin Bernheim    Il Signore di Montolino:pavel Daniluk     Il Priore degli Sprdalierri:Reinhaed Mayr

 ベッリーニのオペラのなかではマイナー?一度も聴いたことがないので、一応はCD(アライデがチョーフィ)で予習してきたのですが、ちっとも集中できず・・・。乗れなかったこの演目もグルべさまが歌うときっと素晴らしくなるだろうと読んでいたのですが・・・。グルべさま体験の中では今までで一番感動できない舞台になってしまいました。年齢的に厳しいこと以上に不調だったと思います。高音はいつもの調子ではなく、中低音もぶら下がり気味。聴いている私も胸がドキドキ。でも終わり近くのアリアは声を振り絞って、決めるあたりはさすが!でした。ルイージも昨日に比べると女王様に遠慮していたのかも、控えめな演奏でした。メゾのヴェロニカ・シメオーニ、初めて聴いた方ですが、恋人の心変わりに嘆く歌や演技もなかなか良く、美人ということもあって、ブラバーでした。ほかはほとんど印象に残っていません。舞台奥に時々現れ消えていくアライデの影武者ならぬ影女王がグルべさまより背筋もピンと若い方で、実際にグルべ様が姿を見せたときはファンと言えども、やや落胆。こんな気持ちにさせる演出が悪いと八つ当たり(笑)。というわけで、ベッリーニの旋律に他の作品のように酔えないのが残念でした。

↓ カーテンコール

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↓ プログラム

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↓ チューリッヒ歌劇場のPR冊子

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 せっかく着物をきたので、ホテルのレセプションの女性に記念撮影をお願いしようと思ったのですが、生憎行きも帰りも宿泊客のかたとお話していたので、機会がなく・・・この後の公演も暑いのと疲れもあり、この一度だけしか着物は着られませんでした。残念。チューリッヒの夜は涼しくて扇風機を止めても安眠できました。


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2013夏の旅(2-2)チューリッヒ(ライヒェナウ島) [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

~続きです。

 バスで数分~10分位で、島の中央部に到達(一日パス6.5€)。バス停の目の前にマリーエンミュンスター教会が建っています。早速内部見学と入口へ。ところが今日はお葬式がこれから始まるから、2時間後にオープンというではありませんか!先にこちらを見学すれば良かったと激しく後悔しました。でもしょんぼりしている暇もありません。周辺は夏の野花が咲き乱れて美しい風景です・・・カメラは下手でも、綺麗に撮れたでしょうか。

☆マリーエンミュンスター教会(Munster.Mittelzell)

 724年に開基され、当時は小規模の木造単廊広間式の建築でしたが、現存していません。750年ごろにこれも小さな石造単廊教会に建て直されたと推定されます。その後はカール大帝の庇護のもと発展し、816年に新築献堂されました。このときのカロリング朝建築の部分が現在の壁体中核などにわずかに残存しています。オットー時代には西袖廊などの現在にも西正面に残る部分が建立され、1048年ハインリヒ三世の臨席のもとに献堂されました。

↓ 西正面/単塔状西構 教会前の広場はあまり広くなく、大木やお葬式の参列者や居て、こんな感じしか取れませんでした。

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↓教会の北西。隣家の庭付近から。

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↓ 正面右隣に修道院へのアーチ

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↓真紅の薔薇と修道院 。 ここに写本室や工房などがあったのかしら?何人もの優秀なというより天才的な画僧たちが暮らしていたのは1000年以上も昔のことですが、清楚できりっとした雰囲気がただよっているところでした。

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↓ 教会の周辺。木組みの家を背景に夏の野に咲き乱れる花たち。

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教会前のカフェで休憩ののち、近くのロータリー状の広場に建つ

☆ライヒェナウ美術館へ。

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↓ ファクシミリ版のライヒェナウ画派による写本挿絵がいくつか展示されていました。どれも簡潔な筆致と構図、豊かな色彩が見事です。「ハインリッヒⅡの朗読用福音書」はハインリッヒⅡ(973~1024)とその妃によってバンベルグ大聖堂に献呈されました。下右がそのキリストによって戴冠された場面(1014)と思われます(聖ピーターとポールを従えて)。現在はミュンヘン図書館に収蔵されています。

