(5-2)高野山(壇上伽藍&金剛峯寺) [2019 初秋の旅 関西と福井]
~続きです。
高野山の歴史は1200年前に弘法大師によって開かれた真言密教の修業道場であり、全国に広がる高野山真言宗の総本山です。壇上伽藍はこの後訪れる金剛峯寺や奥の院も含めた聖地のことらしいのですが、紛らわしいので一応地図に従って壇上伽藍を区別して見学します。
壇上伽藍の南側から入りました。広い境内には根本大塔をはじめ金堂などいくつかの建物が配置されています。
↓中門
↓金堂(現在の建物は7度目の再建/1939築)
金堂の本尊は高村光雲作の薬師如来(秘仏)
金堂の左に行きますと↓六角経堂 オリジナルは鳥羽法皇の菩提を弔うために皇后が一切経を収めるための経堂ですが、現在の建物は1934年築。
↓近くでのんびり休憩中の外国人観光客
↓突然現れる赤い鳥居。密教の総本山とは言え、古くからの神仏習合思想はしっかり根づいています。
↓上の鳥居の向こうに御影堂(弘法大師の御影を奉じていた)
↓木造のお堂の軒先の簡素な美。
↓西塔/創建は9世紀ですが、現在の建物は1834年に再建。擬宝珠(ぎぼし)高欄付多宝塔。
どの建物も必見!の素晴らしい伽藍です。古い木造のお堂群の向こうに見えるカラフルな大塔もまた美しい眺め。
↓大塔/真言宗密教の根本道場のシンボルとして創建されたのが9世紀。根本大塔とも呼ばれています。
実際に参拝&見学できたのは金堂と大塔だけでしたが、伽藍に点在する各お堂の佇まいに魅了されました。最後は蓮池の横を通って次の金剛峯寺に向かいました。
↓途中で見かけた高級そうな宿坊
↓金剛峯寺門前
高野山真言宗の総本山。1593年に豊臣秀吉の亡き母の菩提を弔うために建立。現在の↓本坊は1863年に再興されたもの。
既に夕方5時近くなっていましたので、滑り込みセーフ。最終回の見学に間に合いました!受け付けは本坊右です。
↓本坊玄関付近の木彫が素晴らしいので撮りましたが、場所によってカメラ禁止のところがあるから気を付けてねと注意されました。
↓廊下はOK?天井の曲線の梁(補強も兼ねている)が美しい~。
↓先に進むと石庭
順路に従っての見学は秀次が自刃した部屋や、襖絵のある客間、大きな台所など回りましたがほとんどが撮影禁止でした。
↓御朱印は左壇上伽藍、右金剛峯寺でいただきました。
泊まっている宿坊はすぐ近く、さすがに疲れましたが、夕飯の時間です~と、館内アナウンスで呼ばれたので食堂へ。
↓宿坊の精進料理
食後は部屋に戻って、写経に挑戦しました。ただお手本(筆ペンと和紙は別料金で1500円)をなぞるだけなのにたっぷり1時間以上はかかりました。
明日の朝はお寺で勤行があるので、お風呂に入って早めに就寝。
(5-1)湯の峰温泉~高野山(霊宝館) [2019 初秋の旅 関西と福井]
9/30(月)
湯の峰温泉8:29→中辺路乗り換え→高野山千手院橋11:55 高野山/宿坊蓮華院1泊18.000円
↓朝の湯の峰温泉
↓バス停は国際色豊か。英語はもちろん伊語や仏語も聴こえてきます。
人家もない停留所で英語圏の若者が慣れた風に降りて行ったり、村の道を白人の若い女性が一人で歩いていたり・・・行動力溢れる海外の若者たちです。
中辺路までは混雑いていましたが、中継地(中辺路美術館)で降りて「世界遺産バス」というネーミングのバスに乗り換えたのは私とカナダ人のカップルの3人だけでした。
彼らは龍神温泉の素敵な和風旅館で降りたので、中辺路から高野山まで乗ったのは私一人でした。ちなみにバス代は5000円!
↓宿坊蓮花院の門
↓宿泊棟は門を入って左にある新しい建物で、エレベーターで2階の部屋へ。6畳の和室でTVはありませんがバストイレ付。
荷物を置いてすぐ観光に出発しました。地図を確認しながら徒歩で10分ほどの高野山霊宝館へ。
↓「高野山の名宝展」開催中
金剛峯寺蔵から平安時代の国宝一切経や唐櫃、重文の大日如来坐像ほか素晴らしい仏像が並んでいました。
↓孔雀明王像(絵葉書)重文/金剛峯寺 快慶作鎌倉時代
↓「四天王立像」重文/金剛峯寺 快慶作 鎌倉時代
1921年の開館当時に建てられたという旧館は日本現存最古の木造博物館とのこと。そのせいかお寺を巡っているような気持がして、落ち着きました。
ここで興味深かったのは佐竹本三十六歌仙絵巻(影印本/大正時代)が展示されていたことです。10月12日から始まる京都国立博物館の特別展(残念ながら日にちが合いません)に移されるのかどうかわかりませんが、益田孝氏寄贈なので、重要な絵巻であることは間違いないでしょう。
さて、右に壇上伽藍を横目にいったん通り過ぎて、昼食は「角濱ごま豆腐総本舗」へ。
↓豆腐懐石
食後はのんびりする暇もなく、大門も遠くから眺めただけで、壇上伽藍の見学へ。
続きます~。
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