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↓ バンベルグ黙示録の「バビロンの妖婦」

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↓ こちらの福音書記者のほうが古そう。カロリング朝の影響が大きいです。詳しいことは調べてから追記したいと思います。

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ここで売られていた写本解説書はドイツ語の上かなり重く、旅が始まったばかりなので購入は断念しました。そのうち、日本で英語版(できれば日本語の)が見つかると思いますが・・・。

見学も終わり美術館の前から遠回りになりますが、島の西Niederzellにある聖ペーターとポール教会(Peter&Paul)を遠望してライヒェナウ駅に戻りました。Niederzellで下車すると夜のオペラに間に合わなくなります。涙を呑んであきらめました。いままではオペラのある日はこんなに遠くまで出かけることは無かったのですが・・・今回はやはり無謀でした。心残しながら帰途はシャフハウゼン経由でチューリッヒに戻りました。帰りの切符は駅にチケット売りの窓口がなく、四苦八苦しながら自動販売機(古いのか画面が光って読み取るのに難儀)で購入しました。26.5€。懐かしいシャフハウゼンを通過してまもなく、ライン川の滝が見えてきました。↓車窓から撮影。

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 乗り換えのときミスして各駅停車のほうに乗ったため、30分ほど遅れてチューリッヒに到着。トラムでホテルに戻りました。このとき何故か宿で1時間の時間があるはずと勘違い。出かけるころに気が付いたものの、オペラの開幕に30ほど遅れてしまいました。チケットの引換窓口はすでにクローズしています。クロークに係りの女性が立っていましたので、大声で呼んでようやく中へ。いつもはプログラム売りのお兄さんが私のチケットを預かっていました。そして、そおっと2階のバルコン席へ案内してくれました。ご迷惑おかけしました。

 リハルト・シュトラウス『ばらの騎士』 18:30開演 @チューリッヒ歌劇場

指揮:Fabio Luisi 演出:Sven-Eric Bechtolf

マルシャリン:Nina Stemme       オック男爵:Alfred Muff    オクタヴィアン:Vesselina Kasarova

ソフィー:Rachel Harnisch   ファニナル:Martin Gantner   歌手:Stefan Pop

  席は舞台に向かって左中央よりParkett-Logeの一列目。大好きな一幕目の甘いシーンに奏でられる曲はすでに終わっていました。恒例の観劇前の仮眠もできませんでしたから、居眠りするかもと心配でしたが、お洒落な衣装や舞台に懲りすぎない演出も好ましく、特に2幕目からのルイージの目の覚めるような生き生きした指揮にお目目パッチリ!そして、なんといってもニーナ・ステンメの輝かしい、全く無理を感じさせないのにパワフルでそしてフェミニンなソプラノにうっとり、気品のあるドレス姿も美しいマルシャリンでした。カサロヴァは最近は不調を伝えられ、私も4年ぶりに聴きました。細かい演技も溌剌としていて、二枚目半的なオクタヴィアンでしたが、歌唱はR・シュトラウスには向いてません。デビュー当時のロッシーニは素晴らしかった・・・遠い目。他はすでに忘れたことも多いのですが、チューリッヒの夏の音楽祭らしい熱気の感じられる公演でした。カーテンコールも華やかに終わりました。

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 夜になると20度以下に気温も下がり、涼しくなりました。さすが疲労困憊の態で宿に戻りました。今日はランチも夕食も軽くサンドイッチ程度で済ませましたから、空腹でしたが、手持ちのカップうどんでお腹をごまかし、シャワーを浴びて就寝。

  

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2013夏の旅(2-1)チューリッヒ(ライヒェナウ島) [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/9(火) ZurichBhf 8:37→Constanz9:54/10:22→Reichenau駅10:30/10:35→バスで島へ。帰途は島中央の美術館前15:03→Reichenau駅15:20→Singen15:56/16:06→Schaffhausen16:30/16:39→Zurich17:21

 ライヒェナウ島で、雨が降ったらとの心配も杞憂に終わりました。それよりもかなり暑く日差しも強烈なため、ハードな一日になりました。チューリッヒ中央駅まではトラム(3分から5分間隔)で15分くらいです(1ゾーンで2.6CHF)。中央駅の自動販売機ではConstanzはドイツ鉄道なので?表示されません。仕方なく行列に並び、窓口で購入しました。帰途は別のルートなので、片道31CHF(約3000円)の支払でした。乗り込んだ電車は空港駅も停まりますので、これから帰国される日本のシニア(60代)のご夫婦と相席になりました。2週間でスイスの山歩きを楽しまれたとか、日焼けされた笑顔も素敵な方たち。ご主人は現役時代はスイスに長期出張(しかもヴィンタートゥール!)されていたとかで、かの町の美術館の話もはずみましたが、空港駅まではあっという間、名残惜しい気持ちでお別れしました。

 コンスタンツは乗り換えだけで観光はできませんでしたが、名前からも想像できますが古都の趣を残した街のようです。でも駅のトイレがいろいろと×でした(詳しいことは割愛)ので、印象は悪いです。コンスタンツからライヒュナウ駅まではローカル電車で2.3€。このとき2.3CHFと間違えて安い~とつぶやきながらスイスフランを出して、笑われてしまいました。のどかな郊外沿線の小さな町や村を過ぎて、ライヒェナウ駅に到着。駅前にバス停があり、まもなくやって来たバスで島へ渡りました。

↓島へ通じる人工の並木道。自転車や徒歩の人用の道は右に見えます。

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島に渡ってすぐにザンクト・ゲオルグ(聖ジョージ教会)が見えました。うっかりふらふらと降りてしまいました。下調べしたはずなのですが、教会の入り口には下の張り紙が・・・。

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なんと!ガイドツアーでなければ内部に入れないのです。12:30まで2時間もあるので、島中央まで先に行こうかと思いつつ、暑くてまず冷たいものをと、近くのカフェでどっかり居座ってしまいました。

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 余った時間は周辺の散策。下は絵葉書ですが、ボーデン湖(コンスタンツ湖)の近くに建っています。

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↓ シンプルな外観をあちこちから撮影しました。方形の後陣。

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↓ 南側の墓地のほうから

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↓ 北側の湖のほうから

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 カフェの隣に小さな聖ジョージ美術館があり見学。壁画のコピー写真ですが、画像処理して展示。現在ははミュンヘンやバンベルグの図書館に収蔵されているライヒェナウ画派の写本のコピーもありました。

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  フランクフルト近くに在住されているファミリーと(日本からのおばあさまも)一緒に、ガイドツアーが始まるまでおしゃべり。ドイツ人の若いパパは日本語も堪能で、私に「ドイツ語は何処で覚えられました?」「えーっ!全然話せないんです」にはびっくりというかあきれたご様子でした。お子さんたちも可愛くて、カメラにおさめさせていただきました。

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 ガイドツアー(30分)が始まり、ようやく内部の見学ができました。説明がドイツ語ですから聴く耳もたずで、せっせと写真を撮りました。

☆ザンクト・ゲオルグ教会(聖ジョージ教会)

ライヒェナウ島の東端Oberzellと呼ばれる場所にカロリング朝時代の896年に開基され、完成は913年頃。ただ壁画を含めた完成時期は896年という異説もあります。その後オットー朝時代の10世紀末の改築が現在に至っているというのですが、詳しいことは明らかではありません。9~10世紀のカロリングまたはオットー朝に描かれたといわれる壁画が残っています。クリプタは見学不可。

↓ 明るい内部に壁面を埋めるフレスコ画。キリストの奇蹟譚が描かれています。多くはようやく判読できるかどうかという現状ですが、

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↓ 南壁のほうが良好

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↓ 南壁のようやく判読できたのは「ラザロの蘇生」

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 参考書『ドイツ中世美術Ⅰ』(岡野Heinrich 圭一著)によりますと「キリスト1人が一群の人々に対する構図が多く、身振り眼差しに特徴があり、場面全体に3次元的空間性の表現は目立たない。これは写本画と同様の特質」とのこと。オットー朝写本の中でも重要な位置を占めるライヒェナウ画派写本はまさしくこの島の修道院が拠点となって生み出されたものなのです。

 ↓ 11世紀に西アプシスに2階建ての西前ホールが増築。現在はこちら側が教会の入り口になっています。うっすらと残る壁画は「最後の審判」

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↓ この部分は後世に加筆されたものでしょう

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 気候が良ければ湖に沿って島の中央Mittelzellミッテルツェルの修道院まで2Kくらいなので、徒歩で行けると思っていたのですが、この猛暑では無理と判断して、近くのバス停から島内を45分間隔で運行しているバスで向かいました。バス停には日除けもなく、バスが来るまで20分間は炎天下で、幅広帽子とサングラスがなければ、歩かなくても熱中症になりそうでした。

続きます~。


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2013夏の旅(1)札幌~チューリッヒ [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

7/8(月) 千歳7:55→成田9:30(JL)/11:55→パリ17:15(AF)/20:05→チューリッヒ21:20 (AF)

チューリッヒ/Hotel Seehof 3泊

  そろそろ「おばばの海外独り旅」から撤退かなと宣言しつつも、未練たらたら。。。また今冬は道産子の私でも稀なほどの厳しく長い冬でした。冬期間は家籠りすることが多いので、必然的に?お気に入りの指揮者や歌手たちの夏の音楽祭のスケジュールをチェック。それがそもそもの間違い(笑)、夢想→実現へ。なんとか家人の了解を得て出かけることになりました。また、一念発起で体力増強のため、春からのラジオ体操とウオーキングに努め、おかげさまでかなり体調も良く、ほぼ1年ぶりの長旅に出かける態勢が整いました。

 航空券はJALのマイルが貯まったので、特典を使いました。ただし、アップグレードなので、格安チケットより高額なエコノミー券を購入しなければなりません。まあ、それでも半額程度でビジネスに乗れました。行きはAF(共同運航便)ですので、自分で手配したチューリッヒ線もAFにして、バッケージスルー。手提げバック1個で楽ちんに移動できました。AFはA380のエアーバス2階の席。2-2-2の配列でゆったり感はありますが、食事が乗るたびに粗末になっていくのがサビシイ・・・。TVは画面も大きくHDで鮮明、最近は寝ていることが多かったのですが、『ヒッチコック』『つぐない』の2本を鑑賞。

 パリ経由で到着したチューリッヒはすでに暗く、タクシーでホテルへ。この時期のチューリッヒはもともと高いホテル代がさらに高く、円安もあって定宿のアンバサダーは許容範囲を超えてましたので、すぐ近くの3☆プチホテルを予約しました。
ところが、ホテルの玄関ドアが開きません。レセプションに人影もありません。途方にくれながらもベルを押し続けましたら、ようやく係りの女性が現れました。ペンション形式とは知らずに予約したこちらもうかつでしたが、BOOKING.COMにもそのような注意は書かれていなかったような・・・。追記:帰国後予約書を確認しましたら、10時を過ぎると隣接のホテル・オペラへ行って鍵を受け取るそうです。でも、隣りの建物とはいえスーツケースを引っ張っての移動は辛いと思います。この注意書きに気が付いていれば、ここは予約しなかったでしょう。到着したのは10時10分前でしたからタッチの差でした。

 部屋の鍵と玄関の鍵の説明を受け、ようやく部屋へ。エアコンなしですが、扇風機があり、冷蔵庫のビールを含めた飲み物4本はフリー。シャワーのみ。

明日は今回の旅のなかでも、過酷なスケジュールが待っています。。。

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2013夏の旅(スケジュール) [2013夏ヨーロッパ(オペラと美術の旅]

 そろそろ海外遠征から引退といいながら、条件がまだ許されるうちはと夢想がふくらみ、10か月ぶりに出かけることになりました。

飛行機、ホテル、オペラやコンサートのチケットの手配もすべて済みました。あとは初めて聴くオペラの予習ですが、なかなか進みません(汗)。そして肝心なのがロマネスク教会の資料集めなのですが、これも適度にとどめるつもりです。調べすぎると新鮮味に欠けるので・・・と言い訳(笑)。

計画を練るうえで、一番苦労したのは地方のバスなどの交通網です。フランスの田舎は土、日にかかりますと極端にバスの便が減るので・・・。

出たとこ勝負と言った感もありますが、年々衰える体力と頭脳に喝を入れて、とにかくここまで手配したからにはひっこめないなと言った感じで・・・7/8~7/30まで行ってまいります~☆

7/8(月)  パリ経由でチューリッヒへ

千歳7:55→成田9:30(JL)/11:55→パリ17:15(AF)/20:05→チューリッヒ21:20 (AF)

チューリッヒ/Hotel Seehof 3泊

7/9(火) ライヒェナウ島へ
ZurichBhf 8:37→Constanz9:54/10:22→Reichenau10:30/10:35→修道院10:51/15:03→
Reichenau15:20/15:31→Singen15:56/16:02→Schaffhausen16:14/16:18→Zurich16:55

★ドイツ・ロマネスク
ライヒェナウ修道院、聖ジョージ教会、ペーター&ポール教会

SANKTG~1.JPG

[リボン]チューリッヒ夏の音楽祭
♪「ばらの騎士」18:30~@チューリッヒ歌劇場
http://festspielezuerich.ch/de/2013/programm-2013/der-rosenkavalier/?tx_zfs_date%5Bdate%5D=92&cHash=af4ea015adaf11b37af391c635d23cff

 
7/10(水)
★スイス国立博物館またはチューリッヒ美術館

♪「La Straniera」19:00~ @チューリッヒ歌劇場
http://festspielezuerich.ch/de/2013/hoehepunkte-2013/la-straniera/?tx_zfs_date%5Bdate%5D=19&cHash=a1e592926c677d972d4c89fe6feb73c5


7/11(木) バーデン-バーデンへ
ZurichHB10:00→KarlsruheHB12:49/13:19(乗り換え&荷物預け)→
Maulbronn14:29/16:21→Karlsuhe17:27/17:39→Baden-Barden17:58

バーデン-バーデン/Holiday Inn Express 2泊

★マウルブロン修道院

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7/12(金) カールスルーエへ
Baden-Baden10:34→Karlsuruhe10:49/14:39→14:59

★カールスルーエ美術館

[リボン]バーデン・バーデン祝祭劇場
http://www.festspielhaus.de/

♪カウフマン&ガランチャ  ガラコンサート  20:00~ @バーデン-バーデン祝祭劇場

7/13(土) ストラスブールへ
Baden-Baden9:30→乗り換えAppenweier →Strasbourg10:34

ストラスブール/Hotel De Rohan 2泊

★MUSÉE DE L’ŒUVRE NOTRE-DAME, MUSÉE HISTORIQUE
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★MUSÉE DES BEAUX-ARTS

7/14(日) ストラスブールから日帰りで
Strasbourg9:20→Saverne10:14/バスに乗り換え→Neuwiller Les saverne10:30/11:24→
Saverne11:43。。。Marmoutier。。。Saverne14:15→Strasbourg14:42

★アルザス・ロマネスク
(1)Neuwiller Les saverne / Abbatiale Sts-Pierre et Paul
(2)Saverne /Notre-Dame-de-la-Nativite
(3)Marmoutier /Abbatiale St-Etienne ↓
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7/15(月) セレスタへ
Strasubourg10:40→Obernai11:09...Rosheim...Andlau...Epfig16:29→Selestat16:44

セレスタ/Hostellerie Abbaye de la Pommerale 1泊

★アルザス・ロマネスク

(4)Rosheim /Sts-Pierre et paul ↓

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(5)Andlau /Abbatiale Sts-Pierre et Paul
(6)Epfig /Sts-Marguerite

7/16(火) コールマールへ

Selestat12:16→Colmar12:27

コールマール/Hostellerie Le Marechal 2泊

★アルザス・ロマネスク
(7)Selestat /Ste-Foy
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★ ウンターリンデン美術館 MUSEE UNTERLINDEN
Open daily from May to October (9 a.m. to 6 p.m.)

7/17(水)
Colmar(GareSNCF)8:00→Guebwiller8:50/9:00頃(TAXI)...Murbach...Guebwiller12:10→Lautenbach12:31/14:09→Mulhouse15:09...16:27→Ottmarsheim16:55/17:50→Mulhouse18:18/18:46→Colmar19:05

★アルザス・ロマネスク
(8)Guebwiller /St-Leger
(9)Murbach /St-Leger↓
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(10)Lautenbach /Sts-Michel et Jean-Baptiste
(11)Ottmarsheim /Stes-Pierre et Paul

7/18(木) チューリッヒへ戻る
Colmar11:23→BaselSBB12:09/13:03→Saint-Ursanne(Poste)14:22/16:09→BaselSBB17:22/
17:47→Zurich18:52

チューリッヒ/Hotel Seehof 1泊

★スイス・ロマネスク
(1)Saint-Ursanne /Collegiale ↓
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7/19(金) パリとマルセーユ経由でエクサンプロヴァンスへ
Zurich10:40→ParisCDG12:00/13:10→Marseille14:35....Aix-en-Provence

エクサンプロヴァンス/Hotel Augustins 4泊

[リボン]エクサンプロヴァンス夏の音楽祭
http://www.festival-aix.com/

♪「リゴレット」21:30~@Théâtre de l'Archevêché

7/20(土)
Wine Tour in Coteaux d'Aix en Provence (9:00~12:15)

♪「ドン・ジョヴァンニ」21:30~@Théâtre de l'Archevêché

7/21(日)
Aix-en ProvanceSNCF9:10→Sisteron10:26....Volonne....Montfort....Ganagobie....Chateau Arnoux St-Auban 15:37→Aix-en ProvanceSNCF16:48

★プロヴァンス・ロマネスク
(1)Sisteron /Cathedrale Notre-Dame
(2)Volonne/ St-Martin
(3)Montfort /St-Donat↓
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(4)Ganagobie/Notre-Dame du Puy↓ 15:00~17:00
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7/22(月)
Aix-en Provence8:30→Cavaillon9:45...Saint-Remy de Provence(Tarascon)...
Cavaillon16:00→Aix-en Provence17:19

(5)Saint-remy de Provence/chapelle /St-Paul de Mausole、グラヌム遺跡
(6)Tarascon/Chapelle Saint-Gabriel

♪「エレクトラ」20:00~@Grand Théâtre de Provence

7/23(火) フレジュス経由でカンヌへ
Aix-en-Provance10:50→Marseille11:54/12:31→Saint-Raphae(Frejus)l14:10/16:45→Canne17:25

カンヌ/BW Hotel Univers 2泊

★プロヴァンス・ロマネスク
(7)Saint-Raphael
(8)Frejus / Cathedrale St-Leonce

7/24(水)
サントノラ島へ
Canne→St-Honorat
http://lerins-sainthonorat.com/fr/horaires-et-tarifs

★プロヴァンス・ロマネスク
(9)(10)St-Honorat /Abbaye&Chapelle de la Trinite

サントノラ島2.jpg


Le Cannetへ
★Le Musee Bonard
http://www.museebonnard.fr/

7/25(木)  マルセーユとパリ経由でロンドンへ
CanneSNCF9:27→Marseille11:30...Marseille(airport)13:30→パリ15:00/16:00→London16:15(AF)

ロンドン/Fifty Four Boutique Hotel 4泊

7/26(金)
★ヴィクトリア&アルバート美術館

[リボン]ロンドン・プロムス音楽祭

♪Proms
http://www.bbc.co.uk/proms
Prom 18: Wagner – Siegfried
17:00~@Royal Albert Hall

7/27(土)
★大英博物館

♪Proms
Prom 19:Wagner-Tristan and Isolde
17:00~@Royal Albert Hall

7/28(日)
★テートモダン

♪Proms
Prom20:Wagner-Gotterdammerung
16:30~@Royal Albert Hall

7/29(月)パリ経由で帰国

London12:15→Paris14:35/19:30→

7/30(火)
→成田14:20...羽田17:30→札幌19:05

























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